Websさんから届いた糸と、「Aran」「Worsted」の太さの違い

みなさん!
今季編むアランニットはどれにされますか?
毎年1枚、できれば2枚も3枚も編みたいものですが(私は昨冬は2枚編みました♪)そんなに編んでも収納場所に困るのがアランニット。
それでも、編んでも編んでも、また編みたくなる底なしの魅力がありますね。
アラン模様だけは、機械編みが手編みに全くかなわないからでしょうか。
機械編みの既製品、たとえローゲージでもびしっと整列したペッタンコのケーブル模様…見てるだけで殺伐とした気分になって嫌です。
編み物が出来て良かったと思うのはこんな時。
大好きなアランニットが、自分の編みたい糸と編みたいデザインで好きなように編めるって幸せなことです。

rowan

mocomoさんとKALを予定しているアランニットを編むため、Websさんに注文した「Rowan Felted Tweed Alan」が届きました。
色は「Soot」です。
濃紺とチャコールグレーの間をうつろう素敵な色です。画像だとチャコールグレーを想像していましたが、ネップに青が含まれていることもあり、思ったより青みが強かったです。
ふわふわと柔らかく、ちくちくなどまったく感じません。
もう、触っただけですぐに素晴らしい糸だな、と思いました。
これで編む「Bray」を想像しただけでもうクラクラ…「Bray」は私はマニッシュな色で編みたいと常々考えていました。
アラン&レースでアランニットにしてはフェミニンなので(そこが気に入ったのですが)、いつも私が選びがちな淡い中間色を避けて、敢えて濃い色で。

このパターン、春頃に、偶然mocomoさんも購入したと知り、嬉しくて「寒くなったら一緒に編みましょう」という話を持ちかけて。
私は昨冬に編むつもりで購入してたのですが、編みたいものが多過ぎるせいで今季に順番が繰り下がり、本当に良かったです^^

ところがです。
前回更新の「謎コラボ」でも触れましたが、私は完全に「アランウエイト」を勘違いしていました。
ゲージを正しく把握してないまま「アランニットだからアラン糸よね」「アラン糸でツイード…(検索する)…この糸素敵!」
ポチ!
(私の買い物なんて、いつもだいたいこんなんです)
結論としては、「Bray」を編むには太すぎるのです。この糸は50gで83mです。ブリティッシュエロイカと同じ。

raverlyでパターンを探していると、「Aran」とか「Worsted」とか書かれていますが、これらの糸を私は何となく全て「アランを編むための太い糸」としてごっちゃにしていました。
Wikiで「Yarn weight」を検索してみると、理由がわかりました。
ごっちゃにならざるを得ない状況でした。一覧表が出ています。
「Aran/Worsted」の項には、こうあります。100g毎の長さ:120m〜240m
海外規格ではやはり「Aran」と「Worsted」は同じ括りなのです。ただ、その太さの振り幅が半端ない。
120m〜240mって、あーた、それって(言葉が続かない

!!大雑把すぎませんか!!

ちなみにraverlyカテゴリだと、「Rowan Felted Tweed Aran」は「Aran」扱いです。
同じ長さのブリティッシュエロイカは「Bulky」です。
それでもういいや、となり、とにかく海外糸の「Aran/Worsted」枠はフリーダム枠だからとにかくまず長さと重さを見ようと、フィーリングで「アラン糸」なんて捉えてるとこうして2度も痛い目に遭います。
パターンをあたってみるとこの枠の糸は本当に大まかにですが、太さが2種類にざっくり分かれます。
16目×22段グループと、18目×28段グループと。印象として前者が「Aran」後者が「Worsted」なのかなとも。
いやいやいやいやいや、もうカテゴリ名に左右されちゃダメ。重さと長さを見る。それが全てです!

