【経過】三國万里子さんの「パネル柄のマフラー」その4:裏側を「ランドネ」で編む

雄鶏社から2007年に発刊された「冬のおでかけニット」から、三國万里子さんデザインの「パネル柄のマフラー」を自分仕様に編むプロジェクト。
表のパネル側は終わったので、本来ならそこで完了なのですが、頭の中にイメージされた巻きものをどうしても実現させたくて、手探りで進めています。
もふもふした、肩をすっかり覆って顔をうずめてぬくぬくできるような、寒風吹きすさぶ中でも、巻いていて「はああったかい」としみじみ幸せになるような、そんな巻きものが欲しい。それには一重のマフラーではボリュームがたりなすぎるのです。
ああでもない、こうでもない、と思いつくままに毛糸を取り寄せたりravelryパターンを漁ったり…結局、在庫糸のオリムパス「ランドネ」を使うことでなんとなく方向性が固まりつつあります。
現状はこんな感じです。

panel9

どうでしょうかどうでしょうか…?
個人的にはすごく可愛いと思えて、編む手が止まらなくなってしまいます。
(夫に「どうどうどう?」って見せたら、「お、綺麗じゃん」と言ってくれました^^;)
同時に2玉使い、ひとつは地糸、ひとつは配色糸にして、水玉模様に編んでいます。

panel10

裏側はとくにゲージも取らず、完全に行き当たりばったりで進めています。
幅はパネル側から同じ目数を拾ってスタートしましたが、どうやらゲージが全然違うようで、横にはみ出します。
表から裏側が見えてしまいますが、それはそれで可愛いと思うので良しとします。
横の部分、どうやってはぎあわせようか思案中。
ゴロゴロするのはいやだし、縦は完璧に合わせたいし(どっちかが寄ったりするのはぜひ避けたい)。
表の端目を半目拾って、適宜段を飛ばしつつ、目立たないようにまつり縫いかな。

panel11

模様はまた、風工房さんの本から選びました。
裏表紙にも使われている「引き上げ編み」を使った水玉模様です。
これもずーっっと編んでみたかった模様なんですよね。
編み込みじゃないのに、編み込みしてるような模様ができてくるので、編んでてすごく楽しいです。
バスケット編みと同じで、こちらも、段染め糸に威力を発揮する編み方ですね。

panel12

在庫の「ランドネ」は全部玉巻き器で巻きました。
こうすると、色の変遷が見えるので、合わせる玉を選びやすいです^^
編んでみてわかりましたが、それほどロングピッチのグラデーションじゃないです。
20cm幅で編むと、だいたい5〜7cmくらいで色が変わっていきます。
着るものを編んだらストライプの幅が私的にちょっと狭くなりすぎるかも?
ふかふかしていて、半分アクリルですがきしみも感じず、編みやすいです。

*******以下おまけ*******

panel13

都内紅葉巡りですが、今日は立川の昭和記念公園に恒例のサイクリング。
多種多様な木々がそれぞれに紅葉(あるいは黄葉)していて、ありとあらゆる色彩の洪水でした。
色彩に溺れかけました。素晴らしかった!!

だけど私の心に一番響くのは、こんな景色。
鮮やかな紅葉も、鮮やかな夕焼けも大好きだけど、良くみないと色がたくさん潜んでいるのがわからないような景色が一番好き。
こういう色の記憶を頭の中に蓄積させて、自分の作るもの(編み物に限らず)に反映させていけたらいいな、と思います。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【経過】「BT Fall 13」からアランプル「Bray」その4:後身頃完成

