先日、Atelier Knitsさんより、思いがけなくテストニットのお話をいただきました。
すでにAtelier Knitsさんのサイトで告知されていますが、Raverlyで大人気のショール「French Cancan」の日本語版が近日リリースされます。
プロジェクト数が1700を超え、queの数も多いこのショール、ご存知の(または編んだことのある)日本人ニッターさんは結構いらっしゃるのでは、と思います。
私もこのショール、お気に入りに登録してずいぶん経ちます。
そのうち編みたいと思いながら、普段から小物を編むことを徹底的に後回しにする私、編む順番は永遠に廻ってこないことだってあり得ました。
それが今回、こうして思わぬチャンスをいただいて、とても嬉しく、ぜひ引き受けさせていただくことにしました。
使用する糸はMadelinetosh DKを2カセ、色は「Opaline」です。
「French Cancan」はなんといってもこの存在感のあるケーブルエッジが特徴で、1度見たら忘れられないデザイン性を持つショールですけど、言い換えればとてもわかりやすくキャッチーな見た目をしているのです。
繊細で緻密なレース模様のショールも素敵ですが、その場合は糸を単色にするか、手染め糸を使うにしてもおとなしい色のものじゃないと模様編みが全く識別できなくなってもったいない。
その点、このショールの場合、指定糸がDK(並太)だし、構造も本体はシンプルにガーター編み、縁はぶっといケーブル編みなので、それこそマラブリゴのように大胆な染めムラのある糸を使っても全然平気そう。
ぜひここはカラフルな手染め糸で編むことにして、それならどれがいいだろう。
すぐに、ずっと前から一度使ってみたかったToshの「Opaline」が思い浮かびました。
マルチカラーなのでネットで見つかる画像はあらゆる色調で写っていて、どれが本物に近いのやら、殆ど判断つきません。
そんな中、「銀の裏地」さんのこちらの記事に、「Opaline」の色合いについて「ドライフラワーにした紫陽花の色」という表現がされているのを見つけました。
玉虫色だけど、パステル調ではなくきっと私がすごく好きな系統の色だろうと確信、早速取り寄せてみました。
いつも利用しているWEBSさんでは在庫切れだったので、今回はJimmy Beans Woolさんにて。
まさに、ドライフラワーになった紫陽花色がカセになって届きました^^
この画像ではスモーキーなピンク〜モスグリーンの部分が前面に出てますが、メインの色調はやや紫がかったグレーです。
褪せたような、アンティークな色彩が本当に素敵。
ネット上だと赤みが強く写った画像が多かったのですが、ロットによってかなり違いがあるのでしょうか。
いろんな色が含まれているけど、すべての色の明度が薄く、彩度が低いので、ぱっと見は完全にグレーです。
「Isagar Highland」の「Sky」(糸レポはこちら)と殆ど同色ですねこれ。
つまり…「またしても同じような色を買ってしまった」ってやつですかね^^;
編み始めはガータータブキャストオンでした。このやり方は初めて!
先週日曜日から本格的に編み始め、今1カセの半分ほど進めています。
でも、実はこれ編み直ししています。
指定号数(JP 8号)で最初とりかかり30段ほど編み進めたのですが、編み地がみちっと固くなりすぎてしまい、全解き。
9号針で仕切り直ししたら、ちょうど良い感じになりました。
(一応のゲージはあるけど、ショールなので特にとっていません)
最初日本語訳に戸惑って、意味を取り違えてしまったりしましたが、パターン自体はとても平易なので、最後まで問題なく編めそうです。
去年編んだ「Henslowe」と同じで、縁は1段おきに編みつけていく私の大好きな方法。
「Henslowe」と「French Cancan」の大きな違いは、「Henslowe」はこの増目をして形成される3角形の部分(手前の部分)がそのまま縁になり、底辺にあたるのは針にかかっている部分なのですが、「French Cancan」は逆だということ。針にかかっている部分にケーブルを編みつけていくことになります。なので、ブロッキングでこの曲がってしまっている手前の部分を真っすぐにする必要があり、そして、そうすることによってガーター編み部分の形がきれいに三日月型にカーブするんだろうと思います。
テストニットなので妙に緊張しながら編んでいますが(笑)素敵なショールに仕上るといいな。
この色、私が冬の間愛用しているモスグリーンのウールツイードコートに本当にぴったりなの!
トレンチコートのカーキ色にもよく似合うし、紺のピーコートにも…重宝しそうです♪
ゴールデンウィーク前半までに、完成させることが目標です。がんばります^^