「Robin」、水通しが完了しましたので、着画を撮りました♪
去年出版された、「ヘルガ・イサガーの、あみもの」の表紙になっているドルマン袖プルです。
指定糸は「Isagar Spinni」(100g610m)を1本取りですが、私はそれよりもう少し太い「Lilou Delicate Fingering」(100g400m)を使用しました。
ゲージはほぼ同じだったので、目数調整もとくにせず、段数だけ指定サイズになるように編みましたが、概ねパターン通りに編んでいます。
水通し前は指定サイズより小さかったのですが、ブロッキングで身幅と着丈はぴったりに仕上げています。
ボートネックの開き具合も上品だし(前回のめぇめぇジャンパーは豪快に開いてしまいましたが、あれはあれで気に入ってる笑)、ドルマン袖のボリューム感もちょうど良いです。
ねじり滑り目の連なるシンプルな模様は存在感たっぷりだし、タバード切り替えもポイントになっていて本当に可愛いし…なんか完璧なデザインだなって思う。
後ろ側。
編み地が柔らかいので、ドルマン部分ももたつかず、着ていて違和感がまったくありません。
この脇下のドレープの感じ、すごく気に入ってます。
最初にイメージの浮かんだ、手染め糸の色ムラの方向が、縦と横で切り替わってとても可愛くなるはず!という確信は、最後まで裏切られることなく完成できました。嬉しくてたまりません。
糸の色合いも相まって、編み物を再開してから編んだ作品の中では「Laar」が一番お気に入りだったのですが、「Robin」がその座を奪ったかも(笑)
わたくしめ、このたびヘルガ・イサガーさんのデザインに完全にはまりました。
本の中から「Sterling」は絶対編むし、おそらくはドルマンスリーヴの仕立てが同一の「Raven Dress」も編むし、当初編むはずだったレースカーデ「Daffodil」も糸を買い足して必ずや出直しします。
自分がまるでおしゃれになったような気分が味わえるニット…そういうのって、すっごく大事だと思うの!
彼女のデザインにはなにか希有なセンスが備わっています。お母さんのデザインにはないセンス。
今回、「Lilou」の糸を使った作品をRaverlyで探したときに、「ショールばっかりなのね」と思ったのは事実。
カラフルな段染め糸の難易度の高さは私もわかっていて(過去何度も失敗も経てきました)、小物を編むのが安全だし、実際小物に映える糸であることも間違いありません。
でも今回、Raverlyのコメント欄で「Lilouの糸の新しい使い方がわかったわ、ありがとう!」というメッセージをいただいてとても嬉しかったんです。
勝因は、「編む面積がだだっぴろいプルだった」ということに尽きます。
前後同時に編んだから、目数が大量にあった分、色が散らしやすかった。
コントラストの強い染めムラのある糸こそ、大胆に編むといいのかも!(学んだ)
まあ、つまり、でかいショールを編むのが正解ってことだけど。
着るものを編みたいじゃないですか!(私の話)
使用糸:Lilou Delicate Fingering
色:Spanish Moss(クリスマスローズカラー、灰緑にピンク基調)
使用量:3カセ弱
使用針:JP 5号(本体)3号(ガーター編み部分)
サイズ:S
Raverlyプロジェクトページ
気になるパターンエラーについてですが、「Robin」は殆どなかったように思います。
1カ所だけ、ドルマンスリーブの減目の部分でSサイズだけ減目しない段がありましたが、その段も減目しないと最終段の目数がどう計算しても合わなくなるので、減目しました。
イサガーパターンは、「臨機応変」が肝心です(トホホ)。