今週はパネルマフラーの方をメインで編んでいたため、「Bray」の方はしばしお休みしていました。
裏側の編み地が決まり、とりあえず軌道に乗ったので、おもむろに「Bray」再開。
ちょうど、KALメンバーの進捗具合と揃ってきた感じでしょうか?(笑)

bray13

後身頃は先週月曜日にすでに完成させていました。
平置き状態。袖山が小さめなのですが、その分、身頃側の面積が広いです。
ブロッキング前の状態ですが縦横とも、サイズは大体正確に編めています。
順調にいくかと思いきや、パターン読み間違いによる編み直しが入り、実際はなかなかに手こずりました^^;

bray14

読み間違えた部分はここです。ラグラン線の減目。
「3段毎」に減目が入るのですが、ここ相当トリッキーです。
3段毎なので、表側(=裏目側)で減目する段と、裏側(=表目側)で減目する段が交互にやってきます。
しかも、左右の模様編みを継続しながら操作するため、減目パターンが8種類(!)あります。

・表側&右側で減目するとき、もし左手の針の2番目の目が表目ならK2tog、裏目ならP2tog
・裏側&右側で減目するとき、もし左手の針の2番目の目が表目ならSSK、裏目ならSSP
・表側&左側で減目するとき、もし左手の針の最初の目が表目ならSSK、裏目ならSSP
・裏側&左側で減目するとき、もし左手の針の最初の目が表目ならK2tog、裏目ならP2tog

私の単細胞は、この記述を読んだ瞬間、

何これ訳がわからないヽ(`Д´)ノ

という予測された脊髄反射が。
最初の数段で、端1目表目立てたあと全部裏目がきていたので、「なるほどこうやって端1目内側が全段裏目になってりゃいいーのね」と都合よく解釈し、その調子で減目を続けました。
途中の、ケーブル編みの減目にさしかかるあたりから、パターン指定の操作と編み地のつじつまが合わないのがはっきりしてきましたが、なんかおかしいな?と思いつつ、そのまま肩下がりのところまで進めてしまいました。
サンプル画像でラグラン線の身頃側を確認して愕然。私のと全然違う!!(当たり前だ)
とぎはじ(正しい言い方なんだっけ?と思うくらいになってきた笑)線の際際のところまで模様があるんです。
そうなんです…何も難しく考えず、単純に書かれている通りに編んでいけば良かったのに。
着心地には一切影響ない部分ですが、私にとっては見た目も着心地と全く同じように重要です。
泣く泣く、脇下近くまでほどきました。orz
なゆたさん、mocomoさん、どうぞ私のように勝手な思い込みをせず、パターン通りに編んでくださいませ(><) bray15

肩下がりの部分は、引き返し編みで形成しました。
パターン指定だと、ここは伏せ止めして斜めのラインを作っていくのですが、どうも私はこの「伏せ止めで作る斜めの線」が拙く見えて嫌いです。
これまで編んだ作品も、肩下がりは全部引き返し編みに変更して目を休め、引き抜きとじしてきました。
それで特に支障が出たことはありません。
袖山の頂点はなんとなくそのポリシーを曲げて指定通りに伏せ止めてしまったのですが、編み直そうと思います。

bray16

とぎはじシミュレーション!
指定段数がなく、全部サイズを測って編んでいくしかなかったのですが、合わせるべきところはぴったり合っているように見えます。
とぎはじ命なので、早くここをとじたくてたまりません。
でも、前身頃を編み終えてブロッキングするまでは、我慢、我慢。

bray17

さあ、前身頃。後半戦です。もりもりとまた進めていきます^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【経過】「冬のおでかけニット」から三國万里子さんの「パネル柄のマフラー」その3

「パネル柄マフラー」がその後どうなったかといいますと、パネル側が完成しました!
結局、5玉弱では13パネルを編むことができず、なんだか中途半端に糸量を残したまま、12パネルで終えました。
ちょうど、4種類のパネルを3回リピートしたことになります。
パターン指定では、最初のパネルを最後にもう1回編み、両端が同じ模様になる形なのですが、それはかなわず。
でも、特にデザイン的に支障はないかな?と思います。

