解くことにしたMadelinetoshのカーディガン

完成させた手編みニットを解くことは、気が重いです。「解いて編み直すことができる」のは、手編みのメリットとしてニッターさんの共通認識でしょうし、私もそれはそうだなぁ、くらいには賛同します。

でも、解かないですむならそれにこしたことはない。着古して伸びてしまったというならもちろん納得できますけど、完成させてはみたものの、イメージと違っていて気に入らなかったとか、サイズが合わなかった場合は、単純に、かけた時間と気力が全部水の泡ですもの。

ただ、私は負け惜しみでも開き直りでもなく、編んだこと自体は無駄ではないと思ってます。手編みにかぎらず、「ものづくり」全般は、あらゆる失敗も含めて全部経験になっていると思いたい。
がっかりするけど、ため息つきながら、編んだものを「解こう」と決断する瞬間はむしろすがすがしくもあります。だって、もやもやした気持ちからおさらばだもの。「せっかく編んだんだから着よう」なんて、手編み人生の本末転倒。気に入らないならきっぱり思い切って解いたほうが毛糸のためでもあります。

…なんて、えらそうな前口上、編んでから気に入らず、かといって解く気にもなれず、1年以上も放置させた私の、どの口がいうかって感じですが。

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クローゼットにまるめてしまっていたのですが、それでも袖の部分にすっかり折り皺がついてしまいました。
パターンは「てあみニット あき ふゆ そでつけなしのあったか服」から「丸ヨークカーディガン」です。
指定糸はオリムパス「アルパカコンチェルト」。すでに廃番ですが、本のサンプル画像で見る限り、ふわふわと柔らかく、軽そうなアルパカ糸です。

earlgrey3

私はこのパターンに、Madelinetosh Vintageを使用してみました。カラーは「earl grey」。オレンジ〜カーキ〜水色が移り変わるとても好きな色調。
Toshの糸につきものの、カセごとの染めムラは、「2つのカセを交互に編む(alternate skeins)」手法で回避しています。

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でも、結果的には糸の良さもパターンの良さも生かせない作品に仕上がってしまいました。
こっくりした色味の艶のある糸にはもうすこしフェミニンなデザインが合うし、この単純なパターンにはやはり素朴なアルパカ糸が合います。

何より、全編ガーター編みなので、強撚糸はずっしり重くて、着てられません。見た目もがっちりしてて、カーデというよりジャケットみたい。
糸の表情を楽しめるから、シンプルなパターンがいいなと思ったのです。
でも、編んでみないとわからないものですね。
「これはなんか違うわ…」と思って、ボタンもつけず(探しに行って、合いそうなものを購入済なのですが)、結局未完成です。

今編んでいるボーダーカーデがそろそろ仕上がるのですが、次に編むものは「Crew」で、これは糸のキットが届くのが来月中旬以降です。それまで少し時間ができました。
ひとつ完成させたら間髪をいれずすぐ次の作品を始めてしまうので(間を置くと、生きている間に糸の在庫を捌き切れない!という悲壮感→その割には、新しく購入した糸で編んでいたり)なかなかこうやってポコっと時間があくこともないんですけど、ちょうどこれを解いて巻き直すタイミングができました。

この糸を買うときに、候補として挙がっていた「February lady sweater」でやり直そうと思います。
Meekさんが愉快な富士山をこしらえていて、可笑しかったのですが(笑い事じゃないのに、ごめんなさい)このパターンやっぱりとても可愛い。それで今回の踏ん切りがつきました。

ガーター編みはヨーク部分だけだし、レース編みメインだから、(少なくとも、見た目だけでも)そんなに重くならなそう。
編む順番はもうちょっと、いやかなり先ですけど^^;

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【経過】ravelryから「mon petit gilet rayé」その5:3連休でここまで

3連休、おだやかな天気が続きましたね。この調子だと今週中には桜、予報通り開花しそうですね。
私は喉の調子がいまいち良くなかったこともあり、家に引きこもって、家事をしたり10時間も睡眠をとったり、あとはおとなしく編み物三昧しておりました。夫は何かと出かけたがるけど、私は家でのんびり過ごす休日がすきー。

