【経過】Lilou Delicate Fingeringで編む「Robin」その4:左側完成

ヘルガ・イサガーさんの、「ヘルガ・イサガーの、あみもの」から、表紙のプル「Robin」を編んでいます。
変則的な編み方をしていて、前後のフロントパネルから目を拾い、左身頃を脇まで編み、そこから減目が始まってドルマン袖を形成します。

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左袖を編み終えました。
袖下と脇はまち針で仮止めしているだけなので、きちんととじたらもう少しラインが綺麗に出ると思いますが、完成形は見えてきました。
袖丈は7分袖で、ゆったりしたドルマン袖ですが袖口に近くなるとかなりフィットします。
身頃もウエストシェイプこそありませんが、腰周りがジャストサイズ(Sの目数で編んでいて、水通し前で身幅45cm弱)なので、試着した感じはとてもすっきりした印象です。
シンプルだけどフェミニンなシルエット。うむ理想的(笑)。

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背中側も。
ドルマンスリーヴのセーターを編むのは初めてなのですが(昨夏編んだ「Outlined」も袖ぐり広めなドルマン気味でしたけど、風味付け程度だったし)、細くて柔らかい糸で編んだせいか、脇下のもたつきは全然気にならないですね。
むしろこのもたつき(ドレープと言いなさい)がすごく良い感じ!

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最初は目数が多くて大変だったけど、袖に入るとガンガン減目していくので、思ったより早く編み終わりました。
袖は表編みなので、色と色のコントラストが強く出て、段々にずれていく色の移り変りが編んでいて本当に楽しかったです。
右半分がこれから控えてますけど、いつもならここで「コピペしたい」と思うのに、今回はそれがありません。むしろあと半分編んだらこの糸ともお別れか〜という残念な気分なのデス。

そうそう、糸量なんですが、この感じだと余裕で足ります。
というか思ったより余ってしまいそう^^;

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袖口は細かいガーター編み。この編み地がまたカラフルで可愛くて^^
遠目にみると色がにじんだように混ざり合って落ちつくのですが、近くで見ると本当に可愛いの〜!

これからタバードもう片側の拾い目です。
引き続き楽しんで進めます♪

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【経過】Lilou Delicate Fingeringで編む「Robin」その3:左身頃完成、ドルマン袖進行中

ヘルガ・イサガーさんデザインのドルマンプル「Robin」の経過です。
左身頃部分が編めて、「タバード」状態を脱却しました(笑)
今は脇をどんどん減目して、ドルマン袖の形成に入っています。

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拾い目辛かった(泣)
拾い目を苦手だと思ったことはないんですけど(むしろ端のくるりんが取れるのが楽しくて、嬉々として先に済ませてしまう方)、今回端から1目内側の目が全部滑り目(=2段で1目)になっているせいで、1段分を見分け、渡り糸をたぐって拾うのが超絶めんどくさかったです。
この目を酷使する作業で、ど近眼がさらに進行したように思いますorz

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後ろ側はこんな感じです。
それにしても、縦に拾うのは怖いですね、拾う目数が多すぎればたるむし、少なすぎたらつれてしまうし。
パターンには拾い目数が数字として出てるんですけど、そもそも縦の段数が「●cmになるまで編んでね」という指示で、人によって編む段数が一定してないのに(正確にゲージが出せてれば大丈夫でしょうけど、私の場合縦ゲージが指定より緩い)結構無茶振りだなぁと思いました。
こういうとき役に立つのは、これまでの経験と「勘所」ですね…。
このプル、ここまで編んでみて思ったけど、構造はシンプルだけど意外と難易度高め。

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頭に浮かんでいた、この糸で編む「Robin」のイメージ。

「段染め糸の、編む方向が変わることによって身頃の切り替え感が強調されて、とても可愛くなるだろう」

いまのところ、イメージそのものの姿が現れてきているので、嬉しくてたまりません。
本当に可愛い編み地です。もう身悶えしたくなるほど可愛い(当社比、個人差はもちろんあります)。
カラフルな色彩感ですが、全体を俯瞰してみると不思議と落ちついて、シックです。
シルクの艶も美しくて…完成したらどんなだろう。

今回、キャリーCで編んでいますが、編み地がどんどん大きくなってきて重さも増してきましたけど、ジョイント部分は微動だにしません。素晴らしい!