panel7

室内光で撮ったので、なんだか色合いが平坦ですが、実際は杢感たっぷりの編み地がとても可愛いマフラーです。
編み上がった直後は150cm行くかどうかでしたが、ブロッキングしたらもうどこまでも伸びていく勢いで^^;
完成サイズは幅19cm×縦183cm。183cm!
おかげでゆったり2巻きできることにはなりましたが、当初検討していた、「Princess Franklin Plaid Collar」で裏面タータンチェック計画は、諦めることにしました…。
せっかくコメント欄でみなさまが賛成票を入れてくださったというのに、ごめんなさい。
私の気力をどんだけかき集めても、183cmものガーター編みを編みきる自信がありません。
それから、やはり重さが心配なのです。
すでにパネル側だけで250g近くあって、裏側でまた、糸を倍使うガーター編みでは、着るものを超える重量になってしまいそう。
「Princess Franklin Plaid Collar」こそ、裏側もふもふにした2重のカウルを編むべきだという結論に。

これは本当に可愛いしアイデアとして素晴らしいので、いずれ必ずや編みます♪

panel8

こちらは今朝、出勤前に撮影した画像なので、ほぼ正しい色が再現されてます。
昨晩の時点では、裏をやめてもう完成ということにしちゃおうと思っていたのですが、
なんとなく編み出し糸はつけたまま。
毛糸棚を覗いて、これはどうかしら??という糸を取り出してきました。
クロバーの「ランドネ」という、モヘアじゃないけどモヘア並に毛足の長い糸です。
30gで75mですから並太にしては軽めです。組成はウール53%アクリル47%。
もう取り扱っているお店がないので、廃盤なのかな?
色番は249番で、たしか新宿オカダヤの店頭で一目惚れして購入した糸です。
濃いグレー〜オリーブグリーン〜淡い水色〜淡いピンクに移り変わっていきます。
表面のがさっとしたアラン糸と、全く雰囲気が違うのですが、その質感のコントラストが吉とでるか凶とでるか…編んでみないとわかりません。
色はとてもよく馴染みます。
ふわふわしてて、首に当たる部分がこれで編まれていたら心地よさそう。
どんなものか手探りですが、ちょっと取りかかってみます。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

秋の長瀞(+こっそり着画)

毎年11月第4週の連休は、長瀞に行くことにしています。
長瀞、ご存知ですか。
東京から電車で片道約2時間ほど。埼玉県は秩父の奥地にある、大自然を満喫できる素晴らしいエリアです。
私は元々出身が所沢なので昔から馴染み深いところですが(遠足で行ったし…)
夫(帰国子女で東京育ち)は私と行くまで知らなかったそうです。

紅葉の見頃は11月下旬で、例年、この連休がピークなんですが、先週ずーっと寒かったせいか、
今年は幾分、葉が落ちてしまっていて、ちょっと残念でした。
それでも十分綺麗でしたけど。

nagatoro1

先日編んだばかりのセーターをデビューさせました♪
山ガールとかいったら、年齢的にも運動神経的にも弩顰蹙ですが、まさにうってつけなんですもの!
編んでから外に着ていくのは今日が初めてでしたが、めっちゃ暖かいし着やすいし、最高にお気に入りになりました。
この冬は毎日のように着るつもり(笑)

nagatoro2

岩畳と、ライン下りが長瀞の名物です。
川(荒川です)の向こうに舟が見えてますが、船頭さんが前後にいて、説明しながら漕いでくれるんです。
急な流れの場所もあってかなり楽しいです。

nagatoro3

リッチモア「トルネード」で編んだニット帽も、先週の寒さにまたクローゼットから出してきました。
今年もお世話になります(笑)
でもそろそろゴム編みの部分も伸びてきてしまってるので、新しい帽子を編まないと!
パターンを色々探し中。

都内は紅葉の盛りがこれからですね♪
小石川植物園に後楽園、六義園に新宿御苑、昭和記念公園、近所の石神井公園も!
手編みニットでお出かけが楽しい季節です^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【経過】「BT Fall 13」からアランプル「Bray」その3:後身頃半分編めました