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あっちもこっちも未完成で、絵に描いたような経過写真ですが、それでも出来上がりの雰囲気がわかるように。
あとは袖の残りを仕上げて、前立てをひとつ編んでボタンをつけたら完成です。

なんだか、45あたりで売っててもおかしくないカーディガンだなぁ〜と悦に入っております(超じこまんぞく)。
水通ししてみないと最終的なサイズ感はわかりませんが、もう少し丈を長くしても良かったのかも。それだけが心残りですが、この一目ゴム編み止めをほどくことは金輪際ありません。パターンでは裾のゴム編みは「18 rows」と書かれていたのを、私は「8 rows」と見間違えたのです。「たったの8段?みじかすぎね?」と思って、12段まで増やしたのですが、なんのことはない、18段分に足らないのでした。

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野呂さんのソックヤーンはこれだけ余りました。袖に入るとボーダーピッチが当たり前ですが変わります。7回も8回も同じようなCCが続いてしまい、つまらないので、糸を切るのは本当にしのびなかったけど、限られた編み地、好ましい色の部分をできるだけ多く出したい!と思って、調整してしまいました。左右で色合わせとかは全然していません。
この糸のグラデーションのおかげで、最後まで飽きずに編めました。ひとえに、この糸のおかげ。
あともうひとたま残っているのが、しみじみ嬉しいです。いつになるか出番はわかりませんが、何かまた楽しく編もうと思います。

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さてお楽しみのボタン選び。といっても、今回は、最初から貝ボタン以外の選択肢はありませんので、楽です。白蝶貝か、黒蝶貝。黒の方は、「breckon」で使ったペールブルーのやつの、サイズ違い(15mm)です。個人的には特に迷いもなく白だろうと。夫にきいてみたら、夫もすぐに「白がいいね」と答えましたので、白蝶貝に決定^^
ベースカラーは同じ淡い杢グレージュなんですが、ボーダーの色味が追加されるから白い方がボタンが目立って可愛いです。

…以下余談です。
消費税8%までもう間もなくですが、何か買うべきものはあるかしら、あるかしら、と考えても、あまり思いつかず…。
毛糸はもちろん欲しいですけど、正直、毛糸レベルではあまり3%の上昇率が痛くないというか、痛いんですけど、駆け込みで買うほどではありません。
食洗機は夫が要らないというし(我が家では、食器洗いは夫の担当です)。そんなときに、昨晩は近所の魚の美味しいダイニングバーで夜ごはんをいただきましたが、食後のコーヒーがこちらのマグカップで出てきました。

ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) 2556 ホワイトプレインシグネチャー 092 カップ&ソーサー ハイハンドル

もう素敵すぎてどうしようかと!ほっすぃいいいい!
「増税前に何を買うべきか」的なページを見てまわりましたが、やはり「ブランド品」が筆頭のようです。
でも、夫は、「買ってもいいけど、俺は洗わないよ」の一点張りです。ええ、そうね。よくわかってらっしゃる^^;
夫に割られたお皿、お椀、コップはいったいいくつあるかしら(とほほ
なぜ割ってしまうのか不思議でたまりません。普通に洗うだけでしょうが!(口に出してはいいません)
やってくれるだけましなのですけど。やはり我が家は食器は消耗品、ブランド食器はキビシイ。
あ、でも、あのイッタラの白いシリーズ。あれは頑丈でいいですね。あれは不思議と割られません。底力をみたきが(笑)

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【経過】ravelryから「mon petit gilet rayé」その4:袖が1本生えました

残業の日々ですが、毎晩地道に編み進んで、袖が1本できました。あとは袖口のリブを3cmくらい編めば完成です。初のトップダウンウェア、とじはぎもないしサイズを確かめながら編めるし、いいことづくめ、のはずですが、私にとっては「袖の輪編み」というやっかいなプロセスがあるせいで、パーツ毎に編むボトムアップの方がずっと楽なのです。以前購入記で「絶望的」だと書いた超短輪針。使ってみた結果ははたして。

