【完成・着画】「French Cancan」日本語版、テストニット終了!

Atelier Knitsさんより近日リリースされる三日月型のショール「French Cancan」日本語版。
英語版は大変人気のあるパターンですし、編んでみたい日本人ニッターさんも多くいらっしゃるのではと思います。
今回私はそのテストニットをさせていただきました。

英語版のパターンはこちら。
French Cancan designed by Mademoiselle C

ショールといえば細く繊細な糸で編むレーシーなものを普通は思い浮かべると思いますが、Raverlyには今回の「French Cancan」のように、セーターに使う太さの糸で編むショールパターンがいくつもあります。
(「French Cancan」もそうだったとは、私も今回のお話をいただくまで気づいていなかったです^^;)
そんな太い糸で編むショールなんて、重くない?ドレープは綺麗に出るの?もっさくならない?という先入観を持っていたのですが、糸とデザインでそのあたりはどうとでもカバーできるものなのですね。
太い糸で編むと、アクセサリーではなく本格的な防寒着として使えるし、何よりあっという間に編み上がります。
今回、私はもっさり感を回避したく、太糸でもエレガントなショールを目指したく、素朴な質感の糸ではなく、艶があり色合いの洗練されたMadelinetosh DKを選びました。

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ショールはエレガントを目指しましたが、上半身はカジュアルなカットソーですみません^^;
お気に入りの、ネストローブのリネンスカートと合わせてみました。
(四角アランにも合わせましたがリネンだけど冬物なんですこのスカート)
しかし、「Opaline」の色、やっぱり正確に写せません。
紫がかっているのですが、実物はここまで赤みはないです。
ちなみにちらっと覗くネックレスはハンドメイド第3弾です。
ポテト型淡水パールとシルクコードで作りました。

cancan6

ブロッキング後のサイズは、大体ですが、横170cm、縦37cmになりました。
パターン指定サイズは140cm×30cmなので、元々小さめショール(ショーレット)なのですね。
私は本体のガーター編み部分をローゲージ気味に(針を指定より1号アップ)編んで、ブロッキングで出来る限り広げました。ショールを編むのは「Henslowe」に続いて2枚目なのですが、サイズ感が全くわかっていなかった「Henslowe」の時の反省点をふまえて、最低でも横幅150cm以上は確保しようと思っていたのです。
Tosh DKは伸びの良い糸ですから、並太でもショールを編むのに向いてると思います。

cancan8

ドレープも綺麗に出ましたし、仕上がりには満足しています^^
日本語版パターンについてですが、私が編んだ限りエラーはありませんでした。
書いてある通りに編んで、完成したのが上記のショールです。
とても丁寧に説明されていて、写真による解説もあり、ポイントやTipsも充実したパターンです。
ケーブルレース模様は、文章とチャート両方が掲載されていて、迷うことなく編めると思います。
(模様自体とても簡単なので、縁編み前半ですっかり覚えてしまうと思います)

cancan9

おまけ(笑)
冬の通勤コートにさっと羽織ってみました。色が〜!!!ピンクに見えます^^;
ピンクじゃないんですけど、まあピンクっぽいグレーだと思ってください。
ピンクとモスグリーンといえばもう何十回も言ってるような気がする私の一番好きな配色。
玉虫色だから、どんな色にも見えるということで…。
今年の冬は毎日のようにこの組み合わせで、通勤していることでしょう。
マーガレット・ハウエルの、もうずいぶん着てる古風なコートだけど、こういうのが一番好きなんです^^

使用糸:Madelinetosh Tosh DK
色:Opaline(玉虫色、彩度低めのいろんな色が混ざるグレー基調)
使用量:2カセ弱(糸の残量、1m30cm。超ギリギリ編み切った!)
使用針:JP 9号(本体)8号(縁まわり)
Raverlyプロジェクトページ

並太2カセであっという間に編める可愛いショールです。
日本語版が発売されたら、文章パターンに不慣れな方でも大丈夫ですので、ぜひ挑戦してみてください。

n’amiさん、このたびの機会をありがとうございました。
また何か、ご縁がありますことを楽しみにしています。

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【経過】「French Cancan」日本語版:三つ編み中

Atelier Knitsさんよりテストニットのご依頼を受けた、三日月型ショール「French Cancan」の経過です。

英語版のパターンはこちら。

今回私は日本語版のみ参照して編んでいます。
とっても順調で、いまは縁の三つ編みをちくちくと編みつけています。

cancan4

あの「French Cancan」が、正しく自分の手で再現されていくのはとっても嬉しいことです^^
そうそう、この形!この三つ編み〜!ってにまにましながら編んでいます(笑)
編み方自体に難しいところはひとつもありません。
このショールで唯一気をつけないといけないところは、糸量のコントロールですね。
「French Cancan」は、編む方向が本体とエッジで変わるため、あればあるだけ編み切りできるデザインではありません。
パターンにもヒントが書かれていますので、ぜひ目を通して編むことをおすすめします。
最初から十分な糸量があればいいですが、ショールを編む場合、大抵はギリギリの糸量しか用意しないもの。
(ショールを編むために着分を崩すことは、基本しませんよね)

私の場合、本体にまるまる1カセ使い切った時点で、9号針で編んだため、本体の最終目数(○目以上、という指定があります)にわずかに足りず。
残りの1カセの重さが108gありました。
数多くのプロジェクトがありますが、その中で同じTosh DKを使用した作品(「yarn ideas」タブって素晴らしい!)のノートにざっと目を通し、大体糸の残量が90g程度あればエッジが編めることを把握。
余裕をみて、残量が95gになるまで本体を編みました。
最終目数を少し超えるくらいまで行けたので、そこから針を8号針に持ち替えて(もちろん!9号針のまま編んでいたら糸が足りなくなるでしょう)縁編みへ。

