BT「Shelter」の代用糸を模索する〜「Swans Island」編

たかがツイード、されどツイード。ツイード糸を求めてはからずも放浪の旅をしてしまいました。
(ツイード地の洋服、大好きなのに、今までツイードヤーンを編んだことがなかったという衝撃の事実)

ツイードヤーンの定番って、何でしょうか。
国内メーカーの糸だったら、もう廃盤になってしまいましたがハマナカの「ツイードバザール」がまず思い浮かびます。
あとは…オリムパスの「エバーツイード」とか、同じハマナカだと「ソノモノツイード」。
パピーの「ソフトドネガル」と「ボットナート」。思いつくのはこれくらい。
海外メーカーだと、今をときめくBrooklyn Tweedの「Shelter」と「Loft」をまず筆頭に、あとはRowanの「Felted Tweed」と…
あとが続きません。そもそもツイードヤーンを編んだ経験がない私には難問。
杢糸ならたくさんあります。でも探しているのはネップが入っているツイード糸です。
例えばモヘアやシルクやカシミアやアンゴラ糸は各社取り揃えて用意していますけど、ツイード糸って、意外なほどない!なかった!
ブークレやループやファーと同じように、ファンシーヤーン的位置付けなのでしょうか。

そんな中、BTは本当に隙き間を埋めてきたなぁと感服しています。
「Shelter」より太いツイードヤーンはあっても、この太さはなかなか見つけられません。
「Loft」は50gで275yardの中細。中細のツイードヤーンなんてニッチな糸、現行だと他にあるんでしょうか。
特筆すべきは、「Shelter」と「Loft」は、適合針の号数が異様に広くて、一応公式サイトだと「Shelter」はUS 7〜9号(4.5〜5.5mm)、「Loft」はUS 0〜4号(2〜3.5mm)とありますが、正直raverlyのパターンや作品群を見ていると、「あってないようなもの」です。
実際、日本橋の「Keito」さんには、JP 6号針で編まれた「Loft」のプルがサンプルとして展示されていましたが、その編み地は別にスカスカじゃないのです。
私が以前編んだ「Breckon」(プロジェクトページ)というカーディガンは指定糸が「Loft」ですが、代用するなら合太糸がお勧めされていて、私も40g120mの合太糸で編みました。
同様なことは「Shelter」でも言えて、50gで128mと聞くと、私の感覚では並太です。
でも、4mm程度の細さ(US 5.5〜6号)でも普通に編まれている印象。

こんな感じで「Shelter」も「Loft」も太いんだか細いんだか、標準ゲージがありません。
使う号数と手加減によって、ハイゲージでもローゲージでも編めますので、お好みでどうぞっていう糸。
ただでさえ種類の少ないツイードヤーンの中で、パターンに合った代用糸を見つけるのは至難の技だなというのが、結論。
「BT」のカタログの作品を気に入ったら、とりあえず「Shelter」か「Loft」で編むのが失敗なさそう。

今回私は「Bray」をどうしても「Shelter」以外の糸で編みたくて(理由は以前ブログでも書いた記憶がありますが、「Shelter」の編み地サンプルを触ってみたら、なんと、あまり好みの質感ではなかったのです。もちろん、糸の良し悪しではなく、個人の嗜好の話です)探して廻り、なかなか良さげな糸を見つけました。

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Swans Islandの「All American Collection Worsted」。
今秋、新発売された糸のようです。
渋めの色揃えも、素朴な糸の質感も、画像からその魅力があふれんばかりに伝わってきて、この糸で編む「Bray」が完璧に想像できたので、取り寄せてみることにしました。
色は「Pomegranate」。深みのある、大好きな赤です。
はい、とうにツイードヤーンで代用糸を見つけるのは諦めました。

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1色を決め打ちできる訳も無く、もう1色。(できればもう3色くらい欲しかったです^^;)
濃いターコイズブルーの「Atlantic」。
ああもうこの色で編むアランはさぞかし素敵だろうと、想像するだけで鼻血です。

ちなみに公式サイトで注文しました。送料がバカ高かったですが、事前の住所確認もあり、丁寧に段ボール梱包され、表の伝票には「120ドル」と書いてくれて(※大嘘です)関税回避も万全な体制でした。

でだ。
「Bray」の指定ゲージは、US 8号(=JP 10号)でメリヤス編み「18目27段」、模様編み部分「22目27段」です。
この「All American Collection」は80gで210yardなのですが、「Shelter」が50gで140yardなので、計算上は大体同じ太さです。
標準ゲージはUS 7号使用で17目なので、まぁこれも許容範囲かと思っていたのですが、スワッチを編んでみたら、前回NGだった「Rowan Felted Tweed Aran」ほどかけ離れてはいませんが、どうにも代用糸としては太かった…orz
認識がやっぱり私は相当甘いようです。
1目2目の違いでも、身幅となればそれは相当な長さになってくるわけですしね…。

というか、「Shelter」さん、あんたいったいどんな糸なのよ??
その糸長で、私の記憶ではかなり太い見た目だったのに、謎は深まる一方。
「もしかしたら、指定糸でもこのゲージは私は出せないんでは…?」という疑問が湧き起こり、
敵を知れば百戦危うからず、でしたっけ?(←かなり適当なので怒らないでください)
実際に編んでみないとこれは代用糸なんて見つけられないわと半ば業を煮やし、会社帰り「Keito」さんに行き、一匹捕獲してきました。

shelter

案の定、JP 10号では「Shelter」でも指定ゲージが出せませんでした。
両方ともJP 8号で編み、「Shelter」の方は22目27段、「All American Collection」だと22目24段で、ブロッキング後のサイズは縦横10.5cmになりました。
「Shelter」を使うなら8号で編めば問題なさそう。
でもしかし、この赤で編む「Bray」、欲しかったな…。
「All American Collection」も、針の号数を下げれば調整可能だと思いますが、この糸をこれ以上細い針で編むのは嫌です。
編む手が完全に拒否しています。毛糸には編みたい号数がおのずと存在するんです!