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慣れました。ニンゲンは、「慣れる生き物」だということを改めて思い知りました。どうしても使いこなしたい一心で、最初は手が痛くなったけど、試行錯誤してコツをつかみ、普通に編めるようになりました。コツっていうほどのものではないかもですが、以下の2点がポイントでした。

  • コードも針の一部だと考える。人差し指と親指で、針をしっかり掴み、中指はそれに添えて、薬指と小指はコードの方をしっかり握る。
  • できるだけ、編んでいる部分を水平に保つ。

指さばきはやはり不自由だから、メリヤス編み以外の操作は私には無理そうですけど、少なくともシンプルな袖編みであれば編めるようになったわけです。すっごく嬉しいです!だってここをクリアできなかったら、トップダウンウエア全般がNGになりかねません。4本針で編むことももちろん可能ですけど、糸が限られます。弾力がある合太以上の太さの糸なら、針と針の間の目が緩んでもあまり目立たないか、緩まないように、なんとか編めます(経験則)。今回の指定糸はどちらも伸縮性皆無の中細(もしくは平均して中細)。しかもローゲージだから4本針ではどう考えてもくっきり縦線コース決定。どうしたって輪針を使わざるを得なかったです。結構必死でした^^;

パツパツを回避するために、袖の減目はかなり減らしました。10段毎に2目ずつ、を16段毎に変更。ボーダー模様をストップする長さも試着して決めました(CCが30回、とパターンでは指定がありましたが、私はちょっと太めの針で編んでいるので、結果的に28回)。

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袖の後半は無地編みになるのですが、「DROPS Alpaca」の編み地、可愛い(><)。もけもけしてて、ふわふわしてて、でも糸自体にしっかり芯があるのでUS 5号針でもあまりスカスカ感は感じません。これは、何か、このアルパカ糸だけを使ってウエアを編みたいと思ってしまいます。トップダウンのプルオーバーなら基本表編みだけだから、細い糸でもそこまで苦労しないかも?良さげなパターン、探してみよう。 noro

おまけですが野呂さんのソックヤーン、残りがすくなくなって巻きが緩んできたら、糸が引っかかる引っかかる、糸が出ないなーと思って引っ張ると、「ゴボッ」と塊で出てきやがります!その都度絡まりをほどくのがうざいのなんの。思いあまって、玉巻き器で巻いてしまいました。そしたら、ちっこい糸玉に変身して、なんとも可愛いお姿に(笑)。ハマナカのフラックスシリーズよりちょっと大きいくらい?これでもう片袖、十分足りそうです。引き続き、輪針修行いってまいります。

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【経過】ravelryから「mon petit gilet rayé」その3:前後身頃指定寸まで

今週から来月にかけては仕事の方がたてこんでいて、残業も多く、なかなか平日は編む時間が取れません。でも編みたいのに編めないストレスは堪え難く、夕食の準備をしながら、料理の同時進行ならぬ、料理と編み物の同時進行をやっておりました^^;
結構大変です。煮物を仕込んで煮えるまでの15分、片道1段、ヘルシオに魚の切り身を放り込んで焼けるまでの22分間、往復2段、その都度手を洗わないといけないのも面倒で…でも、ちょっとの空き時間で編んだり止めたりはメリヤス砂漠だから可能なことですね。

待望の週末がやってきて、今日は午前中〜お昼にかけて、みっちり編んで前後身頃のメリヤス部分が完了。あとは裾のゴム編みというところまで進みました。

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途中どこかバランスの良いところでしましまを止めて無地に切り替えて、パネルボーダーぽくしようかなぁと考えなくもなかったんですけど、グラデーションが楽しくて、次の色までは、次の色までは、一番好きな水色がまた出てくるまでは、なんて編み進めてしまい、気づいたらアームホール下28cmを越えてしまいました。軽いはおりものにしたいので、丈はこれくらいで良い感じ。前ががばっと開いてますけど、実際身幅にあまり余裕はありません。前立てとボタンはつけるけど、あけっぱで着ることになりそう。合ものだからいいか。