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【経過】Lilou Delicate Fingeringで編む「Robin」その2:前後センターパネル完成

ヘルガ・イサガーさんデザインのドルマンプル「Robin」の経過です。
昨日は夫がずっと不在、今日は会社を有休消化でお休みにしたので、だいぶはかどり、前後センターパネルが完成しました^^

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わはははは。またこのへんちくりんな経過画像ですみません。
タバードです!(中世が舞台のゲームやったことある人なら、馴染み深いですよね:笑)
これは2枚目に編んだ方ですが、ピンク系に染色された部分がちょうど胸元付近に集まって可愛いので、こちらをフロントパネルにしました。

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最初に編んだ方は、背中側に。こちらの方が色出しが地味です。
(って、いうほどたいした差はないのですが^^;)

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襟ぐりもついでに仕上げました。
カーブは引き返し編みで形成します。
パターン指示では掛け目を使う「日本式」引き返し編みですが、海外のパターンで日本式を指定されたのは初めてです。
(イサガー母娘は日本贔屓だから?本のタイトルも「amimono」ですし)
私は日本式引き返し編みが大変に不得手なので(どうしても掛け目が緩む)、Wrap&Turnを使いました。
ここにきていきなり一段の目数がガクンと減るので、段染め糸的には大変です。
最初は編み地の方を確認する余裕が全然なくて、必死で引き返して(何しろ後半は1目ずつ引き返すという急カーブ)無事編み終えたのは良かったものの、改めて確認したら、編み地が白っぽい部分とピンクっぽい部分のくっきりストライプ。
「ぎょええ」…そこだけ悪目立ちしてしまうので、泣く泣く解いて、糸玉を変えてやり直しました。

肩はパターン指示だと6目をかぎ針で引き抜きはぎ(3needle bind-off)なのですが、引き返し編み最終段の目数が3目で、6目だとその前の段の分もとじることになります。
なんとなく絵的に、「襟ぐりのカーブまで食い込んでとじる」のがとても不自然に思えたので、3目だけとじました。
元々ゲージがきつめで横幅が微妙に足りないので、襟ぐりが詰まるのを防ぐためにもこの方が良いと判断。
(これ以外、「Robin」のパターン記述で今のところ「?」と思った箇所はありません)

このあとは、タバードの端目を前後一気に拾い、ドルマン袖に進みます。
300目近い目数になるんですけどorz
ショールを編む気分を同時に味わえるからお得だと思うようにします(泣笑)

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現在の糸量。足りてくれぇ〜!
(感覚的に4分の3ほど残っている感じ)

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【経過】Lilou Delicate Fingeringで編む「Robin」その1:センターパネル進行中

昨年出版された「ヘルガ・イサガーの、あみもの」という本から、表紙の「Robin」を編み始めました。
この本は、子供服や小物パターンが半分くらいあり、大人用のニットの数は少なめですが、全部素敵です。
イサガー母娘のパターンは、Raverlyで個別ダウンロードができず、洋書を買うかオンラインでパターンキットを買うしか入手方法がないようです。そういう意味でも、とても貴重な本です。

「Robin」は編む工程が変則的。
前後のセンターパネルを編んでから、肩をつなぎ、そこから目を拾って左右の袖を水平に編みます。
最後に、裾と襟ぐりをぐるりと編んで完成。
センターパネルは裏編み、袖は表編み、裾はガーター編み、と3種類編み分けます。
編む方向も身頃と袖で変わるので、編み地に動きがあり、いろいろな表情を楽しめて、意外と段染め糸向きなパターンなのでは。

