【経過】raverlyから「Crew」その6:とじはぎ☆らぷそでぃ

「連休などなかった」私ですが、今日は午後から出社すればよく、お昼まで時間がありました。なので、水通しをしてひろげていた「Crew」のとじはぎに着手。しっかりと目の詰まった編み地だし、3日は乾かないかと思ってましたが、気温が上がると、乾きが早くていいですね!

サイズは、まだ着れる状態じゃないのでわかりませんが、水通ししたら思ったより伸びてしまい、あっちもこっちも縮め、どうにか指定サイズに合わせました。
「とじはぎ」型は、サイズ調整が難しいから、ブロッキングは真剣勝負です。猫ちゃんメジャー片手に2時間近くかかりました。

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水通しで編み地に少し変化がありました。
もやもやと、全体的に表面がうっすら起毛しました。たっぷりの水で泳がせたし、洗濯機での脱水はドライモードで10秒ほど。それだけで「縮絨」でもかかったかと一瞬おののきましたが、本当にわずかな変化で、試しにスワッチと本体の編み地を夫に見せて、違いがわかるか聞いてみたところ、しばらく眺めても全くわからないと。
しかし夫にはわからなくても私にはわかる。

「もしや…これは…なりを潜めていたカシミア成分が水通しで露呈してしまったに違いない。ぬかったなカシミアめ

カシミア糸は編んだことがなく(カシミア混糸はこれが初めて)わからないのだけど、こういう強撚でなめらかな糸(madelinetoshとか)は水通ししても表面的な変化はまったくない印象があるので、私の推理だとやはりカシミアが犯人か(←何も悪いことしてないぞ)

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脇下ご開陳!
前後身頃のボタンバンドと袖の3枚重ねになります。できる限り正確に、丁寧にとじ合わせました。
ボタンバンドは水通しで押さえたのですが、やはり乾くとちょっとくるんとなってしまいます。
ボタンをつける前に、スチームしようと思います。
脇は全開です。ボタン留めするので中が見えちゃうことはないけど、脇下10cmくらいはとじた方が脱着のときに気楽かも?思案中。

とりあえず、左側とじはぎが完了し右側にとりかかったところで時間切れ。今日はここまでで出社。

* * * * * * * *

やれ大変ですが。つらつら思うこと。
いまさら私ごときが書くまでもなく、「トップダウン」型は、試着しながら編める、編み始めるとすぐ形が見える、とじはぎが不要、着丈が自由自在、などの理由でニッターの方々に大人気だし、私も1つ編んでみてそのメリットは実感しています。
圧倒的に「トップダウン」型が好きっていう人の方が多そうです。
だって「とじはぎ」型は段取りが多いし、作業は面倒ですもの。
きっと、放置される率も「とじはぎ」型の圧勝。
「とじはぎ」型への苦手意識ってたぶん、かつては主流だった「袖山を返し縫いで身頃にとじつける」作業のハードルの高さが災いしてますよね。
あれ難しいです。私にも、縫い糸がちゃんと目を拾ってないから、着ているうちに袖山のとじ目から袖がほぐれてきた!という昔の大失敗談。思い出しても、笑うしかありません。
まっすぐなラグラン線ですら、襟ぐりからスタートして、1段ずつすくいとじをしているつもりでも、袖下に到達するころには、はて?何かしらこの残り幅の違い?最初からやり直しなんて憂き目は誰にでも経験ありそう。
(単純なミスもあるし、最初から前後でラグラン線の段数が違うパターンも)
増減のある目はいったいどこを拾ってとじるの?(未だに私は正解を知りません。なのでいつも端を2目たてます)
あらかじめ用意しておいたとじ糸が、足りなくなってしまったよう(引き抜きとじで、ありがち…思った以上に糸を使います)

まさにとじはぎ狂想曲(むしろ、哀歌?)。でも、やはり、昔ながらの「とじはぎ」型の方が、作っていて面白いんですよね。ひとつひとつのパーツを編む作業は地味なれど、とじはぎで初めて形になる。この「おお〜!着るものになった」達成感が爽快。「トップダウン」型だと、完成する頃にはすっかり見慣れて新鮮味が薄れてます…(私だけ?)とじはぎの出来映えが完成形を相当左右するから気を抜けないし、また全部終わらないと着れないから最後までどっきどきです。

ラベリーを巡回していると、「トップダウン」型をあえて「とじはぎ」型に変更して編んでいる奇特な方をまれに見かけます。「とじはぎ」があったほうが、フォームがしっかりするから、という理由で。なるほどなあと思います。