ところでトップダウンだと、トルソーだけでなく、本体が着てみてサイズを確かめることができますね。アームホールがきつくないか不安だったんですが、問題ありませんでした。このままベストでも全然アリな感じでした(←袖の輪編みから一瞬逃避)。

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そして笑っちゃうくらい毛糸が減りません。アルパカ糸は、これで2玉め。全然減ったように見えません。編み終わっても3玉使い切らないのでは疑惑…12玉もかってあるのに、どうしましょうヽ(`Д´)ノ 野呂さんのソックヤーンは、やっと空洞が目立つように。これも全部は使い切らないでしょう。でもあともうひと玉あります。

残りは完全に「Dream Stripes」フラグが(笑)

この先は前後身頃続けての苦手なゴム編み。4号針。目数は200目くらい。あがががが。それよりもホソロシイのは、そのゴム編みをどうやって止めようか、ということです。中細の200目をゴム編み止め…。ないわ…。
アームホールの作り目を迷ったこともあり、ニッターさんのブログでこのところ話題になっているこの本を私も買ってみました。「作り目」と「伏せ目」だけで1冊の本にしてしまいましたって、結構びっくりです。そんなにたくさん、種類が存在していたのかと。

Cast On, Bind Off: 54 Step-by-Step Methods」by Leslie Ann Bestor

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届いたばかりでまだぱらぱらとしか目を通していないのですが、第一印象は、「えーと、えーと、写真で手順を説明されてもよくわかんない」てなところです(汗)。日本の編み物マニュアル本て、ほぼ100%イラストによる図解じゃないですか。それを期待していると軽く裏切られます。ただ、この本から名前を知ることができます。名前がわかれば、ネット検索して動画にたどり着きます(と期待)。技法にはそれぞれ「特徴」と「向いているもの」が載っているので、ゴム編み止めになるものを探します。

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これなんかどうでしょう?まず動画探しから(笑)
…そもそも、伏せ目を私は棒針でやったこと、ないぞ。うーむ、何事も練習あるのみ?

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日本橋の「Keito」さん訪問記

海外糸を取り扱うユニークなお店がオープンした、という話は、当初からきいていた気がしますが、なかなかふらりと立ち寄る感覚で日本橋まで遠出するきになれず…このたびJamieson’sのシェットランドヤーンの実際の色を見に行くという大いなる目的ができたので、ようやく重い腰をあげました。

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お店の外観や、中のディスプレイはとても可愛かったです。入り口にいる羊さんもつい足が止まってしまうセンス。
ちいさいお店なので、1時間もあれば大体見てまわれそう。
私はずーっとJamieson’sのコーナーに張り付いて色見本と糸玉をとっかえひっかえためつすがめつ…
わかったことは、公式サイトの色見本画像は大体正確に色の再現ができている、ということです。
ネットから注文してみて、実際に届いた色をみてがっかり、ということはなさそうですよ。
あまりに熱心にみていたので、店員の女の子が声をかけてくださり、聞いてみたところ、全色揃っている(!)とのこと。
フェアアイルのスワッチも何種類か置いてあったので、触ってみましたが、だいぶ分厚いですね。あれは、おそらくコート代わりになりますね。考えてみたら私は本格的なフェアアイルの実物を見たことがなかったかも?水通しではなく縮絨なんでしょうか、目が詰まって編み地というより、生地みたくなっていました。