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現在、センターパネルがここまできたところ。
色の偏りを防ぐために、2カセ交互編み(2段毎)をしています。
パターンの指示ではこれはフロントパネルで、このあと襟ぐりの減目に入るところです。
でも、私はいったんここで目を休めて、同じものをもう1枚ここまで編むことにしました。
かなり色の濃淡の激しい糸なので、編み地を比較して、フロントパネルにする方を選ぶつもり。

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平置きするとくるんくるんで様子がわかりづらいので、トルソーに貼付けてみました。
かなり無理があり、「ザ・経過画像」て感じですが^^;
画像では伝わりづらいのですが、実物はものすごく綺麗なんです。
あんまり綺麗なので、編む手が止まりません。
また、シンプルだけどとても存在感のあるすべり目を使った模様編みがどんどん増えていくのもちょっと中毒性があるというか…。
いまは裏目側ですが、表目側も綺麗なので、早く袖を編みたーーーい!

心配な点は、サイズが若干小さめなところ。
完成サイズはフロントパネル横幅22.5cmですが、いまのところ21cmしかありません。
ブロッキングで調整可能な範囲と思いますが、実際ゲージはスワッチよりきつめになってしまいました。
(10cm28目だったところが、29.5目くらいになっているorz)
もうねー理由はわかってるんだ、糸量が不安なのです。
そういう不安を抱えているから、手がきつめになるのです…。
足りないのは本当どうにもならないので(追加購入はほぼ見込めません)、すこし小さめになってもいいから今の手加減で続行しようと思います。
もともとゆったりプルなので、着れないという事態にはならないと踏んで。

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ヘルガ・イサガーさんの「Robin」を編もうかな

先月、ヘルガ・イサガーさんデザインのカーディガン「Daffodil」キットが届いたことはレポしましたが、次に編みたい春もの候補として、スワッチを編んでみたのです。

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一見するとグレーなのですが、よくみると玉虫色のIsagar Highland、カラー名「Sky」。
編み地になるとさらに美しいです。
50gで275mという細さですが、毛羽があるためJP 5号針(3.6mm)の太さで編んでもスカスカ感はありません。
この糸は伸縮性もあまりないのに、そこそこ編み目も揃いやすい印象。
見た目の質感が似ている「Drops Alpaca」があんなに編み目が揃わないことを思うと、ウールとアルパカでこうも違うものかと。

この編み地があの素敵なカーディガンになるのね…と昨年の展示会を思い浮かべてうっとりしつつ、実は大問題がありまして。orz
ゲージが全く合いません。
指定ゲージがよくよく考えればあり得ないほど緩いのです。
この細さの糸で、3.5mm針使用で「21目34段」。
掛け目がある分、ブロッキングで伸ばせるとしても、21目て。
きつくも緩くもない(はずの)編み手の私が、5号針で普通に編んで、24目が9cmとちょっと。10cmに届きません。
この細い糸を6号針で編むのはかなり嫌なので(いくら正しいゲージが出せたとしても感覚的に無理)、サイズアップしてMの目数で編めば良いか、と見切り発車。
Mの目数で作り目して裾のリブ編みまで終らせたのですが、どーーみても小さくて。
引っ張るだけ引っ張っても、横幅41cmくらいにしかなりませんでした。
(このカーディガン、身幅Sサイズで45cm、Mサイズは48cmです)
リブの指定号数は3mmですが、私は3.5mm針で編みました。それでもきついみたい。
横幅41cmのリブは、残念ながら私の腹回りではボタンが閉められません。
トルソーに合わせた感じ、Lサイズの目数にすればどうにかなりそうでした。
でもLサイズを編むためには6玉必要で、キットはS/Mサイズを取り寄せたから1玉足りません。
追加発注するか、糸を別のものにして編むかどうしようか…。
とりあえず、今は深追いするのをやめて、他のパターンを検討することにしました。