3人でKALをしているアランプル「Bray」、後身頃の脇下まで到達しました。
もりもりケーブルがもりもり!(超ご機嫌)

bray11

ケーブルとケーブルの間にびっしり掛け目模様が挟まっているのですが、2目1度が連続する部分が盛り上がってしまっているのであまり目立ちません^^;
このあたりは水通しで平坦になるのでまた雰囲気が変わってくると思います。
いまはなんか、太いブレード編みを混ぜてるみたいです。
「Cascade 220」は弾力のあるストレートヤーンなので、予想通り、アラン模様がくっきり出ます。
ちょうど1カセ編み終わり、2カセ目に入ったところ。
残りは1カセ+袖の残り玉(足して1カセあるかないか)です。
サイズ37だと990m必要で、私は200mを5カセ用意したので、もう糸量はギリギリ。
足りなくなるような気もしてきました…orz

bray12

ナイスバディなトルソーさんにはりつけて、サイズ感をみてみました。
わずかにウエストシェイプがあるのですが、位置がちゃんと合っているかどうか見たかったのです。
そしたら、総アランで伸縮性があるせいか、かなり引き締まった綺麗なシルエット。
ほほぉ〜!フェミニンでええのう!

現実にはこうはなりません。とても残念。

今回、編む手が進み過ぎて、うっかり最初のウエストシェイプの減目段を通り過ぎてしまい、
5cm分ほどいて編み直しました。
気づいたときは「省略しちゃって全然いいじゃないか!」「いやパターン通りに編まないと万が一後悔するかも!」
と真剣にせめぎあいました。
手持ちのアランニット本をみてみましたが、ウエストシェイプの有無は半々くらい。
「手編みの本。」や「ヨーロッパの手あみ」あたりに掲載されているアランニットには大抵入ってます。
私もここはフェミニンを目指すことにしました。

いまのところ、丈はぴったりになるよう段数を少し調整しています。
身幅はふんわり置いた状態で43cmです。
縮こまっている模様をブロッキングして45cmまで伸ばそうと思います。

引き続き、楽しんで進めていきます^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【経過】「BT Fall 13」からアランプル「Bray」その2:両袖完成、後身頃へ

Jared Floodさんデザインのアランプル「Bray」KALの経過です。
両袖を編み終わりました!
使用糸「Cascade 220」が何しろ編みやすいので、針が進みます^^

bray6

編み終えた状態だとくるんくるんで、見た目も何が何だかだしサイズ感もわかりづらいので、
水通し済ませてしまいました。
どうせこのパターンは、とぎはじ(©なゆたさん)前にブロッキングする段取りですし。
水通し前は袖幅がちょっと細めで、一番小さいサイズと同じ(12インチ)になっていて、袖丈は指定より長め。
なので若干横に引っぱり気味にブロッキングしたらほぼ正確なサイズに仕上がりました。ひと安心。

bray7

裏目側で増し目・減目ってあまりしないですから、裏目のラグラン線はこんな風になるのか〜と。
案外はっきりとラグラン線がわかるものですね。

サドルショルダーなので、袖山が妙な形をしています。
海外パターンはたいてい、縦は「何インチ編んでね」で済まされますが(もちろん「Bray」もそう)
こういうきっかりサイズ通りに、左右対称に仕上げたい場所に限っては、「何cm編んでね」じゃなく「何段編んでね」と段数指定欲しいわ!
まあ、段数指定あっても、それは参考値に過ぎないんですけどね^^;
ちゃんと同じになるように(正確には1段だけどうしてもズレが生じますが)数えました。
マーカーは、左右がわかるようにつけてます。そうするよう、パターンに書かれてました。
(こんなところまで手取り足取りですよ!どんだけ丁寧なの…)

bray8

相変わらず捨て難い表目側。
前後身頃を編み終えていざとじはぎとなった段階で、どっちを使うか決めようかな。

bray9

嬉しかったのは、水通しをしたら、乱れていた2目ゴム編み目が綺麗に揃ったこと。
(メリヤス編み部分は水通し前からそれなりに見られる状態だったです)
これはアラン模様の部分も水通し効果が期待できます^^

bray10

昨日から後身頃に入りました。徐々に「Bray Chart」が姿を現し始めております♪
縄編み針なしで編めるのは私の場合2目×2目交差まで。今回はでかい方が3目×3目交差なので、使ってます。
KALですからみなさんと足並みを揃えて…と思いつつ、久しぶりに編むアラン模様が楽しくて楽しくて。
このままどんどん編み進めちゃいそうです。
早く「Bray Chart」の全貌を拝みたい!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【経過】「BT Fall 13」からアランプル「Bray」その1:Cast On!