せっかくなので、公式サイトでみたときに「理想的な色を見つけてしまった!」と大興奮した2色(+オフホワイト)を購入してみました。

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ターコイズブルーと茶のミックスが243番「Storm」、杢グレーとサーモンピンクのミックスが272番「Fog」です。ひとたま税込み577円で売られてます。まとめ買いをするなら、送料を考えても公式サイトで注文したほうが安いかな。これはあくまで「試し買い」です(夫にもそう説明)。
三國さんの「鳥とザクロのカーディガン」は単色の紺をベースカラーにしていますが、この糸は色が単色とミックスと2系統あり、紺もとても可愛いのだけれども、私はいかにもシェットランドヤーンらしいミックスカラーの方を使ってみたいのです。今回入手した両方の色で模様を試し編みしてみて、気に入った方を着分買おうと思います。ここだけの話、両方買う気満々です

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こんなシンプルに可愛く包装された品物を手渡されたら、まるでプレゼントもらったみたいで、嬉しい♪(←大いに騙されている)

今回もうひとつ実物を確かめてみたい糸がありました。Brooklyn Tweedです。ここには並太の「SHELTER」のみ置いてあります。公式サイトの雰囲気も用意されているパターンも、もちろん画像から伝わってくる糸の雰囲気も全て好ましく、間違いなく気に入るだろうからいずれ必ず取り寄せてみようなんて思っていた糸で、ここで取り扱いがあるということを知って、じゃあうっかり今日お持ち帰りしちゃおうか♪なんて楽しみにしていたのです。で、手に取ってみたのですが…うまく感想が出てきませんでした。もっさり、というか、のっぺり、というか、どうにも質感にニュアンスが欠けていて、ときめきません。何となく、パピーの「ボットナート」に似てる糸かな〜?と想像していたのです。違いますね。知ってる限りですが「ソフトドネガル」に近いと思いました。ソフトドネガル…いつの冬だったか、ユザワヤで実物を見たときのあの微妙な気持ちが蘇りました。編んでみたらまた印象変わることも多いし、とそばの編み地サンプルを触ってみましたが、さらにテンション下がるものでした。うむ。おそらく「LOFT」の方なら、細いからこのなんともなボッテリ感は軽減されるでしょう。試してみるなら「LOFT」の方だな(未練がましく)。

ほかには、ニッターさんのブログではおなじみの、コルトレイクリネンや、ヤクの糸も、実物を拝めました。「Julia」にちょっと興味があったのですが、あまりに豪快なぶっとい麻紐でびっくりしました。この太さの麻でウエアが編めるものなんですね…にわかに信じがたいです。洗うと、全然別物と化すのでしょうか。ヤク糸は、スワッチをいつまでも触っていたくなる、まろやかな弾力の心地よい糸でした。

普段、ユザワヤ新宿店の殺伐とした毛糸売り場(人手不足なのか、整理や手入れが行き届いてなくて、袋から飛び出た迷子玉があっちこっち、床に落ちていたり、玉がほぐれてしまっていたり、心を痛めております)に行くことが多いので、ひとときの潤いでした。そのうちまた。行きます。

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【経過】ravelryから「mon petit gilet rayé」その2:袖分け完了

初のトップダウンウエアということで、袖分けも初めてでしたが、無事済みました。今はひたすら前後身頃を編み進めています。

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5号針でメリヤス一本道は、結構な苦行ですね…。くれよんソックヤーン150番の「なんて素敵な色合いなのかしら」といちいち感動せざるを得ないグラデーション(&はらはらドキドキする太さの変遷)がなかったら、完成させる自信が揺らぎます。

袖分けの際、パターンには「CO 8sts」という記述しかないので、この「まち」にあたる8目の作り目をどうやってやるのか、迷ってしまいました。手元にあった「ネックから編むセーター」という編み物本だと、別糸の鎖から拾っていたので、それに倣いました。

サイズは予想通り、ちいさめです。トルソー(9号ボディ)に着せてみたところ、下は薄手のカットソーしか無理な感じ。ローゲージだから水通しすれば間違いなく伸びるとは思うけど(できれば、白いブラウスのうえに羽織りたい…)。