あ、ところで「間違いだらけ」と定評のあるイサガーパターンの洗礼を、私ももちろん受けましたよ(笑)
「Daffodil」の、模様編みの指示が、「出鱈目」といっても過言ではありません。
いやー、リリリーさんの精密機械のマニュアルみたいなパターンで編んだ直後だから、この落差はほんとスゴイ。
チャート図はなく、最初、文章を読みながら書かれてる通りにスワッチを編み始めたら、掛け目がランダム配置の、意味不明な水玉模様みたいになってきたから、私が間違えてるのかと、30分くらい眉間に深く深く皺を寄せながらパターンと編み地と付き合わせて唸ってしまいました。
しかし私の間違いではないのです。ていうことは、パターンか。
この時点で、Ravelryの「Daffodil」のプロジェクトノートを、英語のものだけよく読んでみたのですが、なるほどこれがそのみんなが「Horrible」だの「Disaster」だの言ってる部分ね、と納得しました。
記述の仕方も曖昧なところが何カ所かあるし、本番では、自分でチャート図を起こさないと無理そうです。

ヘルガさんのパターンを編みたい気持ちは変わらないままだったので、本棚から本を取り出してきて。
真っ先に目に入る表紙の「Robin」を眺めていたら、このプルが無性に編みたくなりました。

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大人っぽいけどガーリーで、見れば見るほどいいです。
素敵だなとはもちろん思いつつ、編みたい候補には入ってなかったのに、急にその魅力にぐわしと心を掴まれました。
「Highland」をそのまま使ってもいいパターンなんですが、この糸、スワッチを首に押しあてるとちくちくを感じます。
さらっとキャミソールの上に軽く着たい「Robin」を編むにはきびしめ。

思いついたのが「Lilou」のシルク混糸「Delicate Fingering」の方で編んだらどうかしら??ってこと。
指定ゲージは「28目40段」。私がJP 5号で編んだ「Delicate Fingering」が「28目38段」。
ほぼぴったりです。
糸量も、100g610mの指定糸「Isager Spinni」を2カセだから1200m余必要として、こちらは3カセあるから1200m。
縦ゲージが若干緩めな分、このまま5号で編めばなんとか間に合うと思います。

ゆったりしたドルマンプル、ガーター編みとメリヤス編みが混在してるから段染め糸の色の変化も存分に楽しめそう。
気になるパターン記述も、amirisuさんの編集が入ってるから大丈夫でしょう。
指定糸の雰囲気とずいぶん違う糸だけど、イメージは浮かぶので、とりかかってみることにします♪

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【着画】Plucky Primo Fingeringで編む「Dessine-Moi Un Mouton」

すっかり「めぇめぇ」呼ばわりされている「Dessine-Moi Un Mouton(コピペ)」、完成から少し日が経ってしまいましたが、着画を撮りました。
地味なのか地味じゃないのか論は紛糾しましたが結果的には春にぴったり爽やか配色になったと思われます。

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水通しをして、横に伸ばし気味にブロッキングをしましたが、ビローンと伸びていたジャンパーは、乾いたらほとんど元のサイズに戻ってしまいました^^;
ぴちぴちは回避できたけど、ゲージが指定よりきつかったから、Mサイズの目数で編んでも良かったのかな。
いや〜、それだと襟あきが肩からずりおちていたでしょう。
結果としてはこれで無問題とします。

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持ってるジーパンの中で一番明るい色のを引っぱりだしてきました(笑)
本当は白が一番似合うと思うんだけど、白って私は案外選ばない色で、持ってないのです。
編み地は本当に柔らかくて、ちくちく皆無で、さらっとカットソー感覚で着れます。

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後ろ側。
襟ぐりは、「開きが気になるようだったらこれこれこうしてね」とその方法がパターンには書かれてたと思うけど(ぐるっと拾い目して伏せ止めとかそんなんだったような)編みっぱなしが可愛いと思ったので何もしてません。
だいぶ開いちゃってるけど春ものですしね!