どっちがいいとか良し悪しではなく、「とじはぎ」があるというだけでそのパターンを諦めるなら、それはもったいない、と思うのです。
私は布切ってミシン踏んでた期間が長いので(人間様の服ではなく、ブライス服です:笑)「とじはぎ」型の方が馴染みがある、ということをさておいても、結構楽しいですよ。もちろん性格的な向き不向きは、あります。

果たして「Crew」の仕上がりはどうなるでしょうか。
次回更新は完成形(&撮れたら着画)になる予定です…ドキドキ。

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7 Comments

  1. これもとっても素敵ですねー!
    完成形が見えてくると俄然アクセルかかりますよね!
    配色もきれいだし、本当にセンスの良さがにじみ出ている一着です♪

    とじはぎについて、私も同意です!
    というか、私はまだトップダウンを編んだことがないのですが
    昔ながらの人間なので前後身ごろと両袖の4つのパーツを編んで、
    とじはぎをするのがひとつの通過儀礼というか
    最後のお楽しみみたいな感覚になってます。
    完成形がぱーっと目の前に広がる新鮮さみたいなのも良いですよね。
    セットインスリーブ(今はあまりこういうのも流行らないのかな・・・)にするときなどは
    とじはぎした方がきれいにできる感じがしますし。

    あー、でもトップダウン編んで楽な方法を知ってしまったら
    そっちに流れちゃうかもしれませんが。

  2. anemoneさん、休日出勤お疲れさまでした♪

    おお、カタチが見えた見えた♪
    すっごく丁寧に作業されているようで頭が下がる思いです。
    自分のいつもの「やっつけ仕事」をとても恥ずかしく思います。
    anemoneさんもお裁縫がお好きなんですね。
    わたしも針と糸を持つのがあまり苦にならないクチなので
    とじはぎが面倒だとはあまり思わないのです。
    トップダウンも確かに利点はあるけど
    「服」として断然美しいのはやっぱりとじはぎで仕上げたニットだと思います。
    トップダウン実際今ふたつめですがゴールまで長く飽きています。
    次の冬糸は編みかけの小瀬さんのアランなので(予定)
    久々のパーツとじはぎ、きれいにできるようがんばろうと思います。

  3. なんて美しいとじ目なんでしょう
    3枚重ねの脇下は、特に美しいです
    私はanemoneさんご指摘のとじはぎ苦手、トップダウン好きで
    パーツを編んでとじはぎが面倒で放置、そのまま冬眠(夏眠?)させることが
    よくあり、ほんと、おっしゃる通りだと思います
    現在、4枚連続でトップダウン型を編んでいるので
    そろそろ飽きてきました

    anemoneさんの記事、美しく丁寧な仕事ぶり
    とても参考になりました
    今の編みかけ3枚を完成させたら、とじはぎ型頑張ろうと、びきっくさんと同じく
    思った次第です(^^)

  4. みなさまコメントありがとうございます!
    「Crew」、とじはぎ完了しました。緊張の試着…サイズ、ぴったりでした!やったあ!
    あとは白いボタンの到着待ちです。今日発送したそうです。

    cantataさん、こんばんは**
    配色、きれいですよね。私が選んだわけじゃないので念のため(笑)
    cantataさんも私と同様、昔ながらのニッターなのですね。
    私(70年代前半生まれ)の編み物ヒストリー上、「トップダウン」型のニットなんて登場したのはかなり最近です。
    昔からあった技法のようですけど、主流では全然なかったですよね。
    国内の編み物本は今でもやはりパーツとじはぎが主流ですから、ravelryの功績が大きそう。
    一度経験しちゃうと、そればかりになってしまうのはすごくわかります。断然楽ですもの。
    でも、やはり「Crew」のとじはぎをしてて、私は「とじはぎ」型のほうが好きなんだなぁと実感しました。
    袖は断然平編み派です(笑)
    ただ、両方経験してみるとそれぞれの良さがわかっていいですね。
    cantataさんも、いまのすてきなドルマンプルが編み終わりましたら、「トップダウン」型、ぜひ検討してみてください♪