でも、ここまで編んでみて、ボトムアップで行けば良かったなぁと若干後悔してます。ヨークの部分、編み地がポコポコしているのがわかると思いますが、増し目が「M1R」指定で、要は「ねじり増し目」です。増し目は常にMCの糸(=アルパカ糸)の段で、細くて柔らかいからねじり目の両脇の目が引っ張られて編み目がひきつれちゃう。下から編んでくればここは減目になるから、こんなことにはならなかったなぁと。ソックヤーンが「半分ミシン糸、時々並太かそれ以上」な太さで「平均すると中細」なスラブヤーンだからというのもありますが、袖分けして増し目がなくなったあたりから嘘のように編み地が落ち着いたので、ついそんなことを考えてしまいました。
これも水通しとスチームに期待です。

まだまだ前半戦、これから苦手な袖の輪編み(しかも23cm超短輪針で)という高過ぎるハードルが待ち受けております(><)がんばる! にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
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春夏糸の予算がなくなりましたの巻

ポチってしまいました。深夜、夫が検索してくれた「アメリカ東部標準時間」サイトの時計表示をにらみつつ、午前2時になったらリロードリロード。数分後、購入画面が表示されたので、ささっとカラーとサイズを選んで、ポチッとな!
…今朝、PluckyのSarah Dimondさんからメールで「Crew」のパターンPDFが送られてきました^^

crew_pdf

サイズは悩みましたが、胸囲36.5インチで問題はなさそうだけど、万が一糸が足りなくなったら怖いので、38インチ(MCが5かせ)にし、カラーは「By The Rules」にしました。

bytherules

地味かしら?夫は「この青とピンクのどうよ?」とか「赤と緑がいいんじゃね」とかいってましたがまるっと無視して、ホントこーゆー色好きだよねーと我ながら呆れるくらい、冒険のないコンボを選びました。まあ、冒険しないのです。好きな色が好き。
発送は4月に入ってからなので、ちょうどタイミングよく、今編んでいるボーダーカーデが仕上がるころに、次の毛糸が到着する手筈。
楽しみです。丁寧に丁寧に編んでいこうと思います。

今回は夫もまあ、なかなか入手する機会もない糸でそんな欲しいならって感じであまり反対もしませんでした。先日「breckon」を仕上げて「毛糸玉が10玉減ったよ♪」という私の言葉も効いたようです(笑)
ただ、春夏糸を購入する予算はなくなりました^^; 
元々、にゃんこプルの指定糸以外、欲しい糸や編みたいものがあったわけではないので(少なくとも今は
やはり梅雨入りぐらいまではこのまま毛糸を編んでることになりそうです。
Jamieson’sのシェットランドヤーンは夫と長期攻防戦を繰り広げる予定です(笑)
作品を完成させていくのが、やはり一番彼を説得させるようなので(そりゃそうだ)。

あとは、手元にある長期在庫の毛糸たちも、徐々に整理していこうと思います。
毛糸の好みって、数年も経つとものすごく変わりますね。以前、私はカラフルな段染め糸が好きだったんです。
ダイヤやリッチモアの段染め糸が数着分、きれいに揃っているものがあります。
毛糸棚から取り出して、しげしげと眺めてみても、ときめきはゼロ。
編んでる間も楽しくなさそうだし、編んでも着ないのなら、オークションに出すとか、編み物好きな叔母が気に入るなら譲るとか、急ぐことではないけど、ちゃんと毛糸が生きる道をつくってあげないとね。
バラ玉も段ボールひと箱分はあります。「そのうち使う」といって、結局使う機会なんてなかなか来ないものです。
Yarn Alive」に近いうちまとめて送付しようと思います。

これからは、これが編みたい!と思ったそのタイミングで、それに合う、欲しい毛糸を探していくつもり。

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The Plucky Knitterからセーターキット「Crew」の案内が届きました

ThePluckyKnitterのブログで詳細がわかります。シンプルだけどとても可愛い、脇から始まるボタンが意外とありそうでない?デザインで気に入りました。

Crew – A Sweater Kit « The Plucky Knitter
crew
(画像はブログからお借りしています)