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すっかり春めいてきたから、スプリングコートの下にこれだけでも大丈夫な季節がもうすぐです^^
途中あまりに配色に悩み過ぎていっそ解こうかと何度も考えたけど、完成させられて良かったです。
指定糸で編むメェメェさんは、着る季節が間に合わなそうなので、この夏にかけてのんびり編もうと思います♪
なゆたさんは完成したでしょうか?(お披露目楽しみ!)
meekさんは袖育成中だし、meowmyさんも2枚目夏版を編むといってますし、延々続くメェメェKAL(笑)

使用糸:Plucky Knitter Primo Fingering、Madelinetosh/Tosh merino light、Tosh sock
色:Oatmeal(Plucky地色)、Papier/Old Money/Feather Duster(Plucky配色)、Mica/Calighraphy/Mare(Tosh配色)
使用量:地色2カセ弱、配色はちょっとずつ
使用針:JP 5号(本体)4号(裾)3号(袖口)
サイズ:XSとSの間(胸囲88cm)
Raverlyプロジェクトページ

経過を読んでくださった方、「地味じゃないよ〜!」って励ましのコメントをくださったみなさま、本当にありがとうございました^^

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【完成】Plucky Primo Fingeringで編む「Dessine-Moi Un Mouton」

めぇめぇジャンパー、両袖がついて完成しましたのでご報告します!
こちらはテストタイプ、「初号機」となります。
「弐号機」はちかぢか、追って編み始めますが、まずはこちらを完成まで持ちこめたことで肩の荷がおりました…。

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当初イメージしていた羊の絵と、全然違ってしまったのですけど、普段会社に着ていくならこういうベーシックな配色がぴったりです。
meowmyさんには「セオリーっぽい」なんて私にとってはおそれ多い評価をいただいてしまいましたし!
(何度もいいますが私に「リップサービス」は一切通用しません。ダメならダメと言ってくださった方が私の為です)
「セオリー」なんて、私みたいなのがショップに足を踏み入れようものなら、入り口に設置された機械(UFOキャッチャーみたいなの)に首根掴まれてジーーってそのままつまみ出されてしまうブランドです。ポイっとね。
でもおっしゃるイメージはよくわかるのです。「綺麗目カジュアル」でコーディネイトせよ!というミッションはしかと受け止めました。
「綺麗目」…OLファッション(ていうの?そういうファッション誌たくさんあるよね)鬼門なのですが、実際白のクロップドパンツにヒールサンダルが一番似合いそうです。

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袖口、2回目。
心して取りかかりましたが、「あれ?あれれ??」と思うほどあっさり編めてしまいました。
途中から、引き返し編みもリズムよく、可愛いカフスができあがっていくのを楽しむ余裕が生まれるほど。
1回目は途中で投げようと思ったくらい、手こずったのに。
それで私は、ちょっと感動してしまったのです。
人間の学習能力って、凄すぎる。
最初苦労しても、最後まであきらめないで完成させたならば、必ず、2度目はもっとずっと楽にうまくできるのです。
人間の脳はそういう風にできているのね。
この感覚、海外パターン作品の、2枚目に取りかかったときに、「あれ?すごく簡単に編めてない?私」と驚いたときを思い出します。
こういう、ささやかな達成感を積み重ねていくことが、自信につながるのです。
あきらめないで挑戦すること。それがとても作ってみたいものなら。
「ものづくり」において、私が一番大事だと思っているところ!
これからもこういう瞬間を楽しみに、「ものづくり」を続けていこうと改めて感じ入る経験でした。

Plucky  Primo Fingeringの、糸自体の端正さには最後まで唸らされました。
配色したMadelintoshの糸がとってもおおらか(=糸の太さが超まばら)でほけほけっと毛羽立ちもあり優しい雰囲気なのですが、Pluckyは一切の狂いのない同一の太さに、撚りもキリっと締まって毛羽の乱れもなく、超エリートな隙のなさ加減。
この2つを合わせてしまったのが、そもそもの間違いだったのです。
いくら似合う色同士でも、質感の違いは無視できない大きな影響があるのだということを今回学びました。

さああとは左袖の糸始末をして(それ以外の部分は済ませてあります)ブロッキングに進めます。
次に編むもの思案中です。
覚えているうちに弐号機に行くか、Konanaさんが素敵に編まれている「True Friend」に行くかどっちかのつもりだったのですが、一昨日、まあぁーーーた思わぬ刺客が現れましてですね!!
「Ittybitty」さんことNadia Crétin-Léchenneさんの、「Morning in Engelberg」という新作。

