かねてよりずっと興味津々だった「キャリーCロング」を、思い切って購入してみました。
先日の楽天マラソンでポイント10倍だったときに、コマドリさんにて。
今年に入ってから3着連続でトップダウンのニットを編んでいるんですけど、トップダウンだと前後身頃同時編みだから当然重量もかさみます。
「匠」だともう、ダメなんです…。重みでジョイントが緩む緩む、1周編まないうちになんか緩んできてる。
締めても締めてもあっという間に緩んで毛糸がそこに引っかかる。
「SWITCH」も持ってるけど、なんだかんだ匠が使いやすくて、ほとんど全部の作品を「匠」使って編んでいる私。
さすがに毎日の酷使によってネジの部分が少々劣化してきちゃったかしら。
コメント欄でいつだったか、hiro3さんが、「匠を愛用してきたのだけど、キャリーCを使ったらあまりに使いやすくて匠が要らなくなってしまった」という書き込みをされていたのがずっと気にかかっていて。
実際、「キャリーC」のレビューを読むと、絶対にこれは買って間違いはないだろうと予想がつきます。
というより、なぜいままで買わなかったかというと、私もたぶん「キャリーC」を買ってしまったら「匠」が要らなくなっちゃうのがわかっていて、それがちょっと癪だったのです。
最初から「キャリーC」買えばよかったんじゃない!って(笑)
もちろん、編み物を再開した2011年当時、「キャリーC」の存在など知る由もなく、何の迷いもなく「匠」を買っていたのですけど。
まず用意されている針の号数がニクい…4号〜15号まで、14号だけ抜けていますが不便はなさそう。
超極太糸を一生編まないであろう私にとっては本当に絶妙な品揃え。
3号以下は「SWITCH」で対応可能だし、万一ぶっとい針が必要になれば「匠」の「7mm」と「10mm」がある。
付け替え輪針を3セットも持っていたら、何着同時進行できるのやら(笑)
ケースは「SWITCH」とほぼ同じ、「匠」のほぼ半分のコンパクトサイズです。
真ん中に、仕切りつきのメッシュポケットがついていて、とても使い勝手が良いです。
「匠」は無駄にでかいし、蓋の裏側に反対側にうっすーいポケットがついているんだけどものの出し入れがしづらい。
「SWITCH」のペナペナな布ケースはまぁ、ついてるだけマシ的な(笑)
付属品はこんな感じです。
コードが50cm、60cm、80cmしかないのが残念なところです。
その代わり、アダプターが1つついているので、長くしたければつなげて使用可能。
とはいえ私は金具でつないだコードの引っかかりやすさは「SWITCH」で懲りているので、オプションで100cmを追加購入しました(透明なのがそれ)。
アダプターが3つもあるのは、最初から1つついていることに気づかず、これもオプションでつけてしまったものです。
アダプターは何に使うかというと、トップダウンを編んでいて袖分けする前にトルソーに試着させるとき用。
100cmでも足りないから。
ほか毛糸カッター付き定規やストッパー、とじ針。
針を比較してみます。
上から「SWITCH」→「匠」→「KnitProシンフォニーウッド」→「キャリーCロング」です。
シャフトの長さは「キャリーCロング」が一番長く、また針先も「キャリーCロング」が一番尖ってます。
はいはい、もうわかっていたことですが、「キャリーCロング」が理想的なのです。プンスカ!
この春夏はショールを編みたいので、針先の尖った輪針がぜひ欲しかったですし。
金属製の針はやはりどうしても使う気になれないですし。
「キャリーCロング」の最も魅力的なところ。
ジョイントが緩まない仕掛けがされています。
他社のジョイント部分と、凹凸の構造が逆なんですよね。
コード側が差し込む側で、そこに小さなゴムが巻いてあります。
案の定、全く緩みません。
「匠」と「SWITCH」で、ジョイント部分を逐一確認する習慣がすっかりついてしまい、締め直すのを面倒くさいと思わなくなるくらい慣れてしまっている私には、感動的です。
そしてコードが柔らかくてねじれないから、トップダウンの編みやすさが「匠」と比べて雲泥の差です。
「匠」ってどうしてあんなにコードが固いんでしょう!!
「SWITCH」のコードも柔らかいとは言い難く、ねじれまくります。
「シンフォニーウッド」のコードより下手すると柔らかいかも。
マジックループがやりやすそう…固いコードでがんばっていた私って(泣)
今回私は「匠」を酷評しまくってるように思われるかもしれませんが、これでも「匠」大好きなのですよ…。
いかにも丁寧に作られた、針の表面の、するりと滑らかで糸の移動がとてもスムーズなあの感じ。
あの感じは「キャリーC」は持ち合わせているでしょうか。
残念ながら(え?)持っていました…。
「匠」並にすべらかにかかっている糸が動きます。
「キャリーC」本当に買って良かったです!!(怒怒
今後はきっと「キャリーC」ばっかり使ってしまう予感しかありませんが。
「匠」の針先の甘さがぴったりの糸もあるでしょう。
「キャリーC」のシャフトの長さが弊害になる場合もあるでしょう。
「SWITCH」はUS号数でないとどうしてもゲージが合わないときに、出番あるでしょう。
3セット揃えて「全方向対応になった」と思えば、気が済みます^^;
しばらく使ってみて、思わぬ落とし穴があれば、レポしようと思います。
今のところデメリットは最初から用意されているコードの種類が少ないのと、ケースの見た目が可愛くない点くらい。
総じて、素晴らしい輪針セットだと思いました。
検討されている方、迷いなく、どうぞ^^