編み心地に関してですが、どちらもかなりよろしくないです。
特に「Shelter」はボソボソ、もそもそしていてネップ(&巨大なおがくず)が引っかかる引っかかる、「All American Collection」も結構凹凸があるのでするするとはいきません。これまでは編みやすい糸ばかり編んでいたので、編む手が悲鳴を上げています。
実はどちらのスワッチも、いったん編み上げて水通しをしたあと、模様編みの交差の間違いに気づいて編み直しているんですが、水で洗ったあとだと、幾分編みやすくなりました。
本番で編むときも、カセの状態でいったん水に通したほうが、獣脂が落ちて柔らかくなって良さげ。
「Shelter」の、ゲージの激しい振り幅も、なんとなく納得しました。太いんだけど、空気を含む太さなのですね。
撚りが強くみっしりどっしりしている「All American Collection」はいかにも伝統的なアラン糸ですが、
「Shelter」はふわふわもわもわ、ぼそぼそしてるけど弾力もあり、と本当に不思議な質感です。

さて、もうどうしたらいいのやら、でも、立ち止まっていては楽しみにしている「Bray KAL」が始まってしまいます!
こうやって試行錯誤しているとゲージ的にはNGでも他のパターンでいくらでも活用できそうな素敵糸がボンボコ溜まっていくので、結果オーライですがいい加減決めたいです(泣)
いまちょうどタイミングよく、「Webs」さんが送料サービス中&これならもう完璧に間違いないだろう(ほんとか?)という定番糸で、「Bray」を編んでみたい!という色があったので、3度目?4度目?の正直で注文してみようと思います。
果たして果たして。

長くなりましたが、最後に覚え書き。
2月以来、久しぶりに訪問した「Keito」さんでしたが、前回は「Shelter」だけだったところ、「Loft」も取扱いを始めていて、実物が拝めたのはありがたかったです。「Loft」は質感も編み地も大変好ましい糸でした。これはぜひとも本家に注文しなくちゃ!です。
それから「Madelinetosh」の「Tosh Merino Light」と「ユニコーンテイル(少量カセ)」の限られた色だけでしたが、コーナーができてました。
これも実物を見たことがない色が拝めて貴重でした。

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【完成】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター

三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」と、raverlyから「No bad weather」をコラボして「お行儀の良いロピセーターを編む」プロジェクト、2週間で完遂!

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コメント欄で早い早い言われて、「そんなかなあ?」と思いましたが、着手したのが10月5日頃だったと思うので、2週間とちょっと。
うむむ。概ね1ヶ月に1着完成ペースの私にしては、異様に早いスピードだったかもしれません^^;
針も糸も太いですし、早くヨークに辿り着きたくて本体を相当一心不乱に編んでいたからでしょう。

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水通しをしたら、身丈は35cm→39cm、身幅は48cm→47cmに変化しました。
身丈がやや足りず、身幅がゆったりだったので、結果的には良かったです。
スワッチの水通しではサイズ変化がなかったので、身丈を少し足して、それでも短いかと思っていたのですが、
期せずしてパンツに合わせやすい丈になりました。

今回、ロピだったら必ずといっていいほど配置されている、裾と袖口の模様を、ずいぶん迷いました。
「No bad weather」には入りませんし、ヨークだけ編み込みなところがいいのかも、と敢えて入れませんでした。
入れてたらもっと本格的にノルディックなロピ感が出たと思います(笑)

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着やすくて暖かいですし、3色のシンプルで落ち着いた配色も、すごく気に入っています。
水通しして編み地が落ち着いたら、ロピセーターというより、普通の編み込みプル化してしまいましたが、
むしろこれくらいが普段使いにちょうど良いです。
ロピは本当に分厚くてかさばりますもの(ワイルドな質感はすごく好きですが)。

着画は、今週末は時間がとれないので、来週末以降に撮ろうと思います^^

***************

さて、いよいよ寒くなってきましたので、次もどんどんいきます!
mocomoさんなゆたさんと計画している「Bray」KAL(11月後半〜12月にかけて編む予定)までもうちょっと時間があるので、何にしようかな。
松ぼっくりカーデ、私も編みたい(><) だけど、毛糸棚を覗いてみましたが、オレンジ〜茶系のちょうどいい感じの毛糸が見当たらず…。

興味津々(でもまだ注文していない)「Loft」のオレンジ色なんか使って編んだら本当素敵そう。

今日はraverlyでイザベルさんの新作「Seashore」がリリースされましたが、試作段階からとても可愛くて、楽しみにしていました。
というか、イザベルさん自身が可愛過ぎて激萌えです(このヘアスタイルがあんまりお似合いなので、以前コメントしちゃったもの!)
これは手持ちのPluckyかTosh Merino Lightで編めそうです。スワッチを試してみて、良さげならこれかな^^
こうして、新たな刺客が現れると、編みたいものリストの順番はどんどん入れ替わっていくのです。
(来月の、三國さんの新刊も、かなり危険ですね?三國ファンのみなさま:笑)

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【海外通販】もしも、注文した糸が届かなかったら?