まいりんちゃんを初めて見たときと同じ状態になっちゃいましたヨ!
「(動揺しながら)わわわわわわ。わわわわわわわ。これは編まねばならぬ
ナディアさんのパターン、私いったいいくつfavoriteにしてるんだか、好きなものが多いデザイナーさん。
日本人ニッターさんの間でも、「Lady Marple」や「Lucky(me)」のひとだと言えば、わかる方多そう。

さて今は3月中旬。
どうしてこんなタイミングで、こんな素敵なぶっとい糸で編む真冬セーターのパターンを出してきやがりますかね(怒)
どうしましょう\(^o^)/
超編みたい\(^o^)/
おまけに、雰囲気の合いそうな糸も在庫にあるの…。
ちょっと気持ちを落ち着けて、検討します…。

(※訂正します。「Lucky(me)」は違うデザイナーさんでした…いまのいままで勘違いしていました。私がfabしてるのは「Cosy(me)」でした。大変すみません)

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【経過】Plucky Primo Fingeringで編む「Dessine-Moi Un Mouton」その3:身頃&右袖完成

2〜3日トルソーに着せて時々眺めつつどうするか考えていたメェメェですが、「解くエネルギーが湧くほど気に行ってないわけじゃない」状態が変わらなかったので、続行することにしました。
休ませている間に、Holst Garn Supersoft(指定糸です)の注文もしっかり済ませてしまったり…。
品物は届いていますので、近日中にご紹介します^^

現在の様子ですが、身頃は完成し、右袖も編み終えました。
左袖は、脳内補完してくださいね(笑)

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このデザインはクロップド丈が可愛いから、身丈の長さは気持ち短めに仕上げています。
この糸、この編み地、ブロッキングで間違いなく縦に伸びるので(かのこ編みの、裏編み部分が今は縮んでいるけど、そこが必ず伸びる)完成品はもう少し長くなると思いますが、縦より横に伸ばすべくそこは調整するつもり。

袖がついたら、ちょっとは可愛くなったでしょうか?
私は今は続行してよかったなという気分です(笑)
袖は、思いつきで半端丈にしました。
減目の段も回数も、丈も、試着してだいたいこんな感じかなと、全部フィーリングでやってます。
同じものをもう1本編まなくちゃいけないのに!
ちゃんとメモを取ってなくて、左袖は右袖を見ながら合わせます(汗)
いまは大体7分袖、水通しで8分袖くらいまでいくかな?
(とりあえずこの糸は絶対に伸びる)

23cm非対称輪針の、US 5号(3.75mm)で編みました。
糸に対してずいぶん太い針で編んだので、編み目もだいぶよれてしまって。
ただ、サンプル画像のようなぴっちぴちの袖だけは回避したかったのです。
減目の回数も減らしてますが、それでもフィットします。

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で、このカフスのディティール。
すんごく可愛い!!!んだけど、編むの超絶面倒くさかった…。
技術的に何も難しいことはないんだけど、かのこ編みと引き返し編み(ドイツ式)をやりながら、23cm輪針を操作しなくてはいけません。
しかもここ、重なりがあるから往復編みになるんです。
1本の輪針では編めないと思うんですがパターンのどこにも輪針を2本用意してねと書かれていないし、私が根本的に勘違いしてるだけでしょうか??
どうやっても2本の輪針が必要でした。
私は23cm輪針と30cm輪針を交互に使いながら編みました。
私はたまたま同じ号数を持っていたから良かったけど、持ってないことだっておおいにあり得ます。
あと、この筒幅の短さで、長い輪針で2本のマジックループを交互にかえしていくのも相当厳しそう。
私は、ここは超短輪針2本もしくは5本針じゃないと無理じゃないかと思えるんだけど、リリリーさんの写真解説だとマジックループしてるように見える…やってやれないこともない??
KALメンバーのみなさん、ここ編んでみていかがだったでしょうか??
これからの方が殆どだと思いますが、ぜひ教えてください(><) で、苦労しながら仕上げてみたら、重なりの部分が正面からみて真ん中の部分にきてます。 7分袖でこういうデザインカフスは普通横からみて真ん中にくるべきじゃなかろうかと。orz 萌え袖丈で手の甲を覆う形なら場所はここでいいと思うんだけど。 パターン通りに何も考えずに形成してしまいました。ちょっとは考えるべきでした。 やり直しませんけど。