昨冬からパターンを用意して、順番待ちをしていた、交差編み+アイレットが素敵なアランプル「Bray」。
サドルショルダーもとても印象的。
無事糸も決まり、ゲージも大丈夫。準備万端、満を持してのCOです!

まずプリントアウトするパターンのページ数がスゴイです。
両面印刷しても、7枚の紙を使います。なんと13ページ。
それだけ懇切丁寧な解説がなされているということですね。
ありがたいけど、あれはどこに書かれてたっけって、パターン内で迷子になる^^;
BTのパターンは、これまでに「Celes」「Breckon」と編みましたが、全部ページ数多かったです。
でもさすがに13ページに渡るものはない(笑)

bray3

サイズは、サンプルと同じ「37」を選びました。
まずは袖から始めます。「Breckon」の時も袖からスタートで面食らった記憶があります。
退屈なパーツは先に片付けちゃえ!ってBTのポリシーなんでしょうか(笑)なら大いに同感!
前後身頃はあとのお楽しみということで、ゲージ確認もかねてここはパターンの指示通りに。
前回のロピセーターで味をしめて、今回ももちろん2本同時編み。
指定針US 8号(5mm)のところを、匠8号(4.5mm)を使っています。
メリヤス編みのパターン指定ゲージは「18目27段」ですが、いまの編み目は「19.5目25段」。
横にきつくて縦に緩いのですが、このあたりは水通しで調整可能な範囲ですし、
腕に巻き付けて様子見した感じ、筒幅はほどほどに余裕があるので、このまま進めて大丈夫そう。
手長猿なので、袖の長さが短過ぎないよう、十分注意しようと思います。
むしろ、縦にゲージが緩めなのは好都合だわ^^;

bray4

裏目が表側になるデザインなのですが、表目側も捨てがたい…。
晴れた日差しの元だと、カラフルな杢感がよくわかって、編むのが楽しいです。
Cascade 220は、値段も海外糸にしてはかなり安い方だと思います(1カセ100gで7ドル弱でした)。
お値段なりなのでしょうし、毛玉もすぐできそうな質感ですが、弾力があって非常に編みやすいです。
往復編みにしては編み目も結構揃います。
色揃えも豊富ですし、この糸気に入りました^^

bray5

リブは「2目ゴム編み」です。
それに気づいて「げ、2目ゴム編みの作り目、やったことない」とちょっと動揺。
難しそうだから、今まで私は2目ゴム編みのときは「指でかける作り目(=Long Tail Cast On)」で済ませてました。
手持ちの古い基礎本(雄鶏社「よくわかる基礎シリーズ」の「作り目・止め・拾い目」編)にやり方が載ってたので、挑戦してみたらあっけなくクリア。
いつも使っている「指でかける1目ゴム編みの作り目」の、何のことはない、簡単な応用でした。

2目ゴム編みにするときは、この1目ゴム編みの作り目の2段目を編むとき、当然「裏・表・裏・表」と1目ずつになっていますが、最初の裏目を編んだあと、次の表目と裏目を入れ替えて、「裏裏・表表」と編みます。以降繰り返し。
今回またひとつ新しい技法を覚えました^^

袋編みになるゴム編みの作り目は海外だと「Tubular Cast On」と呼ばれてますね。
パターンには「Tubular Cast On」の詳細なやり方が書かれてますが長大で、とても読む気になれません。
私は上記動画のやり方が長いので、「Tubular Cast On」はわからないのですが、
日本に昔からあった別鎖と別糸を使うやり方と同じなのかな。
中学生の頃は、その別糸方式でやってました。あとから糸抜いたりめんどくさいので指でかける方法を覚えた次第。