海外メーカーの糸を買うときに、欧米の通販サイトを利用したり、メーカーに直接注文するニッターさんは多いと思います。
私もその1人です。
直接海外から取り寄せれば、どのメーカーでも、色や太さの選択肢がたくさんあって、送料を考えても国内で買うより安上がりなことが多いですし、大体において無事届きますから、私は海外通販派。
でも、もちろん、海外通販にはリスクが伴います。
「Webs」さんや「Jimmy Beans」さんなど大手の総合通販サイトから、小さな糸メーカーや個人染色家まで、素敵な糸がオンラインでたっくさん販売されている今の時代。サポートの質はビジネスの規模によらないとは思いますが、もしサポートの薄い通販サイトで買い物をしてしまったとき。
そして、待てど暮らせど、糸が届かなかった場合はどうしましょう。
以下「Paypal」ユーザー限定のお話ですが、少しでも参考になればと、私の体験を書いてみます。

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Apple Tree Knit」さんに、ショール編み専用のグラデーションヤーンを注文したのは8月の中旬でした。
オーダーメイドで、自分の欲しい色や太さをリクエストし、染色してもらう方式です。
発送までだいたい4週間かかります。
発送しましたメールが届いたのが9月16日。ほぼ予定通りの発送日で、楽しみに到着を待っていました。
2週間経っても届かなかったので、心配になり、先方に「届かないから追跡番号があるなら教えて」とメールしたものの、返答なし。
またもやどっか違う国に行ってしまったのね、まあそのうち届くでしょうと暢気にかまえていたら、気づけば1ヶ月経過。
公式サイトにコンタクトフォームがあったから、そこからまた問い合わせをしてみました。なしのつぶて。
「あ〜これはやられたな」と。最悪詐欺られたかも…?と。
送料込みで42ドルだったので、まあ、諦めようと思えば諦めのつく金額だったのですが、
なんか悔しいので夫にその時点で「注文した毛糸が届かないの」と愚痴ってみました。
そしたら「何で支払ったの?Paypal?それなら条件はあるけど返金してもらえるよ」しれっと言うではないですか!
海外通販でPaypalを使う場合の、常識なのかもしれませんが、私は全く知りませんでした。
郵便事故も、詐欺に引っかかるのも、全部自己責任だと思い込んでました。

夫が言っていたのは、Paypalの「ショッピングプロテクション(買い手保護)」というシステムのことです。
システムの(ものすごく)詳しい内容はこのページに載っています。
簡単に言うと、「注文したものが届かない」「届いたものが破損している」などといったトラブルが起きたときに、
Paypalのアカウント管理画面からSeller(売り手)に「異議申し立て(Dispute)」を行って問題解決(Resolution)を図る仕組み。

早速私も、「Resolution Center」にアクセスし、Sellerへ「届かないんだけど、どーなってますがな」とDispute。
今までと違うのは、「Paypal経由である」ということです。
なんだか、個人でぽちぽちコンタクトするより、効力がありそうじゃありませんか?
すでに「これで勝つる」的な心持ちになっていたところに、どしゃーっと冷や水が。
なんと、送信完了画面で、「支払い日から45日間経過しています。保障期間を過ぎているため、この異議申し立ては無効です」とのメッセージ表示。

W T F !!!(良い子は使っちゃいけない表現)

こちらには事情があったのです。それは、今回の品物が、「注文してから発送までに4週間かかる」ということ。
その時点ですでに30日は経過しています。そして、海外からの荷物は、普通2週間は待ちませんか?
これはいくらなんでも不条理過ぎる、だってオーダーメイドならそんなことはいくらでもあり得るはず、と憤り、
なんとか事情を説明したくて、その場でPaypal Japanのカスタマーセンターに電話をかけてしまいました。
私の話を聞いた担当者の方は、状況をすぐに理解し、2度もメールを無視するSellerにそれは酷いですねといたく同情してくれたあと、驚きの発言を。
「実は、11月から保障期間が45日から180日に延長されることになったんですよ」
「!!!」
「今回の件は、保障期間延長前ですが、特別対応として、保障させていただきます」
なんというグッドタイミング!もうびっくりでした。
こういうことが頻繁に起きていて、規約改定につながったそうです。

そこからは話が早かったです。
まず私のCloseされてしまっていた「異議申し立て」が当日中に復活し、「クレーム」にランクアップされました。
「クレーム」は、「異議申し立て」で埒があかない場合の、次のステージです。
今度はPaypal側がSellerにコンタクトをとり、発送追跡番号を強制的に問い合わせます。
もし、10日間Sellerから返答がなかった場合、「発送されなかった」という扱いになり、その時点で返金手続きがなされるとのこと。
(詳細はわかりませんが、Sellerの方には何らかのペナルティーがあるのでしょうか?)

paypal

Paypal Japanの担当者は、「必ず返金しますからご安心ください」と何度も強調していて、
ありがたいけど、本当にありがたいんだけど、もう私は電話口で「あんたどっちの味方なの??」って内心本当に意外で。
普通こういう場合、返金なんてしたくないからどうにかしてSeller側を有利にもっていこうとするのかとばかり。
返金の条件は「保障期間内であること」「Sellerに私から連絡を取ってみたけど無駄だったという事実があること」の2つを満たしていれば良いようです。

そういうわけで、すっかり晴れ晴れした気分で10日間待つことになりました。
そうしたら、ものすごいオチが待っていました…。
なんと、Paypal側でクレーム対応をしてもらったその翌日。1ヶ月余経って、届きました
先方の発送日は、9月15日。PRIORITY MAILです。普通は1週間で届くところを。
一体どこに滞留していたのか、嬉しいというより、脱力…。orz
このままだと返金されてしまうので、すぐに「Resolution Center」にアクセスして「クレーム」のキャンセル手続きをしました。
「品物が届いた」など、理由を選択して「クレームをキャンセルする」ボタンを押すだけです。
やれやれです。まったく予想してなかった一件落着でした。