半分を超えたあたりで、糸の残量を測ったところ、50g。足ります!良かった!!
これからは安心して完成まで三つ編み作業を楽しむのみとなりました^^

cancan5

それにしても「Opaline」という色の再現には四苦八苦します。
グレーにも、紫にも、モスグリーンにも見えて、実はもっとカラフルで…。
2カセ目が黄みの強い色目で、本体を編んだカセの方は、青みがかったグレーとピンクが主張して好みの色合いだったのだけど、そこは仕方ありません。
トルソーが今着てるレースの半袖ブラウスは先日、気に入って購入したもの。
(ストック分を出してきてくれたのはいいんだけど、たたみ皺がついてしまってたからトルソーにかけて少しでも取ろうとしているところ…)
たまたま雰囲気ぴったりなんだけど、実際はこのコーディネイトで着ることはありません(笑)

明日から待望の5連休です!
連休中に、完成&着画レポができればと思います♪

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「French Cancan」日本語版テストニットのお話

先日、Atelier Knitsさんより、思いがけなくテストニットのお話をいただきました。
すでにAtelier Knitsさんのサイトで告知されていますが、Raverlyで大人気のショール「French Cancan」の日本語版が近日リリースされます。

プロジェクト数が1700を超え、queの数も多いこのショール、ご存知の(または編んだことのある)日本人ニッターさんは結構いらっしゃるのでは、と思います。
私もこのショール、お気に入りに登録してずいぶん経ちます。
そのうち編みたいと思いながら、普段から小物を編むことを徹底的に後回しにする私、編む順番は永遠に廻ってこないことだってあり得ました。
それが今回、こうして思わぬチャンスをいただいて、とても嬉しく、ぜひ引き受けさせていただくことにしました。

使用する糸はMadelinetosh DKを2カセ、色は「Opaline」です。

「French Cancan」はなんといってもこの存在感のあるケーブルエッジが特徴で、1度見たら忘れられないデザイン性を持つショールですけど、言い換えればとてもわかりやすくキャッチーな見た目をしているのです。
繊細で緻密なレース模様のショールも素敵ですが、その場合は糸を単色にするか、手染め糸を使うにしてもおとなしい色のものじゃないと模様編みが全く識別できなくなってもったいない。
その点、このショールの場合、指定糸がDK(並太)だし、構造も本体はシンプルにガーター編み、縁はぶっといケーブル編みなので、それこそマラブリゴのように大胆な染めムラのある糸を使っても全然平気そう。
ぜひここはカラフルな手染め糸で編むことにして、それならどれがいいだろう。
すぐに、ずっと前から一度使ってみたかったToshの「Opaline」が思い浮かびました。
マルチカラーなのでネットで見つかる画像はあらゆる色調で写っていて、どれが本物に近いのやら、殆ど判断つきません。
そんな中、「銀の裏地」さんのこちらの記事に、「Opaline」の色合いについて「ドライフラワーにした紫陽花の色」という表現がされているのを見つけました。
玉虫色だけど、パステル調ではなくきっと私がすごく好きな系統の色だろうと確信、早速取り寄せてみました。

cancan3

いつも利用しているWEBSさんでは在庫切れだったので、今回はJimmy Beans Woolさんにて。
まさに、ドライフラワーになった紫陽花色がカセになって届きました^^
この画像ではスモーキーなピンク〜モスグリーンの部分が前面に出てますが、メインの色調はやや紫がかったグレーです。
褪せたような、アンティークな色彩が本当に素敵。
ネット上だと赤みが強く写った画像が多かったのですが、ロットによってかなり違いがあるのでしょうか。

cancan2

いろんな色が含まれているけど、すべての色の明度が薄く、彩度が低いので、ぱっと見は完全にグレーです。
「Isagar Highland」の「Sky」(糸レポはこちら)と殆ど同色ですねこれ。
つまり…「またしても同じような色を買ってしまった」ってやつですかね^^;

編み始めはガータータブキャストオンでした。このやり方は初めて!
先週日曜日から本格的に編み始め、今1カセの半分ほど進めています。
でも、実はこれ編み直ししています。
指定号数(JP 8号)で最初とりかかり30段ほど編み進めたのですが、編み地がみちっと固くなりすぎてしまい、全解き。
9号針で仕切り直ししたら、ちょうど良い感じになりました。
(一応のゲージはあるけど、ショールなので特にとっていません)

最初日本語訳に戸惑って、意味を取り違えてしまったりしましたが、パターン自体はとても平易なので、最後まで問題なく編めそうです。
去年編んだ「Henslowe」と同じで、縁は1段おきに編みつけていく私の大好きな方法。
「Henslowe」と「French Cancan」の大きな違いは、「Henslowe」はこの増目をして形成される3角形の部分(手前の部分)がそのまま縁になり、底辺にあたるのは針にかかっている部分なのですが、「French Cancan」は逆だということ。針にかかっている部分にケーブルを編みつけていくことになります。なので、ブロッキングでこの曲がってしまっている手前の部分を真っすぐにする必要があり、そして、そうすることによってガーター編み部分の形がきれいに三日月型にカーブするんだろうと思います。

テストニットなので妙に緊張しながら編んでいますが(笑)素敵なショールに仕上るといいな。
この色、私が冬の間愛用しているモスグリーンのウールツイードコートに本当にぴったりなの!
トレンチコートのカーキ色にもよく似合うし、紺のピーコートにも…重宝しそうです♪
ゴールデンウィーク前半までに、完成させることが目標です。がんばります^^

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