デザインはAmy Millerさん。パターンはキット付属専売で、ravelryから単独でダウンロードできるのは6月以降のようです。

色の組み合わせは、「どれにしようかな〜」なんて、選んでるんですけど、送料込みで200ドルを越える高いお買い物、ちょっと夫の相談なしではできません。
ThePluckyKnitterは家族経営のとてもこじんまりとした手染め糸メーカーのようです。
ここの糸が欲しかったら、受注販売をしているときに申込みをするほかないようです。規模が小さい手染め糸メーカーは大体どこもそんな感じなんでしょうか。
ここの糸は、「Chocolate Stout」の指定糸なので、メルマガに登録しています。

おそらく夫に相談したところで、反対されるので、今回はおとなしくパターンダウンロードができるまで待とうかと。
趣味のものはお互いの財布から出して、家計からではないので、特に相談なしに買っていいんですけど、私は相談しないとなんとなく気持ちよくお買い物ができないのでいつも買う前に相談してます^^;
そして、夫は私の毛糸在庫を知っているので、最近は「あるものを編んでからなら買っていいよ」で済まされますorz
「一生かかっても編み切れないよう」というと、「なら一生あるもので編んでればいいじゃん」「…(返す言葉なし)」
お金の有無じゃないんですよね。夫も絶対反対とかでは全然ありません。
「ほんとに買っちゃダメ?」てきくと「別に買ってもいいよ。でも今あるものを編んでから(略」となります。
(奴は私に相談なしでガンガン本やらCDやらレコードを買ってるのにーーー!プンスカ)
ああ本当に夫の言うことはもっともなのです。私も100%同意。
編むものを決めないで、「安いから買っておこう」「いつか使うから買っておこう」で買ってしまった毛糸玉の山に、後悔しきりです。
なので、今シーズンから、編むものを決めてから毛糸を買うようにしています。当たり前のことですね…(ため息)。

Chocolate Stout」はたぶんブリティッシュエロイカで代用しますし、「Crew」もパターンをダウンロードして、何か手持ちの糸を使うことになりそうです。
コットンやリネンで編んでも良さそうなデザインだし。春夏糸、全くといっていいほど持ってないのですが。

ていうか、Pluckyの糸で編みたいのです!(…しばし悩みます)

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【経過】ravelryから「mon petit gilet rayé」編み始め

私にとっては初のトップダウンで編み進めるウエアです。丸ヨークと細ボーダーのかわいい「mon petit gilet rayé」。本来なら去年の春に編んでいたはずなのですが、いろいろと身辺が慌ただしくなって時間が取れず、1年も延びてしまいました。

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指定糸で編んでいます。でも、1目ゴム編みが相当怪しい出来映えです。ゴム編み部分は3mm針指定で、ちょうどJP3号です。

余談ですがちょっと不思議なのは、3mm針は、私のiPhoneに入っている「KnitToolsFree」というアプリによると、JP3号以外ありません(US/UKの号数で3mmがない)。デザイナーさんはフランス人の方なのですが、わざわざJP3号を用意したのでしょうか。

問題は、愛用している「匠」の付け替え輪針に、3号が用意されていないことです。「4号できつめに編めば大丈夫っしょ!」と4号で編んでみましたがガタガタです。アルパカ100%のくったくた糸だからというのもありますが、でも、じゃあこれを3号で編めばきれいに編めるのか?と問うても、きれいに編める気が全然しません。ravelryの「yarn ideas」タブを開いて、同じ「DROPS Alpaca」を使っている方々のプロジェクト画像をチェックしてみましたが、大体ガタガタでしたそれならよし(いいのか)。伸縮性がほとんどないので、糸の引き加減が機械のように一律じゃないと揃わないと思います。私はニンゲンなので諦めた(負け惜しみ)。
メリヤス部分は5号針で編んでいます。指定では3.5mm針です。JP5号は3.6mmです。無問題あるね!だってこのデザイン、「negative ease 4mm」なんです。カットソー感覚で羽織るカーディガンなんでしょう。でも手編みのニットであまりパツパツなのは個人的に好ましくないので、かなりローゲージ気味で目も揃っていませんが、0.1mm分、大きめサイズを狙います。
海外パターンでワンサイズしか用意されていないのは結構珍しいです。ありがたいフリーパターンに、多くはもちろん望めません。