「Bray」は別の糸で編むことにします。もうひとつ、手持ちで候補の糸があったので、模様の試し編みをしてみます。
「Felted Tweed Aran」は、ブリティッシュエロイカとゲージがほぼ一緒だから、使い道に困ることはないでしょう。

今季、三國さんの新刊のアランは、どんなのかなぁ。
2年連続して、三國さんのアランニットを見送った私。ゴリゴリに凝り過ぎてて、好みの範疇から外れるのです。
「編み物ワードローブ」のアランニットのような、シンプルなのが好き。

長くなってしまったのですが、今回ももちろん「ついでに」購入した糸があります^^;
せっかくだから紹介。

escorias

初マラブリゴ!わーい!どんな糸か、手触りとか知りたかったの!
ベースは「Arroyo」です。色は「Escorias」。
予想はできてましたが、手染め感、色の揺らぎはスゴイですね。
左端の、ほとんど染まってないような部分とか、どーしろっていう^^;
これはもう、ひたすらシンプルに、編み地をキャンバスに見立てて、ただただその色の変遷を楽しむ絵画ニットを編もうと思いました。
そうです「Relax」しかありません!(笑)

あえて2カセ同時編みなど小細工しないで、パネルニットみたいになってもいいかな〜なんて。
あ、色味は大好きです。Madelintoshの「Whiskey Barrel」と系統がよく似てますが、あちらが焦げ茶ベースの山火事後の枯れ木色なら、こちらは薄暗い沼地ですね。じめじめっとして、蛙がげこげこ鳴いてて、ワニが泳いでいるような、湿地帯の色。
手触りもすべすべ。編むのが楽しみです^^

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5 Comments

  1. こんばんは。
    昨日の皆既月食はすごくきれいでしたね☆

    糸のお話、とても勉強になります~
    海外パターンを編む際の糸選びは要注意なのですねえ。
    240mって120mの倍…本当大雑把(笑)

    私は初心者なのでまだまだリーズナブルな糸で練習中ですが、
    いつかご紹介の海の向こうの素敵な糸でも編んでみたいです。

    それでは、mocmoさんとのBray、とてもとても楽しみにしております♪

  2. こんばんは
    お買い物リポート、待ってました(笑)!
    勉強になります。100g毎の長さ120mと240m、それは同じカテゴリにするのは無理がある!
    私はAranとか、Worstedとか、Fingeringとかでは、よく分からないので
    ひたすら針とゲージを見て、見当をつけています

    mocomoさんとのKAL、すてき! 心ひかれる企画です
    私もこの冬は1枚、BTのパターンを編みたいと思っていて
    SHELTERと似た糸を物色中です
    Brayはどの糸を使われるか、楽しみにしています

  3. 濃厚なカラーが良いですねー。手染めの色のうつろいが本当に美しい。
    これがまた丁寧な作品になったら・・・と考えると期待が膨らみます。

    糸の分類はあまりあてにならないですよね。
    特に海外糸は見た目の雰囲気と実際の感触が違うことがよくありますし。
    それでもやはり編み物のサイズのベースになるのは、必ず自分の手でどのゲージが出せるか・・・
    というところですから、もう自分以外信じられないのです!
    あとは自分のゲージに合わせていろいろ操作してなんとか帳尻を合わせる・・・と。

  4. anemoneさん、こんばんは。
    anemoneさんの購入された糸は、フェルテッドツイードアランだったんですね!
    神戸のユニオンウールで扱っていて、気になっていた糸なんです。
    糸の風合いも、青みがかったグレーの色も「Bray」にぴったり!
    (私も「Bray」には薄い色よりハッキリした色の方が合うというイメージです)
    それなのに太さがネックだなんて…。
    う~ん、残念!!この糸と色で編まれた「Bray」…すごく見てみたかったです(>_<)
    お手持ちの代用糸が合うといいですね!
    でも、こうして糸を拝見しているうちに、ますますKALが楽しみになってきました♪

    太さは、SportやらAranやらの表記に惑わされてはならないというのは、ここ最近で私も悟りました。
    それにしてもAranが120~240mって…その大雑把さ、もはや微笑ましくすらあります(笑)
    思えば、シェルターの針の適合号数も、日本の号数にすると6~11号。
    幅広すぎ!なんて思いましたが、海外ではこれがきっと普通の感覚なのかもしれないですね。
    おっさんゲーマー(笑)の私としては、「海外の編み物=自由度の高いゲーム」だと思うことにします!