さああと左袖。覚えてるうちに編まないとね(メモがないので^^;)
今日の東京地方は風が強くて天気の移り変りも激しくて、季節の変わり目を感じました。
梅は満開、春はもうすぐそこですね。
着るのはまだまだ先〜なんて思って編んでますけど、季節が追いついてしまいそう。

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【経過】Plucky Primo Fingeringで編む「Dessine-Moi Un Mouton」その3:羊の絵、完成間近、なれど

「めぇめぇジャンパー」の経過を引き続き…。
羊の絵が一応は描けたというか、これ以上使える色がないのでここでいったん打ち止め的な状況です。

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正直なところ、このまま続行していいのかどうか、やはり解くべきか、日によって、いやむしろ数時間おきに気持ちが揺れ動いております。
可愛いと思えるときもあるし、地味過ぎると思うときもあって、どうしたらいいのかわからなくなってきてます。
KALメンバーのみなさんは指定糸で編んでいて、素直に可愛いと思うんですよね…。
もちもちPluckyの糸で編むと、(コメント欄でsatokichiさんにご指摘いただいたように)陰影が強くなり、「網かけ」感がかなり全面に出てきて、予想以上に下の色が沈むんです。
個人的にはこの「網かけ」感は好きなんですけど、最初にスワッチを編んだときの「あれ?ストライプが目立たない…」という違和感をもっと大事にした方が良かったと今では思っています。
(ToshもPluckyも強撚で糸質が似てるので、スワッチと本番で地糸を変えてもそれほど印象は変わらなかったです)
あとは配色それ自体も、「こうしたい」というより、「こうするしかない」という後ろ向きパレットで描いてしまったので、そこもなんとなく筆が進みが悪くなる理由です。

ただ、この模様編み、解くのが本当に大変なんです(泣)
袖を編んだらまた変わるのかな?
それともやはり指定糸を揃えて出直すべき??
地味なの??可愛いの??
花びら占いでもしたい気分。(したところで…

「なんか違う」と思ったら潔く解いてきたのがこれまでの私ですけど、このジャンパー、解くほど気に入ってないわけじゃない、でも楽しく編めてるわけでもない、楽しく編めないなら解くしかないんだけど、可愛いとも思えるんです。
往生際が悪いです。
こういうときは、みなさま、どうしてるんでしょう。
時間をおいてみる??数日眺めてどうしようか決めようかな。
せっかくのKALだし、とっても楽しみに編み始めたのに、なんだか予想外の展開でため息です。

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【経過】Plucky Primo Fingeringで編む「Dessine-Moi Un Mouton」その2:袖分けまで

先週から苦労しつつ進めている「めぇめぇジャンパー」KALの経過です!
羊の絵、半分まで描けたところです♪

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ベースカラーはPrimo Fingering「Oatmeal」、配色に「Papier」と「Old Money」、ほかTosh Merino Lightの「Caligraphy」と「Mare」を混ぜてみました。
「Calighraphy」は昨秋「Henslowe」を1カセ使って編んだとき中途半端に余ったのがあって、それで間に合えばいいなと思ってます。

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アップにすると、色の濃淡や移り変わりが少しわかるでしょうか?