でも、まだプチオチがあるのです。
キャンセル手続きをした翌日、なんとPaypal Japanカスタマーセンターから家に電話がありました。
「クレームをキャンセルされていましたが、無事届いたのですか?届いた品物の状態は問題なかったでしょうか?」
もう本当びっくりです。状況確認の電話まであるとか…。
さらに、「今回Paypalをご利用いただいた感謝の気持ちとして、5ドル送金させていただきます」
はぁ???
「なんでですか?なんかのキャンペーンなんでしょうか?」「いえ、ご利用いただいた感謝の気持ちです」
「…ありがとうございます…」
ありがたく受けとりましたが、こんな手厚いサポートしてたらPaypalつぶれちゃわないでしょうか。
だって、受ける印象として、Paypalは返金手続きやる気満々なんですもの…。
全てが口頭ベースですよ。品物が届かないというのも、Sellerと音信不通というのも、一切の証拠はないのです。
いやぁ本当に、凄いと思いました。
それでもPaypalにとってメリットのほうが大きいから、こういうサポート体制をしいているんでしょうね。
私自身、海外通販において、支払いにPaypalが使えるかどうかってものすごく重要な要素ですから。
今回の1件で、ますますこれからもPaypalを使ってやったる〜っっと心に誓いましたよ。

ニッターのみなさま、もし海外から毛糸が届かなくても、Sellerにトンヅラされてしまっても、諦めないでくださいね。
Paypal支払いであれば、返金してもらえます。180日以内なら。
泣き寝入り無用です。

appletree

こちらが届いた糸。カラー名は「Sand and Stone Gradient」。
問い合わせに一切返信してくれないお店なので、もう二度と買うことはありませんが、糸はとても素敵なものでした。
ピンクベージュ〜グレーがかった薄紫〜グレー〜オフホワイトに変化していきます。
113gで384m。合太です。使い切りでショールを編もうと思います。
パターンは、Paypalからいただいた5ドルを充てて、こちらを購入しようかなと^^

長文、失礼しました!

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【経過】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター その3:ヨーク完成

ちくちくとヨークを編み進めて、大体こんなものかな?というところまで来ました。
本体は三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」のパターンを使い、編み込み模様はraverlyから「No bad weather」を参考にしました。

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「クロッカスのセーター」とは模様が違うので、減目は全然違う段で行っています。
「クロッカスのセーター」は20目1模様、「No bad weather」は6目1模様なので、1回に減目される目数も違います。
今回、まるっとチャート通りの模様は編まないことにしてたので、手持ちの本をつらつら眺めて研究。
丸ヨークの減目は大まかなパターンがありますね。
トップバストのあたりで1回、肩線のあたりで1回、首周りに近いほうで2回。
模様の1サイクルが大体それに合わせて考えられている印象。
私の場合、前後のラグラン線にあたる部分でまず数目減らし、編み込み模様をスタートしてから3回、減目しました。
パターンだともう1回減目の段があるんですけど、このあとのゴム編みでだいぶ詰まりそうだし、あまりきつきつに首元が詰まったセーターは好みじゃないので、省略するつもりです。

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裏側、糸始末はこれだけの量。輪に編んでいたのに、案外多い。
3段の段差があって4目先、なんていう場合、斜めに糸を渡らせちゃダメですよね?
こういう場合、糸を切らなくてもいいのかどうか、聞ける編み物の先生がいたらなあと(><) でも普通に考えてダメだろうと思ったので潔く切りました。 lopi5

トルソーにかけてみました。モコモコしちゃってるのは水通しで落ち着くはず。
試着もしてみましたが、やはりサイズは大きめでした。
ロピセーターだからオーバーサイズでもいいか、と思ってます。
その、大きめにぶかっとした感じ、好きでした。短いかと思っていた身丈もちょうどいい。
袖はもともとちょうどよい長さでしたし、全体に、私が思う通りに出来上がりそうです^^
でも、試着したら暑くて暑くて5分も着てられません。
もうね、このセーターにダウン着たらアラスカ余裕だわ!オーロラ鑑賞行きたいわ!

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参考にした模様のパターンがあったとはいえ、結構ちょこちょこと改変してしまいました。アドリブで。
1段終わると、次の段に入る前に、どう編もう…(10分考える)…こんな感じかな?…(気に入らない、ほどく)ならどう編もう…(10分考える)
ほんとにちょっとした模様なのに頭振り絞って考えて、だいぶ疲れたので、次回はちゃんとこんな風に全模様パターンを網羅したスワッチをあらかじめ用意しようと思いました。(←注:当たり前のことです
今回難易度が高くなってしまったのは、どうにかして1段に3色の糸が渡ることを避けたせいです。
ロピセーターで1段に3色使うのは普通ですけど、裏の渡り糸が3本になると編み地が固くなるから嫌(経験則)。
2色だけでバリエーションを持たせ、かつ下の段とのつながりやバランスを考え、減目しなくちゃいけない段は同色部分を作らないといけないし、と結構縛りがあって、4目や3目の模様になればなるほど難しかった。
たぶん私はこうやってスワッチを用意しても、それが連続する模様になったらまた「なんか印象違う!」ってなって、その場で考え込みそう。orz

とりあえず苦労の甲斐あって?当初の「お行儀の良いロピセーターを作る」という目論みは、果たされつつあります。
(というか遠目だとお行儀良すぎてあまりロピに見えないという話も^^;)
もう少し模様を工夫できたかも…なんて、考えだすとほんとーーーにキリがないので、これで良しとします。
残すは襟ぐり、糸始末、仕上げ作業。完成まであともう少しです^^

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【経過】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター その2:身頃と袖を合体