    びきっくさん、こんばんは**
    休日出勤も、悪くないんですよ^^; 会社にひとりだと、邪魔も入らず電話も鳴らず、黙々と静かに作業できますし、合間にネットサーフィンも遠慮なくできるし(笑)
    それに休日手当でお給料はちょっと割高になるし。2日分の代休はもちろん、とりますヨ!
    私裁縫も大好きです。家には布が大量にorz
    ただ、限られた時間、編み物と裁縫の、両刀は無理なんですよね…時々、会社をやめて、ものづくりだけに集中できる人生を送ってみたいなぁと妄想します。
    まあ、そこまでドリーマーじゃないので、サラリーマン生活を続けてますけど。
    contiguous式は、私も挑戦してみたい技法です^^
    小瀬さんのアランセーター、すっごく私好みです。ぜひぜひ、完成させてくださいね。(私が見たいので:笑)
    「とじはぎ」型は、シルエットがキリっとしますね。途中経過が大変な分、完成度はやはり高くなる印象。

    なゆたさん、こんばんは**
    ありがとうございます、ほめていただけて嬉しいです。
    なんか、昔からこういう手元に集中する細かい作業が好きで^^;
    とじはぎ作業はもちろん、やらないにこしたことはありませんが、それを避けてると編めるパターンもずいぶん狭まるし、とじはぎ中の「作ってる」感は案外楽しいですものよっていう投稿でした。
    一気にやっちゃうといいですよ。途中で休むと、きっとそのまま放置コース。

    ところで、私のところにも、今日「たんぽぽ」が届きましたよ〜!
    久しぶりのマデリントッシュ、やはり美しいです。ひたすらうっとりです。
    なゆたさんを追っかけて、私も次は「たんぽぽ」を編みます^^

  5. とても丁寧で美しい仕上がりでうっとりしております。完成が待ち遠しいですね!
    私もやはり平編みの方がより美しい仕上がりになると感じております。
    どうしても輪針で編むと、目が緩みがちになりますし伸びるしで..
    anemonoさんのcrewを拝見すると尚更平編みの美しさを実感してしまいます。
    引き続き楽しみにしております。

  6. こんにちは。
    みなさん大絶賛されているとじはぎ作業の美しさに私も惚れ惚れして黙っていられませんでした(笑)。
    脇下なんて普段見えないし、いっか・・・とO型で大雑把な私はついつい勢いで仕上げてしまうタイプです。
    本当にcrewの完成が楽しみです。
    そして、このパターンってどうやって購入できるんですか?

    私の編みかけのBillieは最後の右前身ごろパーツをのらりくらりと編んでいます。
    当初の予想通り中だるみ中です。
    前身ごろからフードをつなげてひたすらメリヤス編み&ウールシーズン終了間近ということも手伝っております。
    モチベーション低空飛行中です。
    私もanemoneさんに見習ってBillieのとじはぎは丁寧に仕上げたいと思います。
    猛暑になる前に・・・(笑)

  7. snowdropさん、こんばんは**
    コメントありがとうございます^^
    平編みと輪編みでしたら、目が揃うかどうか、という観点からみたら表目だけ編んでればいい輪編みですが、襟ぐりから下まで輪編みで仕上げる場合、とじはぎの部分がない分、着てるうちに伸びてしまうリスクは高いですよね。肩線や着丈が、とじてあるだけで、そこがストッパーの役割を(わずかでも)してくれそうで。
    襟ぐりを編めば完成です!今日白いボタン、届きました。ばっちり似合いましたよ^^
    私も、snowdropさんのブログ、いつも楽しみに拝見しています。

    ギャラリーグリーンさん、こんばんは**
    コメントありがとうございます^^
    脇下、見えないところとはいえ、一番負担がかかる場所かなぁと^^;
    身頃のとじ糸の残りでさらに重ね縫いまでほどこしてしまいました。
    ギャラリーグリーンさんも、美しいカシミアニットを編まれていますね。
    あの作品を拝見したら、とても雑なとじはぎをする方とは思えません(笑)
    私も同じO型なんですよ!O型は、極端なんですよね。とことん突き詰めてやるか、徹底的にいい加減になるか…。
    お互い、編み物に関しては前者だと思いますがいかがでしょう?^^;
    Billieの経過レポもお待ちしています。
    そうですね、はやく仕上げないと、真夏になったらニットが膝にのるだけで、ひぃぃ無理〜!てなりますね(笑)
    「Crew」のパターンですが、6月になったらRaverlyでオンライン購入できるようです。
    いまだと、このキットを購入した人限定なのです…罪つくりな販売方法ですよねっ
    このパターンとても良かったです。わかりやすく書かれていて、迷うところはなかったです。

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