先月、ヘルガ・イサガーさんデザインのカーディガン「Daffodil」キットが届いたことはレポしましたが、次に編みたい春もの候補として、スワッチを編んでみたのです。
一見するとグレーなのですが、よくみると玉虫色のIsagar Highland、カラー名「Sky」。
編み地になるとさらに美しいです。
50gで275mという細さですが、毛羽があるためJP 5号針(3.6mm)の太さで編んでもスカスカ感はありません。
この糸は伸縮性もあまりないのに、そこそこ編み目も揃いやすい印象。
見た目の質感が似ている「Drops Alpaca」があんなに編み目が揃わないことを思うと、ウールとアルパカでこうも違うものかと。
この編み地があの素敵なカーディガンになるのね…と昨年の展示会を思い浮かべてうっとりしつつ、実は大問題がありまして。orz
ゲージが全く合いません。
指定ゲージがよくよく考えればあり得ないほど緩いのです。
この細さの糸で、3.5mm針使用で「21目34段」。
掛け目がある分、ブロッキングで伸ばせるとしても、21目て。
きつくも緩くもない(はずの)編み手の私が、5号針で普通に編んで、24目が9cmとちょっと。10cmに届きません。
この細い糸を6号針で編むのはかなり嫌なので(いくら正しいゲージが出せたとしても感覚的に無理)、サイズアップしてMの目数で編めば良いか、と見切り発車。
Mの目数で作り目して裾のリブ編みまで終らせたのですが、どーーみても小さくて。
引っ張るだけ引っ張っても、横幅41cmくらいにしかなりませんでした。
(このカーディガン、身幅Sサイズで45cm、Mサイズは48cmです)
リブの指定号数は3mmですが、私は3.5mm針で編みました。それでもきついみたい。
横幅41cmのリブは、残念ながら私の腹回りではボタンが閉められません。
トルソーに合わせた感じ、Lサイズの目数にすればどうにかなりそうでした。
でもLサイズを編むためには6玉必要で、キットはS/Mサイズを取り寄せたから1玉足りません。
追加発注するか、糸を別のものにして編むかどうしようか…。
とりあえず、今は深追いするのをやめて、他のパターンを検討することにしました。
あ、ところで「間違いだらけ」と定評のあるイサガーパターンの洗礼を、私ももちろん受けましたよ(笑)
「Daffodil」の、模様編みの指示が、「出鱈目」といっても過言ではありません。
いやー、リリリーさんの精密機械のマニュアルみたいなパターンで編んだ直後だから、この落差はほんとスゴイ。
チャート図はなく、最初、文章を読みながら書かれてる通りにスワッチを編み始めたら、掛け目がランダム配置の、意味不明な水玉模様みたいになってきたから、私が間違えてるのかと、30分くらい眉間に深く深く皺を寄せながらパターンと編み地と付き合わせて唸ってしまいました。
しかし私の間違いではないのです。ていうことは、パターンか。
この時点で、Ravelryの「Daffodil」のプロジェクトノートを、英語のものだけよく読んでみたのですが、なるほどこれがそのみんなが「Horrible」だの「Disaster」だの言ってる部分ね、と納得しました。
記述の仕方も曖昧なところが何カ所かあるし、本番では、自分でチャート図を起こさないと無理そうです。
ヘルガさんのパターンを編みたい気持ちは変わらないままだったので、本棚から本を取り出してきて。
真っ先に目に入る表紙の「Robin」を眺めていたら、このプルが無性に編みたくなりました。
大人っぽいけどガーリーで、見れば見るほどいいです。
素敵だなとはもちろん思いつつ、編みたい候補には入ってなかったのに、急にその魅力にぐわしと心を掴まれました。
「Highland」をそのまま使ってもいいパターンなんですが、この糸、スワッチを首に押しあてるとちくちくを感じます。
さらっとキャミソールの上に軽く着たい「Robin」を編むにはきびしめ。
思いついたのが「Lilou」のシルク混糸「Delicate Fingering」の方で編んだらどうかしら??ってこと。
指定ゲージは「28目40段」。私がJP 5号で編んだ「Delicate Fingering」が「28目38段」。
ほぼぴったりです。
糸量も、100g610mの指定糸「Isager Spinni」を2カセだから1200m余必要として、こちらは3カセあるから1200m。
縦ゲージが若干緩めな分、このまま5号で編めばなんとか間に合うと思います。
ゆったりしたドルマンプル、ガーター編みとメリヤス編みが混在してるから段染め糸の色の変化も存分に楽しめそう。
気になるパターン記述も、amirisuさんの編集が入ってるから大丈夫でしょう。
指定糸の雰囲気とずいぶん違う糸だけど、イメージは浮かぶので、とりかかってみることにします♪
Anemoneさん、嬉しそうに困っていらっしゃいますね(笑)
でも、今回は、”・・・なので新しく糸を買いました”というくだりが無かった!!