ブリティッシュエロイカで編む(お行儀の良い)ロピセーター、両袖を同時編みし、身頃をぐるぐる編みして合体させ、ヨークまで辿り着きました。
針も太いし、ひたすらメリヤス編みなので、ここまではあっという間に来ちゃいました^^;
目数は三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」のパターンから取っています。
これから取りかかるヨークはraverlyから「No bad weather」の模様を借りて編みます。

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9玉購入して、7玉消費。あと2玉とちょっと残っています。
配色糸も混ざってくるし、ヨークはかなり減目するので、ギリギリ間に合うか?というところ。
「クロッカスのセーター」より、ゲージが若干緩いので、身幅も袖幅もパターン指定より数cm大きくなっています。
「ちょっと大き過ぎ?」という不安がよぎったので、一昨年の冬に編んだロピーカーディガンに重ねてチェックしたところ、身幅はやや狭く、袖幅は同じくらい、袖丈はこちらの方が長かったです。
カーディガン、袖丈が短かったなぁと常々思っていたので、袖は大丈夫そう。
ゆったり身幅(48cm)もロピセーターと思えば全然普通幅でした。
手持ちの「アイスランドロピセーター」本のパターンサイズも見てみましたが、概ねS〜Mサイズの中間くらい。
身丈はいま35cmですが、自分の身長(165cm)を考えると、もうちょっと長く編んでも良かったかも…。
これでも「クロッカスのセーター」より2cm長く編み足したのですが、あと3cm欲しかった感じ。
そこまで致命的じゃないのでこのままいきますけど。

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前後差は、後ろ身頃に当たる部分を数段多く編んで作ります。
この部分と袖を「目と段のはぎあわせ」で。
「No bad weather」のパターンだと、前後差は引き返し編みで形成していました。
日本の編み物本の丸ヨークセーターは、「クロッカスのセーター」方式で作る前後差しか見たことがありません。
こちらの方が初心者にもわかりやすく、引き返し編みをやったことがない人でもできる方法だからですね。
「へちま襟」の編み方にも、同じことを思います。
海外のパターンでは「へちま襟」は大体引き返し編みで編んでいくけど、
日本のパターンだと、襟を別に編んであとから襟ぐりに縫い付ける方法しか(少なくとも私は)見たことがないです。
前後差はどっちの方法でもいいけど、「へちま襟」はぜひ前立てから続けて引き返し編みで編みたい。

考えてみれば、海外パターンを編み始めるまで、引き返し編みなんて、私殆どやったことがなかったです。
なぜなら、肩下がり以外に、引き返し編みはこの国の編み物本に基本的に登場しないので…。
今は動画で様々な引き返し編みの技法を簡単に学べて、自分に合った方法(もしくは糸やパターンにあった方法)を選べるようになってるし、今後は引き返し編みも、国内パターンにもうちょっと使われるといいな、なんて。
(袖山だって作れますしね!)

さて、いよいよお楽しみの編み込みが始まります♪
「No bad weather」の模様を土台にして、自分で少し模様を編み足すかもしれません。
様子を見つつ…ちょっと試行錯誤してみます。

ところで、ブリティッシュエロイカを平編みしていると、交差したくなります
交差したくて交差したくて、どうしたらいいんでしょう。(知らんがな
次にブリティッシュエロイカを編むときは、おとなしくアランセーターにします…。

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「デンマークの暮しから生まれたニット」と「ヘルガ・イサガーの、あみもの」

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なんと、考えてみたら今年初めて購入した編み物本でした。
raverlyパターンを編むことが多くなったせいで、どうしても本を買うことが減ります。
本棚の空きスペースが追いつめられないのはいいことかもしれませんが、こうしてページを繰っていると、紙の本はゆっくり写真が楽しめるからいいですね。
特に今回の2冊はまるで写真集のように美しいので。
実物を目にする幸運があって、すっかり魅了されてしまいましたが、中でも私が特に気に入ったものを紹介します。

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「クラーカ・ショール」。これ素敵だったなぁ…。
繊細な模様にシンプルなゴム編みの縁取りをあわせたコントラストが好きです。
ガーター編みが少しフリルのようになっていて、いろいろと理想的なさじ加減。
もちろん指定糸「Isagar Spinni」と「Alpaca 1」の引き揃えで編みたいのですが、「Isagar Spinni」が…カセを触ってきましたが、うーん、5分5分で巻きものは厳しい質感でした。
これは代用糸やむなしで、同じように素敵な糸であるThe Fibre Company「Meadow」(糸レポ)を使って春に向けて編もうかな。

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「ドミノスカート」。これはリッチモア「パーセントグラデーション」使用。
おばーちゃん向けの色揃えなので(※個人の感覚です)全くノーマークだったこの糸。
編み方、デザインによってここまで大化けするとは、イサガーマジックを最も感じた作品です。
台形スカートが大好物なので糸の入手しやすさもあるし、実物も確認してますし、これは編もうと思います。
ただ、パターンを一見する限り編み方が全く意味不明なんですが^^;
モチーフつなぎみたいに糸始末大変系ではなさそう?なんだけど、「コツを覚えたら簡単」らしいけど、果たして。

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ヘルガさんの「Parrot Scarf」。これ、実物が超可愛かった!!
ウヒョ〜!かわいいいいいい(><)きっと眉根を寄せて見入っていたであろう私。 イサガー糸をあれこれと使ってマルチストライプ。「ストライプは好きな間隔でどうぞ」というパターン。 公式サイトでキットが売られています。
このキットで編んでしまうか、もしくは、何か自分で配色を考えようか。
あるいはイサガー糸は使わず、手持ちの残り糸をありったけ投入して、好きなように編んでみたい気もします。

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「Starling」。前回の展示会レポで書いた通り、これは指定糸で編みます!
展示されていたものには、ラグランにボタンがないバージョンでしたが、本だとボタンで留める仕様のようです。
ラグラン線にボタンだなんて、可愛い。ますます好き!