さて、トップダウンのお楽しみといえばこれ。途中途中でトルソーに着せて、サイズ感を確かめることができるんですよね!トップダウンを編んでいるニッターさんのブログでよくこんな感じの画像を見かけますが、私もやっと同じことができます(笑)

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うむ、サイズは大丈夫そう」(←まだ10段しか編んでいません)

トップダウンを編んだことがないなんて、我ながらびっくりです。丸ヨークは編んだことありますが、ボトムアップだったのです。この先「袖を分ける」段階がくるんですよね。やったことないからドキドキです。あれは袖の拾い目をするときに気をつけないと境目で穴があきそう。

野呂さんのソックヤーンは、なんというか、ユニーク過ぎて、少々ついていけません。「編んだことがない類」の糸です。手触りは固く、伸縮性は皆無。ソックヤーンなのに全く伸びないんですが、これで靴下編んで大丈夫なんでしょうか。そして太さが支離滅裂です。20番手のミシン糸より細くなったかと思えば「…ロピーですか?」と眉間に皺を寄せたくなるくらい太まる部分が現れ、先の展開が読めません。おもしろいから極細の部分も極太の部分も排除せずに編んでますけど。目が揃わないのはこの奔放な野呂糸のせいだと思うことにします…。

色は萌えまくりです。印象派の絵のように移りかわる色彩のトーンが自分のツボど真ん中すぎて(ハァハァ

…がんばって桜が咲く頃までには仕上げたいと思います。

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【完成・着画】ravelryからレースパネルカーディガン「breckon」

このブログの開始とほぼ同時スタートだった「breckon」がやっと完成しました♪
セットインスリーブのウエアを編むのは久しぶりでした。
そして「オールフランス式」で編んだ初の作品でもあります。おかげでゴム編みの目がそこそこ揃って嬉しいよう。

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トルソー着画だと、ウエストシェイプの減目が生きますね。「ウエストシェイプ…?私にいるのだろうか?」と訝りつつ、言われた通りにしました(笑)

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袖は、表側から見て「すくいとじ」でつけました。今までは身頃に袖をつけるときはぐるりとアームホールにまち針を均等に止めて、返し縫いをしていたんですが、このパターンは減目するとき端1目表目をたてる指示なのです。それなら「すくいとじ」がやりやすいのでそうしました。強度は返し縫いのほうがありそうですけど、毎日着て洗濯するものでもないし、作業がずっと楽だったのでよしとします。

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サリー・スコットのレトロな花柄のスカートと合わせてみました。アルパカ糸が素朴な雰囲気なので、前を開けて着て、ボーダーカットソーにジーンズ、みたいなカジュアル路線でも全然いけそうです。

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お出かけにも会社にも着ていける形なので、めっちゃ活躍させようと思います^^
「着れるものができて嬉しい」です。わはは。

使用糸:内藤商事 エコアルパカウール スリム
色:48番(淡い杢グレージュ)
サイズ:S(表記はないんですけど、6サイズあり、1番目をXSとしたら、2番目のサイズです)
使用量:ちょうど10玉。ほんの数メートルしか余らず(あと残り13玉は、何か編むもの考えます^^;)
使用針:匠 5号、4号

デザイナーはAmy Christoffersさん。他にもお気に入りにいれているパターンが4つもあって、系統が好みなのかも。

「Pomme de pin Cardigan」

「Larch Cardigan」

「White pine」

「Acer Cardigan」

リアルタイムで経過報告するのは初めてでしたが、励みになりますね。
読んでくださった方、ありがとうございます。
今シーズンの冬物はこれで完了です。春物を編むことにします!…といっても、ウールですけど(笑)

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