「間違いだらけ」と定評のあるイサガーパターンって、すごいですよね。
パターンを使われいる方々が口を揃えておっしゃっていますものね。
私なんか、パターンが間違っているはずがねぇーっ!と思い込んでいるので、絶対にそのまま編んで??状態になりそう。 折角、人気のあるデザイナーさんなのだから、何とかしたほうがいいのでは・・・と思いますねぇ。
はじめまして!編み物初心者のyukiko-vnと申します。
いつも素敵な作品を編んでいらして、楽しみに拝見しています。
私もヘルガさんのパターンは記述ミスが多いと聞いたので、amirisuさん翻訳の『ヘルガ・イサガーのあみもの』からswallow cardiganを編んでみたのですが、初っ端から間違っていました。
翻訳過程でエラーは修正されているかなと期待していましたが、単純な単語の抜けやラベリーのプロジェクトノートで指摘されているパターンのミスもそのままなので、もしかしたら特に校正したり直したりしない方針なのでしょうか。。
robinのパターンもミスがあれば直っていないかもしれません。
でも、この綾のある糸で編んだらきっと素敵なpullになるでしょうね。
Meekさん、こんばんは**
えへへへへ、わかる??とっても楽しく悩んでしまったの!(笑)
ひとつ完成させて、次は何を編もうかな〜て検討する時間は楽しいものです^^
但し、あまりにも決まらないと面倒になってきますけど。
新しい糸、また届いているので、近いうちアップします☆
(ええもう、付ける薬のない不治の病…)
イサガーさんのパターン、フリーならともかく、金とってこれかいーっ!って思うよね。
でも、不思議と「まあ仕方ないか」と思ってしまうのです。
なんででしょうね。デザインに溢れるおおらかさ、自然体な感じが好きなので、納得しちゃうの。
イサガー母娘のデザインは、リリリーさんの計算され尽くしたデザインと対をなしているようにすら思えます。
いえ、もちろん、間違いはあってはならないし、全然よろしくないですけど。
それでもこれだけファンがついているというのは、それを補う魅力があるってことよね。
イサガー糸も素晴らしいですし(ただ、私的にちくちくしちゃうのが多い印象)
yukiko-vnさんはじめまして^^
こんばんは、遊びにきてくださってありがとうございます。嬉しいです!
「Swallow cardigan」も素敵ですよねぇ…私も、ページを繰りながらしみじみ画像を眺めていました。このヘルガさん本に載ってるパターン、子供服も含めて全部素敵よね。
で、間違いがあると知ってうげげ、となっているところです^^;
そうですか、やはり間違いは間違いのまま存在しているんですねorz
私は完全に安心しきってました。がくし。
であれば、気を抜かず、つじつまの合わないところが出てきたらまず私じゃなくパターンがおかしいと疑って無駄に悩まないようにします。
amirisuさんは単に翻訳しただけなのかもしれませんね。
パターンミスは、テストニットするしかわからないことだと思うので…。
今晩からフロントパーツを編み始めました。どんな作品になるか、ドキドキします。
経過レポもあげていきますので、またぜひ遊びにいらしてくださいね☆
はじめまして。
ずっとこっそり拝見し続けていたのですが、デンマーク糸のお買い上げあたりでもうやられてしまって、、(で、買いました)
糸の選び方や編み地の感想なんかを勝手に参考にさせてもらってます。
今度のRobinもどんな経過をたどるのか、楽しみです♪
ryouさんはじめまして**
こんにちは、遊びにきてくださって、ありがとうございます!
コメントいただけてとても嬉しいです^^
デンマーク糸のお買い上げとは、がーんちゃん大量仕入れのことでしょうか(笑)
やられてしまいましたか!しめしめ(←回し者か)
でもあの糸、買って損はないと思います。素朴な杢糸がお好きならまず気に入るでしょう。
Robin、経過レポ第1段をあげてみましたよ♪
いまのところ、糸の選択は間違えてなかったぽい!
ryouさんのブログ、私もこれから拝見させていただきますね。
今後ともよろしくお願いいたします**