今回はmocomoさんなゆたさんという同胞がいるKALです。
迷ったりわからないことがあったときに本当に心強いですし、お二人の「Bray」が楽しみでたまりません。
完成までどうぞよろしくお願いします^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【経過】「冬のおでかけニット」から三國万里子さんの「パネル柄のマフラー」その2

先日から編み始めた、三國万里子さんデザインの「パネル柄のマフラー」の経過です。
使用糸は毛糸棚の奥からの掘り出し物、オリムパス「ジェームスディーン リアル」。
パネルは4種類のままで、3回リピート+1パネル=計13パネルを編み切る方向で進めてます。

panel5

今は9パネル目にとりかかっていて、ちょうど1mくらい。
残り玉はあと1玉半。1玉で3パネル弱編めるので、本当にギリギリです。
12パネルでも、なんとか2巻きできるくらいの長さは確保できそうですが、余裕は欲しい〜!
廃盤糸は足りなくなったときに補充する手だてがないから辛いですね。

panel6

このメモ…何だと思いますか^^;
後ろに写っている模様は本だともちろんチャート図です。
4段1模様なんですが、この1段目と2段目が妙に難しくて、数えながら図面と首っぴきで編んでも編み間違い頻発。
どこまで編んだかわからなくなっちゃう。
それにチャート図だと裏編みのときに逆に考えなくちゃいけないからややこしいのなんの。
思い余って、英文パターンで使われる略語に書き換えてしまいました…。
略語で羅列したら、書いてある通りに編めばいいわけですから、もう楽勝。
慣れって本当にスゴイ。わずか1年半余ですっかり英文パターン脳になってしまいました。
「row 1」とか「row 2」とかねぇ、ごく自然に出てきましたヨ。

表側はそんな感じで、もうじき完成なのですが…。
裏側をスタジオエフさんの「アルパファー」(紹介記事)で編んで、モコモコあったかマフラーに!と楽しみにしていたのです。
ところが、昨日届いた糸の実物を前にして、悩んでしまいました。
色が〜〜!色が思ってた色とちがうううう…!
通販ではありがちなことです。モニタに写る色は、決して正しくありません。
いま編んでいるマフラーは淡いグレージュで、素朴で暖かみのあるグレーです。
目の前にある糸は、紫がかった、クールで大人っぽいグレー。モニタの向こうの色より、濃いめ。
近似色なのにね。近似色だからこそ、色味のニュアンスの違いがありありと…違和感。orz
残念ですが、諦めました。

いま裏面をどうしようかいろいろ考えていて、アイデアはとりとめなく浮かぶのですが、思案中。

案その1:毛糸棚に眠る半端玉をいくつか使ってカラフルなマルチストライプ
案その2:「Manu」を編んだ余りのもっぱかグレージュと、オフホワイトか紺で2色のシンプル編み込み
案その3:「Princess Franklin Plaid Collar」を使って裏面タータンチェック!

案その3に相当心が傾いているのですが、この模様、土台はガーター編みなんですよ!
1段で半目分しか進まないガーター編みを1m50cmも編むのって…考えただけでクラクラ…。
でも、2重にしてとじるから鬼のように出る端糸をかなり適当に始末しても大丈夫だろうし、
表パネル柄、裏タータンチェック柄のマフラーって、可愛い(><)すごくときめきます。 「ざくろのカーディガン」並に壮大なプロジェクトになってきつつあるような気がしますが。 とりあえずパネル側を完成させたら、いったんお休みして、「Bray KAL」に着手するつもり。 交差編みの気分転換に、裏側をどうするか決めて、ぼちぼち進めていこうと思います。 にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

「Bray」を編む糸、「Cascade 220」に決まりました!