  5. みなさま、コメントありがとうございます^^

    hiro3さん、こんばんは**
    皆既月食、東京の方は雲も結構出てたので見えたり見えなかったりでしたが、欠け始めとまた現れてきたときが特に綺麗でしたね☆

    海外糸まで手を出し始めるとぶつかる壁?なんでしょうか^^;
    wikiで見る限り、ここまで太さのレンジが広い枠はありませんので、最も注意が必要かもしれません。
    国産糸だと、大体並太ならこのあたり、極太ならこのあたりの糸、と見当がつきますものね。

    糸は値段なり、というお話もたしかに聞きますけど、私個人は値段は全く気にしてないんですよ。
    どんな糸でも、丁寧に編めばものすごく素敵なものが出来上がりますもの^^
    「丁寧に編むこと」ってすっごい魔法だと思います!
    高い糸でもやっつけに編んだらもう台無し。そういうのって見てわかりますよね。
    だから手編みはおもしろい^^

    超絶技巧なmocomoさんの「Bray」が本当に楽しみで楽しみで!KALできて嬉しいです^^

    なゆたさん、こんばんは**
    ね!100g120mと、100g240mって、それは「超極太」と「合太」並の差がありますよね!プンスカプンプン
    でもおっしゃるように、ひたすら針の号数とゲージを見るのが一番正確なのかもしれません。
    同じウールでもアルパカやカシミア混で違いますよね。素材によっては、同じ長さでも重さに大きな差が出そう。

    なゆたさんももし「Bray」にピンときましたら、KALに参加しませんか?
    (もちろん、お好きなものを編まれるのが一番いいですが)
    11月頃から〜なんて話をしてますが、タイミングはおそらくずれますし、途中だけでも一緒に編みましょうというゆるいKALです^^
    ところで、シェルターの代用糸、皆無かもしれません。
    本当に、ピンポイントで頭いいところついてきますよねーーーーBTの中の人たち!
    変なところで感服しているところです。商才あります。
    あのウエイトでツイードヤーン、どれだけ探しても、見つけられないです。
    細いか、太いかしかありません。ツイードってところが、ありそうでないです。
    私の手持ちの糸では、雰囲気がイメージと違っていたので、却下しました。
    心惹かれる糸が、ツイードではありませんが見つかりましたので、3度目の正直で(笑)注文してみました。

    cantataさん、こんばんは**
    初マラブリゴでしたが、本当に素敵な色合いでしたよ!!
    興奮しちゃいましたよ!!(笑)自分が着こなせるかどうかなんて棚の上の見えないところに。
    なんとなし、イサガーさんのニットの色合いで意外とこういうの、ありそう、なんて。どうでしょう?
    これ、あの本にのっていたバスケット編み?のスカートにしてもいいかしら…なんて。
    あのスカート素敵過ぎます(><) 信じるべきは自分の手ですよね、突き詰めれば。 私はあまり標準ゲージからかけ離れたゲージは出ない方ですが、それでも編むのは自分の手ですからね。 2度の失敗で、いろいろと勉強になりました。 mocomoさん、こんばんは** そうなの、フェルテッドツイードアランだったの!せっかくのKALだから、素敵な糸を使いたくて。 それなのに…本当に無念orz でもでも、3度目の正直で注文した糸、今度は間違いなさそうです。いやってほど確認したもの! とりあえずシェルターと長さ/重さはとてもよく似ています。 早く届かないかな!わくわくわくわくわく こちらこそ、KALとっても楽しみです♪ 120〜240mはもう笑い話ですよね…そこに憤っても仕方ないですね^^; 6〜11号も、まあつまり、「好きなように編んで」ってことよねw 私も海外MMORPG歴長い元ゲーマーですから、あの自由度の高さは身に染みて分かっております。 まさかニットの世界でもそうだとはね(笑)

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