ここまで来るのが、長かった…。
実は先週土曜日にはすでに袖分けまで進んでいたのです。
が、色を足していけばいくほど「何かが違う」感が増していき、ついには編む手が1mmも進んでくれなくなりました。
Tosh Merino Lightの「Chicory」を差し色に選び、ターコイズと焦げ茶のニュアンスカラーで幸先よいスタートを切ったはずなのに、そのあとに続いたPrimo Fingeringの黒〜グレージュ〜カーキ色のグラデーションが、どうにも沈んでしまいました。
普通のメリヤス編みストライプならまた違ったのかもしれませんが、「Broken Seed Stitch」は色の切り替えを目立たなくさせる模様編み。ただでさえ境目がぼやけるところに、ベースカラーが同系色の「Oatmeal」なので、「Chicory」だけ極端に浮いてしまい、敢えなく却下となりました。
もう少しコントラストをつけるべく、グラデーションキットの中で一番明るい、クリーム色の「Feather Duster」をベースカラーに変更して再び編み始めたものの…。
「Oatmeal」を編んでいるときのようなときめきが全くなくなってしまって。
色自体は何も悪くないんですけど、可愛すぎるというか、生成り色がちょっと単調に感じて、ヨークを輪にするところまで編んで、楽しくないから却下。
何色もの糸玉を机の上に並べて、考え込んでしまいました。
いっそ指定糸の、Holst Garnを今から注文しようかしら、と思い立って公式サイトを開いてみたものの、散々言われていることですが公式サイトの画像がひどすぎて色がよくわかりません。
Holst Garnはとりあえず色見本帳を取り寄せることから始めることにして、今手元にある糸でやはり編むことにしました。
ベースカラーにする量があるのはこれとこれ、配色に混ぜない方がいいのは黒、この色とこの色は合わない、この色とこの色は完璧に似合う…これだけ好きな色が揃っているのだから、配色できないはずがない、と気を取り直して、羊の絵を再びイメージするところから始めました。

400以上のプロジェクトの中から、私の好みに合う配色を探して参考にして、画像のような配色でやっと落ちつきました。
ありったけのFingeringの毛糸を目の前に山積みして、好きなように選べるなら理想の配色ができると思いますが、手持ちの限られた色の中を組み合わせるなら、これが一番好きかなって。
私の中では「フレンチカントリー」、スパイス瓶や洗いざらしのリネンクロスや可愛いルクルーゼの鍋が並んでるような素朴なキッチンを彷彿させる配色なんですけど(※感覚には個人差があります)、夫に見せて「フレンチカントリーっぽい色合いでしょ?」と言ったら、心底わからないという表情を浮かべて「全くわからない」と言われました。いいのいいの!

後半は、淡い色合いで描いていこうと思います。
サイズ感は、カットソーの上に試着するともうぴったりで、きつくはないけどゆとりゼロって感じです。
袖ぐりちっさ!と少し不安になりますが、スワッチを水通ししたらこの編み地、びっくりするくらい広がったので、これくらいに収めてみました。
Sの目数で編んで、いまのところ横はXSサイズより少し大きめ、縦はXSより短いです。大丈夫かしら…。
(少なくともTosh Merino Lightは水通しで結構伸びる糸ですけれども)
袖周りはフィットさせて、ゆったり目の身幅とメリハリをつけるデザインだと思われるので、それに従うとして、リリリーさんの着用画像だといくらなんでも袖幅は私的にきつきつすぎるからここは調節するつもり。

「Broken Seed Stitch」、かのこ編みがベースの単純な模様編みなのですが、うっかり集中力が途切れると、間違えます。
魔が差したように裏編みがふたつ並び、そこから先がずっとズレていることに、次の次の段になってから気がついたりして。
泣く泣くそこまでほどいたり、縦に解いて目を修正しながら進めたり。
いろいろと思った以上に多難な経過を辿っていますが、どうにか完成まで漕ぎ着けたいです。

ところでこのパターンの、記述の精密さといったらスゴイです。
レイアウトも美しいですし、リリリーさんて、本業はグラフィックデザイナーなの???って思うくらい。
一番最後に、袖分けまでの各サイズ毎の早見表があるんですけどこれが素晴らしいの何の!
本当にわかりやすく作られていて、これがあると文章読む必要がないくらい。
ひたすらこのチャートを追っかけて袖分けまで編みました。

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