費やしたお金もバカにならないし、時間も本当にかかってしまいましたが、「Bray」を編む糸、やっと決まりました。
はああ…長かった…長かった割には、最初からなぜこの糸を試さんの??という定番糸に落ち着きました。
なぜ試さなかったかというと、元が「Shelter」だから、普通の並太ストレートではなくもう少しクセのある糸で編んでみたかったんですよね。
おかげで、海外規格「Worsted」〜「Alan」の糸長トラップにこれでもかと引っかかりまくり。
でもその試行錯誤の過程でいろいろと糸の情報や知識も得られましたから、全くの徒労ではなかったです。

bray1

そうして決まった糸は「Cascade 220」です。
到着した日、色がOKであることを確認したら、その勢いで全部巻いてしまい、「あ、カセの画像が撮れない」状態に^^;
匠8号で、ほぼ指定ゲージが取れました。模様編み部分、水通し後で「22目25段」です。
指定ゲージは「22目27段」ですが縦は横に比べれば調整が楽ですし、多少長めになっても身長対策で問題ありません。
とても編みやすく、またアラン模様がもりもりと浮き出て、さすが定番糸ですね。
組成は「100% Peruvian Highland Wool」とあります。殆ど艶のない、素朴な質感ですがチクチクは感じません。

bray2

カラーは「Galaxy」。なんかカッコイイ(笑)
一言で言えば「茄子紺」です。キリっとした、甘さのない紫です。
紫は得意な色ではないのですが、「茄子紺」に限っては大好きなのです。
よく見ると、青や赤や黄色っぽい色の混じる杢糸です。光の加減では焦げ茶っぽい色にも見えます。
この不思議カラーで「Bray」を編んでみることにします。
こんな濃い色を編むのは、長い編み物人生でも初めてなんですけど!
とじはぎは日中限定の作業で^^;
「Bray」のサンプル画像が濃い紫で、そのイメージが鮮烈で、このプルを淡いトーンで編むことが考えられなくて。
糸選び苦労した分、どうか素敵なものが出来上がりますように(><) mocomoさんなゆたさん、そろそろ、KALの準備はよろしくて?
今日なんて真冬並に寒くて、いよいよアランニットの季節が到来です!
今編みかけのマフラーのきりがよいところで、わたくし、今週末〜来週中には、COします♪

…で、もちろん、「ついで買い」があります。この「ついで買い」病は不治の病。

cascadefingering

「Cascade 220」の中細糸の方もお試しで。色は「Ember Heather」です。
50g273yardsなので、細め。「Fingering」というより、「Heavy Lace」といった方がいいかも。
「Pomme de pin Cardigan(通称:松ぼっくりカーデ)」を編むつもりだったんですが、ちょっと細すぎるかも?

それに、イメージとしてはもうちょっと芥子色っぽいのを希望。届いた色は思ったより赤みが強かったのです。
レース糸といえば「Laar」。

この色で編んでもすごーーく可愛い気がする。
もしくは、「ざくろのカーディガン」のように、オフホワイトと合わせて細かい2色編み込みでもしようかしら?
(まず「ざくろのカーディガン」を完成させなさい!)
ちくちくしないから、ショールもいいです。レンガ色のショール。わー、欲しい!(全然決まりません)

今回も購入先は「Webs」さんです。先月末は送料から10ドル引きサービスをやっていて、ちょっとお得でした♪

編み込みといえば、Kate Daviesさんの「Yokes」という、丸ヨーク作品集が来週出版されますね。
公式サイトに情報が出ています。
このところ数日おきにraverlyの新着パターンにまるで焦らしプレイのように可愛い刺客を送り込んで来てますが、そのたびにハァハァしている私(笑)
すでに2つ3つお気に入りにいれていて、この冬の間にぜひ編みたいパターンもあります。
おもしろそうな読み物もたくさん載ってるみたい。出たら買おうと思ってます^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