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「Sparrow Sweater」。男の子のセーターなのですが、厚みがあるけどふんわりした編み地の質感と、奥行きのある色合いのなんて素敵だったことか。
指定糸は「Highland」と「Silk Mohair」。ブリオッシュ編みのようです。やったことない^^;
この編み地はまったくチクチクがなかったので、チクチク過敏症な私でもカウルとか巻きものにできそう。

他にも素敵なパターンてんこ盛りの2冊なのですが、今の気分だと、実は最初に編みたいのは「Daffodil」です。
こちらは過去に出版されて今は入手困難になっている本に掲載されたパターンだそうです。
houkoさん、情報ありがとうございました!)
ravelryにはプロジェクトが100件も登録されていました。

今シーズンの編むものスケジュール、年内はぱんぱんなのですが、なんとかねじ込めたらと思っていますが来年1月以降になっちゃうかしら。
こちらはパターン付きのキットを公式サイトで購入するつもりです。

私がいつも引き合いに出してしまう三國万里子さんの「編みものには、ひとつも決まりがない」という考え方、イサガー母娘の糸の使い方に強く感じます。
その世界を垣間みたい。私の編みものの世界も、少し広がりますように。

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マリアンネ&ヘルガ・イサガー展「knit knit」

南青山にある「ギャラリーcomo」で12日まで開催されていた、マリアンネ&ヘルガ・イサガー展「knit knit」を観てきました。
なゆたさんの記事で展示会のことを知り、cantataさんには「間違いなく気に入るから絶対に行くべきです!」と太鼓判を押され、それならもうぜひ拝みにいかな!と普段全く縁もゆかりもない超絶オシャレエリアをiPhoneマップ片手にふらふらと彷徨い、辿り着きました。

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素敵な外観。
土曜日の夕方遅めの時間だったせいか、客は私を含め3〜4人程度、ゆっくり観てまわることができました。

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マリアンネさんの「デンマークの暮らしから生まれたニット」と、ヘルガさんの「ヘルガ・イサガーの、あみもの」の2冊からの作品を中心に展示されていましたが、その他にも、過去に出版された本などからの、お二人のニット作品をいろいろと実際に見て触ることができました。
この写真の、斜めに透かし模様の入ったカーディガン、名前を控えれば良かった…編みたいのですがパターン掲載本はどれなんだろう。ご存知の方ぜひ教えてください(><) 使用糸は「Isagar Highland」だったと思います。 グレーなのによく見ると多色という、マジカルな色彩を存分に楽しめる糸で編まれていました。 お値段、5万円くらいだったかしら。ええ、買いませんよ!私は、編めるものは編むのです!(鼻息) knitknit3

真ん中の白いボーダーニット、ヘルガさんのパターンです。これも魅入られました…。
アルパカレースとウールレース糸を、2本取りと1本取りで交互に編んでいて、1本取りの部分が透けます。
編み地も素敵ですが、襟ぐりの形のおしゃれなこと!袖もぐーーーんと長くて、くしゅくしゅっと着る感じ。
買いませんよ!買いそうになりましたが!私は、編めるものは編むんですから!(意地張って強気)

なゆたさんもcantataさんもレポで書かれていましたが、「本で見るより実物の方が100倍素敵!」を実感しました。
丹念に編まれた精緻なニットのひとつひとつに、「この糸」があって「このデザイン」がある(その逆も然り)完成された世界が在りました。
イサガー魂とでもいうべきか。1本貫かれた強い意思のようなものすら感じました。
イサガー糸だからこそ実現可能なアート。単純にゲージだけ確認して代替え糸を用意して編むことは、迂闊にできないなと思いました。
イサガー糸を何か取り寄せて、編んでその世界に触れてみようと心に決めましたよ。
(会場でも糸は売られていましたが、だいぶかっさらわれた後、という感じの残り具合で、見るだけにとどめました)

帰路、池袋のジュンク堂に立ち寄って、イサガー母娘の本を2冊購入して帰宅しました。
「ものづくり」っていいなぁと、改めて思った日。

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【完成・着画】もっふぁんアルパカで「Manu」

「もっぱか」こともっふぁんアルパカで編む、Kate Daviesさんデザインのもふもふカーディガン「Manu」。
水通しを済ませ、ボタンをつけて、完成しました♪
後半のポケットと袖付けはちょっとしんどかったですが、特に難もなく仕上ってホッとしています。

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もっふもふな真冬仕様のカーディガンなので、冬木立と雪模様のギャザースカートと合わせて^^
このスカートもう10年くらい前に、たしか吉祥寺のパルコで購入したんですけど、未だに大のお気に入りです。

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ぬくぬくポケット!
でも妙なところで神経質な私は、デザイナーのKateさんみたいに、ぐいぐいっと手をいれたりはできません^^;
ポケットは可愛いから大好きだけど、ニットだと、伸びるのが怖くて使えません…。

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横からみた感じ。
袖がゆったりギャザースリーブなので、着やすいですとっても。

manu24

自分でも初めてみた後ろ側(笑)着丈はかなり長めです。
スワッチを水通ししたとき、サイズが全く変わらなかったので、本番でも安心して水通しできました。
ブロッキングも特にせず、ただ広げて乾かしました。
サイズは変化なし。ボコボコしていた編み地は滑らかになり、意外なほど編み目も揃いました。

