「連休などなかった」私ですが、今日は午後から出社すればよく、お昼まで時間がありました。なので、水通しをしてひろげていた「Crew」のとじはぎに着手。しっかりと目の詰まった編み地だし、3日は乾かないかと思ってましたが、気温が上がると、乾きが早くていいですね!
サイズは、まだ着れる状態じゃないのでわかりませんが、水通ししたら思ったより伸びてしまい、あっちもこっちも縮め、どうにか指定サイズに合わせました。
「とじはぎ」型は、サイズ調整が難しいから、ブロッキングは真剣勝負です。猫ちゃんメジャー片手に2時間近くかかりました。
水通しで編み地に少し変化がありました。
もやもやと、全体的に表面がうっすら起毛しました。たっぷりの水で泳がせたし、洗濯機での脱水はドライモードで10秒ほど。それだけで「縮絨」でもかかったかと一瞬おののきましたが、本当にわずかな変化で、試しにスワッチと本体の編み地を夫に見せて、違いがわかるか聞いてみたところ、しばらく眺めても全くわからないと。
しかし夫にはわからなくても私にはわかる。
「もしや…これは…なりを潜めていたカシミア成分が水通しで露呈してしまったに違いない。ぬかったなカシミアめ」
カシミア糸は編んだことがなく(カシミア混糸はこれが初めて)わからないのだけど、こういう強撚でなめらかな糸(madelinetoshとか)は水通ししても表面的な変化はまったくない印象があるので、私の推理だとやはりカシミアが犯人か(←何も悪いことしてないぞ)
脇下ご開陳!
前後身頃のボタンバンドと袖の3枚重ねになります。できる限り正確に、丁寧にとじ合わせました。
ボタンバンドは水通しで押さえたのですが、やはり乾くとちょっとくるんとなってしまいます。
ボタンをつける前に、スチームしようと思います。
脇は全開です。ボタン留めするので中が見えちゃうことはないけど、脇下10cmくらいはとじた方が脱着のときに気楽かも?思案中。
とりあえず、左側とじはぎが完了し右側にとりかかったところで時間切れ。今日はここまでで出社。
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やれ大変ですが。つらつら思うこと。
いまさら私ごときが書くまでもなく、「トップダウン」型は、試着しながら編める、編み始めるとすぐ形が見える、とじはぎが不要、着丈が自由自在、などの理由でニッターの方々に大人気だし、私も1つ編んでみてそのメリットは実感しています。
圧倒的に「トップダウン」型が好きっていう人の方が多そうです。
だって「とじはぎ」型は段取りが多いし、作業は面倒ですもの。
きっと、放置される率も「とじはぎ」型の圧勝。
「とじはぎ」型への苦手意識ってたぶん、かつては主流だった「袖山を返し縫いで身頃にとじつける」作業のハードルの高さが災いしてますよね。
あれ難しいです。私にも、縫い糸がちゃんと目を拾ってないから、着ているうちに袖山のとじ目から袖がほぐれてきた!という昔の大失敗談。思い出しても、笑うしかありません。
まっすぐなラグラン線ですら、襟ぐりからスタートして、1段ずつすくいとじをしているつもりでも、袖下に到達するころには、はて?何かしらこの残り幅の違い?最初からやり直しなんて憂き目は誰にでも経験ありそう。
(単純なミスもあるし、最初から前後でラグラン線の段数が違うパターンも)
増減のある目はいったいどこを拾ってとじるの?(未だに私は正解を知りません。なのでいつも端を2目たてます)
あらかじめ用意しておいたとじ糸が、足りなくなってしまったよう(引き抜きとじで、ありがち…思った以上に糸を使います)
まさにとじはぎ狂想曲(むしろ、哀歌?)。でも、やはり、昔ながらの「とじはぎ」型の方が、作っていて面白いんですよね。ひとつひとつのパーツを編む作業は地味なれど、とじはぎで初めて形になる。この「おお〜!着るものになった」達成感が爽快。「トップダウン」型だと、完成する頃にはすっかり見慣れて新鮮味が薄れてます…(私だけ?)とじはぎの出来映えが完成形を相当左右するから気を抜けないし、また全部終わらないと着れないから最後までどっきどきです。
ラベリーを巡回していると、「トップダウン」型をあえて「とじはぎ」型に変更して編んでいる奇特な方をまれに見かけます。「とじはぎ」があったほうが、フォームがしっかりするから、という理由で。なるほどなあと思います。
どっちがいいとか良し悪しではなく、「とじはぎ」があるというだけでそのパターンを諦めるなら、それはもったいない、と思うのです。
私は布切ってミシン踏んでた期間が長いので(人間様の服ではなく、ブライス服です:笑)「とじはぎ」型の方が馴染みがある、ということをさておいても、結構楽しいですよ。もちろん性格的な向き不向きは、あります。
果たして「Crew」の仕上がりはどうなるでしょうか。
次回更新は完成形(&撮れたら着画)になる予定です…ドキドキ。