三國さん新刊「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」

三國万里子さんの新刊「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」を買いました。

mikuni1

金曜日の会社帰り、「入荷してるかな?」と期待して、いつもの新宿ブックファースト手芸本コーナーへ。
あったあった。にんまり。
その場で立ち読み。最初の感想は、「え?パターン、これだけ?」
たぶんニッターのみなさま100%同じ感想を持つのではと思います。
この本、パターンブックではありません。「旅本」です。
紀行文と旅先の写真がメインで、旅から着想を得たパターンがいくつか載っている本。
全10パターンのうち、4点は小物で、着るものはメンズが1点、レディースが5点。
編み物本としては評価しづらいので、そこを期待して店頭で手にし、1850円払う気になれなくても自然なこと。
その代わりページ数は多く、また読み応えもあります。

mikuni2

こんな感じでいきなり読みものから始まります。
シェットランドのメイン島、フェア島、それからアラン島、ガーンジー島を巡って、最後にロンドンで締めくくり。
それぞれの行き先で出会った人や見た場所、そこで感じたことなどが丁寧に綴られています。
単なるパターンブックではなく、こういう本が作りたかったんだろうな、と思います。
読む側に、編み物についての、これまで知らなかったであろうなにか別の視点やきっかけを与えたい、そんな意図を感じます。

mikuni3

私も大好きな、先日「Manu」を編んだデザイナーKate Daviesさんのお宅訪問記。
かの有名な「アウル」を着たKateさんの(しかもセーターは着古されて毛玉だらけ)後ろ姿のなんてチャーミングなこと!
そうしてスコットランドの風景の写真は美しい。

mikuni4

荒涼としたスコットランド。私も旅してみたい…。冷たい空気を吸ってみたい。
フェアアイルニットの色のヒントは島の景色からくるのか訊ねた三國さん。

「…この土地は花が咲き乱れるようなカラフルな場所ではないのよ。顔を地面に近づけてこそ、色がわかる」(本文引用)

フェアアイルニットは、フェア島から人気がイギリス本土に広がり、その過程で染色技術の発達も相まって、
今のような多色で満開のお花畑のようなカラフルな編み地に変化していったそう。

mikuni5

三國さんがロンドンで買い求めた古着のセーターがふたつとも可愛過ぎます!
古着が大好きな三國さんの、古着に対する思い入れも書かれています。
私はこういう、流行をまったく追いかけないマイペースなところに本当に共感します。
流行っているから着る、ではなく、自分がいいと思うから着る、というスタンスはおしゃれの基本だと思ってます。
そもそも、それが他人からみておしゃれかどうか、なんて気にすることも、必要ありません。

mikuni6

裏表紙。旅のコーディネイトも、真似できないセンス満載で。
ぶっかぶかの紺の素っ気ない作業着みたいなコートに、ごついリュックしょって、肩には繊細なシェットランドレースのショール。
それでもなんだか納得してしまうのは、三國さんご自身のキャラクターの強さですね。
いつも楽しみにしている扉ページのメッセージ文。今回も感動してしまいました。
よし。私も夫にセーターを編もう(笑)

mikuni7

肝心のパターンの話もしなければ!
もちろん、ブリティッシュエロイカで編むアランニット、載っていましたよ。
そして、三國さんの本では実に3冊ぶりに、「これ欲しい!!」と思えるアランニットでした。
悶絶ものの可愛さです。ボリューミーなタータンチェックのギャザースカートなら持ってるわ!
ドクターマーチンをこの際購入して、同じコーディネイトしたい(笑)
今回のアランはツボにはまりました。嬉しい♪

mikuni8

美しいシェットランドレースの四角いショールも。
四角いショールの使い勝手の良さが書かれていて、私もなるほどと思いました。
ravelryでもいくつかシェットランドレースショールをお気に入りにいれています。
いつか編みたいものです。
縁編みを本体に編み付ける作業は、アドレナリンでまくりの、大好きな作業なので(笑)

パターンは少ないけれども、持っていたい本です。
「毛糸だま」冬号は見送りましたので(アランニットも載ってなかったような?)
今季編むアランは「Bray」とこの三國さんの新作パターンということになりそうです^^
何色のブリティッシュエロイカにしようか。…うん、きっと指定色でそのまま編むのが一番かも!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村