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ロングブーツが似合いそう!
(ぶっとい足はお目汚し超すみませんorz)
すんごいあったかいので、出番はもう少し寒くなってから、来月以降でしょうか。
毛玉ができそうな編み地ですが、寒がりの私、この冬から通勤着に愛用します。

使用糸:もっふぁんアルパカ
色:205番(淡い杢グレージュ)
使用量:11.5玉
使用針:匠5号(身頃)、US 5号(袖)、匠4号(縁編み)、匠6号(i-cord bind off)、
サイズ:34

制作中、読んでくださった方、励ましのコメントをくださったみなさま、ありがとうございました^^

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Websさんから届いた糸と、「Aran」「Worsted」の太さの違い

みなさん!
今季編むアランニットはどれにされますか?
毎年1枚、できれば2枚も3枚も編みたいものですが(私は昨冬は2枚編みました♪)そんなに編んでも収納場所に困るのがアランニット。
それでも、編んでも編んでも、また編みたくなる底なしの魅力がありますね。
アラン模様だけは、機械編みが手編みに全くかなわないからでしょうか。
機械編みの既製品、たとえローゲージでもびしっと整列したペッタンコのケーブル模様…見てるだけで殺伐とした気分になって嫌です。
編み物が出来て良かったと思うのはこんな時。
大好きなアランニットが、自分の編みたい糸と編みたいデザインで好きなように編めるって幸せなことです。

rowan

mocomoさんとKALを予定しているアランニットを編むため、Websさんに注文した「Rowan Felted Tweed Alan」が届きました。
色は「Soot」です。
濃紺とチャコールグレーの間をうつろう素敵な色です。画像だとチャコールグレーを想像していましたが、ネップに青が含まれていることもあり、思ったより青みが強かったです。
ふわふわと柔らかく、ちくちくなどまったく感じません。
もう、触っただけですぐに素晴らしい糸だな、と思いました。
これで編む「Bray」を想像しただけでもうクラクラ…「Bray」は私はマニッシュな色で編みたいと常々考えていました。
アラン&レースでアランニットにしてはフェミニンなので(そこが気に入ったのですが)、いつも私が選びがちな淡い中間色を避けて、敢えて濃い色で。

このパターン、春頃に、偶然mocomoさんも購入したと知り、嬉しくて「寒くなったら一緒に編みましょう」という話を持ちかけて。
私は昨冬に編むつもりで購入してたのですが、編みたいものが多過ぎるせいで今季に順番が繰り下がり、本当に良かったです^^

ところがです。
前回更新の「謎コラボ」でも触れましたが、私は完全に「アランウエイト」を勘違いしていました。
ゲージを正しく把握してないまま「アランニットだからアラン糸よね」「アラン糸でツイード…(検索する)…この糸素敵!」
ポチ!
(私の買い物なんて、いつもだいたいこんなんです)
結論としては、「Bray」を編むには太すぎるのです。この糸は50gで83mです。ブリティッシュエロイカと同じ。

raverlyでパターンを探していると、「Aran」とか「Worsted」とか書かれていますが、これらの糸を私は何となく全て「アランを編むための太い糸」としてごっちゃにしていました。
Wikiで「Yarn weight」を検索してみると、理由がわかりました。
ごっちゃにならざるを得ない状況でした。一覧表が出ています。
「Aran/Worsted」の項には、こうあります。100g毎の長さ:120m〜240m
海外規格ではやはり「Aran」と「Worsted」は同じ括りなのです。ただ、その太さの振り幅が半端ない。
120m〜240mって、あーた、それって(言葉が続かない

!!大雑把すぎませんか!!

ちなみにraverlyカテゴリだと、「Rowan Felted Tweed Aran」は「Aran」扱いです。
同じ長さのブリティッシュエロイカは「Bulky」です。
それでもういいや、となり、とにかく海外糸の「Aran/Worsted」枠はフリーダム枠だからとにかくまず長さと重さを見ようと、フィーリングで「アラン糸」なんて捉えてるとこうして2度も痛い目に遭います。
パターンをあたってみるとこの枠の糸は本当に大まかにですが、太さが2種類にざっくり分かれます。
16目×22段グループと、18目×28段グループと。印象として前者が「Aran」後者が「Worsted」なのかなとも。
いやいやいやいやいや、もうカテゴリ名に左右されちゃダメ。重さと長さを見る。それが全てです!

「Bray」は別の糸で編むことにします。もうひとつ、手持ちで候補の糸があったので、模様の試し編みをしてみます。
「Felted Tweed Aran」は、ブリティッシュエロイカとゲージがほぼ一緒だから、使い道に困ることはないでしょう。

今季、三國さんの新刊のアランは、どんなのかなぁ。
2年連続して、三國さんのアランニットを見送った私。ゴリゴリに凝り過ぎてて、好みの範疇から外れるのです。
「編み物ワードローブ」のアランニットのような、シンプルなのが好き。

長くなってしまったのですが、今回ももちろん「ついでに」購入した糸があります^^;
せっかくだから紹介。

escorias

初マラブリゴ!わーい!どんな糸か、手触りとか知りたかったの!
ベースは「Arroyo」です。色は「Escorias」。
予想はできてましたが、手染め感、色の揺らぎはスゴイですね。
左端の、ほとんど染まってないような部分とか、どーしろっていう^^;
これはもう、ひたすらシンプルに、編み地をキャンバスに見立てて、ただただその色の変遷を楽しむ絵画ニットを編もうと思いました。
そうです「Relax」しかありません!(笑)

あえて2カセ同時編みなど小細工しないで、パネルニットみたいになってもいいかな〜なんて。
あ、色味は大好きです。Madelintoshの「Whiskey Barrel」と系統がよく似てますが、あちらが焦げ茶ベースの山火事後の枯れ木色なら、こちらは薄暗い沼地ですね。じめじめっとして、蛙がげこげこ鳴いてて、ワニが泳いでいるような、湿地帯の色。
手触りもすべすべ。編むのが楽しみです^^

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【謎のコラボ】ravelryから編み込みヨークプル「No bad weather」を三國万里子さんのパターンで編むの巻

事の経緯はこうです。
まず私は、「No bad weather」の指定糸はアランウエイトだということだけ確認し、刷り込まれた「アラン糸=ブリティッシュエロイカ」の短絡式を信じて疑わず、嬉々として必要量を用意し、準備万端のつもりでいました。

スワッチを編むまで指定ゲージを確認していなかった不覚、パターン指定の10号でとりあえず編んでみた結果。
指定は18目×28段。私のスワッチ、16目×20段。(唖然
指定糸(Polka Dot Sheep)は、だいぶ細い…?
というより、久しぶりに編んだブリティッシュエロイカが異様に太いんです。
今年はずっと、極細〜合太の作品を編んでいたため、10号針も最初何の冗談かと思うほど太く感じました。
100gで200mちょいの指定糸。50g80mちょいのブリティッシュエロイカ。
指定糸が細いんじゃなく、これは何か根本的に自分の認識がおかしいなと思い直し、そこで初めてraverlyで調べてみたら、後者は「Bulky」にカテゴライズされていましたorz
16目20段というのは、ブリティッシュエロイカを10号で編んだときのほぼ指定ゲージですから、「アラン糸」だからといって思い込みしてはいけませんね。

どうしようか、諦めて、別のパターンを編もうか、という考えが一瞬よぎったのですが、編み地で確認した、このグレージュにレンガ色の配色は完璧なのでした。
これを編まずして、今他に何を編むの!という感じで、諦めるなんて出来ません。

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サンプル画像のような、コンパクトに着れる編み込みヨークプルを想定していたのですが、このがっしりした編み地はむしろロピ。
豪快な野性児アラフォスロピに比べたら、ブリティッシュエロイカは身なりを整えた都会っ子!なのですが、そんなわけで「お行儀の良いロピセーター」を編むプロジェクトに気持ちを切り替えました。
アラフォスロピには半分の細さのレットロピがあり、印象としてかなりブリティッシュエロイカに太さが近いです。
であれば、レットロピを使ったロピセーターのパターンなんてたくさんあるじゃない♪とravelryを検索してみたのですが…。
思ったよりゲージが細かいのです。18目24段とか。7〜8号針でぎゅうぎゅうに編んでるようなのが多くて。
みんな、あんなぶっとい糸をほんとに7号なんかで編んでるの??まじで?とにわかに信じ難く。
ただ、ロピ糸って太いところと細いところで結構差があるので、案外細かいゲージで編めるのかもしれませんね。
(レットロピも2着分、配色糸も含め、毛糸棚で編む順番待機して…2年近く経過^^;)

レットロピの路線がちょっと厳しめなので、ブリティッシュエロイカで編む丸ヨークセーターくらいなんかあるだろうと、国内のパターン探しを始めたのですが、この糸って「ほぼ」アランのパターンしかないし、ニッターさんも、アランしか編まれていない印象orz
そうかわかったわ…パピー発「手編みの本。」がいけないんだわヽ(`Д´)ノ(←なんという八つ当たり)
そりゃそうですよね。この糸、基本、アランを編むための糸ですもの。
この糸でアランを編まないなんて、邪道なのです。きっと。
それは十分承知の上で、どうしてもこの配色の編み込みプルが欲しい。
「欲しい」と思ってしまった系は、代替えがありません。
手持ちの本を探すことにしました。そういえばあれが…と思い当たる作品があったのです。

alanbooks

ビンゴ!でした。使用糸は「ミニスポーツ」ですが、ゲージはほぼ同じです。そして丸ヨーク。
そして何より、ヨークの目数が「6の倍数」である!
つまり「No bad weather」の模様が流用可能ですヨ。うはほーい!!
まさかこんなところで「クロッカス色のヨークセーター」が登場するとは思ってもみませんでしたが、案外ありそうでないことがわかった、極太糸(ロピ糸以外)を使う丸ヨークのパターン。
私の記憶だと他に、ハマナカ「アランツイード」を使ったセーターが表紙になっている本があります。
かなり有望株ですが、残念ながらその本を持っていません。
後ろの2冊は、目数の参考にしました。「ネックから編む〜」表紙がまさにブリティッシュエロイカを使った丸ヨークセーターまんまなのですが、ヨークの目数、三國さんのパターンと同じでした。大丈夫そうです。
(なぜこちらのパターンを使用しないかというと、「クロッカス」の方が袖の形が断然好みなのと、トップダウンだと模様が逆さになるからどうかな?というのと)
かなり見切り発車ですが、GOGO!COしちゃいました。

nobad2

今回のプルは特に目新しいスキルがないので、まだ経験したことないことをやってみたく、「袖の同時編み」に地味に挑戦。
挑戦つっても、マジックループで輪の同時編みならともかく…ただ横に並べて平編みするだけ^^;
光量が足りなくてかなり色味が沈んでいますが、実物は赤と緑が潜む、本当に編んでてときめきっぱなしの色です。
こんな渋色なのに、こういう色に気分が上がる私。
早く編み込みヨークに到達したいので、がんがん編み進めようと思います!

ところで久しぶりに目にする「クロッカスのセーター」、実に可愛いですね。
この本を購入したときに、気に入った作品のひとつだったのを思い出しました。
可愛いなぁ、編みたいなぁ。編みたいなぁ…。もうダメです、本当千手観音になりたいです!

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