「デンマークの暮しから生まれたニット」と「ヘルガ・イサガーの、あみもの」

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なんと、考えてみたら今年初めて購入した編み物本でした。
raverlyパターンを編むことが多くなったせいで、どうしても本を買うことが減ります。
本棚の空きスペースが追いつめられないのはいいことかもしれませんが、こうしてページを繰っていると、紙の本はゆっくり写真が楽しめるからいいですね。
特に今回の2冊はまるで写真集のように美しいので。
実物を目にする幸運があって、すっかり魅了されてしまいましたが、中でも私が特に気に入ったものを紹介します。

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「クラーカ・ショール」。これ素敵だったなぁ…。
繊細な模様にシンプルなゴム編みの縁取りをあわせたコントラストが好きです。
ガーター編みが少しフリルのようになっていて、いろいろと理想的なさじ加減。
もちろん指定糸「Isagar Spinni」と「Alpaca 1」の引き揃えで編みたいのですが、「Isagar Spinni」が…カセを触ってきましたが、うーん、5分5分で巻きものは厳しい質感でした。
これは代用糸やむなしで、同じように素敵な糸であるThe Fibre Company「Meadow」(糸レポ)を使って春に向けて編もうかな。

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「ドミノスカート」。これはリッチモア「パーセントグラデーション」使用。
おばーちゃん向けの色揃えなので(※個人の感覚です)全くノーマークだったこの糸。
編み方、デザインによってここまで大化けするとは、イサガーマジックを最も感じた作品です。
台形スカートが大好物なので糸の入手しやすさもあるし、実物も確認してますし、これは編もうと思います。
ただ、パターンを一見する限り編み方が全く意味不明なんですが^^;
モチーフつなぎみたいに糸始末大変系ではなさそう?なんだけど、「コツを覚えたら簡単」らしいけど、果たして。

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ヘルガさんの「Parrot Scarf」。これ、実物が超可愛かった!!
ウヒョ〜!かわいいいいいい(><)きっと眉根を寄せて見入っていたであろう私。 イサガー糸をあれこれと使ってマルチストライプ。「ストライプは好きな間隔でどうぞ」というパターン。 公式サイトでキットが売られています。
このキットで編んでしまうか、もしくは、何か自分で配色を考えようか。
あるいはイサガー糸は使わず、手持ちの残り糸をありったけ投入して、好きなように編んでみたい気もします。

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「Starling」。前回の展示会レポで書いた通り、これは指定糸で編みます!
展示されていたものには、ラグランにボタンがないバージョンでしたが、本だとボタンで留める仕様のようです。
ラグラン線にボタンだなんて、可愛い。ますます好き!

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「Sparrow Sweater」。男の子のセーターなのですが、厚みがあるけどふんわりした編み地の質感と、奥行きのある色合いのなんて素敵だったことか。
指定糸は「Highland」と「Silk Mohair」。ブリオッシュ編みのようです。やったことない^^;
この編み地はまったくチクチクがなかったので、チクチク過敏症な私でもカウルとか巻きものにできそう。

他にも素敵なパターンてんこ盛りの2冊なのですが、今の気分だと、実は最初に編みたいのは「Daffodil」です。
こちらは過去に出版されて今は入手困難になっている本に掲載されたパターンだそうです。
houkoさん、情報ありがとうございました!)
ravelryにはプロジェクトが100件も登録されていました。

今シーズンの編むものスケジュール、年内はぱんぱんなのですが、なんとかねじ込めたらと思っていますが来年1月以降になっちゃうかしら。
こちらはパターン付きのキットを公式サイトで購入するつもりです。

私がいつも引き合いに出してしまう三國万里子さんの「編みものには、ひとつも決まりがない」という考え方、イサガー母娘の糸の使い方に強く感じます。
その世界を垣間みたい。私の編みものの世界も、少し広がりますように。

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4 Comments

  1. anemoneさん こんにちは
    ドミノ編みのスカートは手持ちのパーセントグラデーションで編みたいです、色が暗くてどう使ったものかと悩んでいたので嬉しいです。でもこのパターン難解ですよね、熟読してみないと理解できそうにありません。
    今友人と一緒にトーキョーショールを編んでいるのですが、パターンの解釈に手間取っています
    (たぶん間違っていると思うのです) ショールでコレだとウェアではもっと苦労しそうです
    英語のパターンの方が分かりやすいような気がします。公式サイトですが、デンマーク語のページと英語のページでは検索して出てくるキットの種類が違います。たぶんパターンの言語が違うのではないかと、、ご注意なさってくださいね

  2. houkoさん、こんばんは**
    コメントありがとうございます^^
    パーセントグラデーションをお持ちなのですね!本当、あの色合いはデザインを吟味しないと難しいですよね。
    このスカート、誰も思いつかなそうな着地点というか、糸の魅力もデザインの良さも両方引き出して素晴らしいと思います。まさに目からウロコでした。
    やはりパターン、難解だと思われましたか^^; 私も熟読しないと訳がわかりません。
    挑戦しがいがあるってものです!raverlyだと「The Carp」という名前で同じ模様のプルを見つけました。
    鯉だ!鯉のぼりだ〜!って、すごい納得(笑)あの母娘はかなり親日家のようですね。
    トーキョーショールも、イサガーさんのマジカルな色彩感を存分に楽しめますね。
    でも、日本語版でもパターンエラーがあるなんて。
    amirisuさんが監修したヘルガさんの本の方は、エラーなしだといいのですけど…。

    キットの件ですが、最初私は公式サイトの英語版切り替えアイコンの存在に気づかなくて途方に暮れました。
    これって英語版にしてから注文すれば英語版のパターンがやってくると思っていいのですよね…?
    (事前に先方に確認しようと思います)
    「Daffodil」も、プロジェクトノートをざっと読む限り、相当パターンエラーがあるようです。
    ただ、模様自体はシンプルそうだし、作りも複雑ではなさそうなので、ある程度規則性と目数さえ把握できればその場でどうにかならないかな?と。
    テストニッター何人かに編んでもらい、パターンを万全にするとかそういうことはしなさそうな方々ですよね^^;

  3. こんばんは

    この本を手にしてから毎日、本とイサガーサイトを眺めているけど
    まだキットを買う決心がつかない私です

    かなり昔ですが、林ことみさんの本を見て一時期ドミノ編みに、はまりました
    林さんの本は図解されててわかりやすかったです
    今回のイサガーさんのパターンを読んでみて???です
    少なくとも私の技量と読解力では、図解なしではドミノ編みは理解できなかったです
    (見たところ同じように見えますが、林さんとやり方が違ったりして)

    すごく厚手の編地になるので、スカートにはぴったり
    パーセントグラデーションを使うところもさすがのアイディアとは思うのですが

  4. なゆたさん、こんばんは**
    コメントありがとうございます^^
    やはりとても繊細な糸で繊細な編み地を編んでいくわけですから、敷居の高さは感じてしまいますよね。
    私はこういう時はいつも「編み物人生の時間は限られている」というポリシーに基づいて行動します(笑)
    きっと案外、編んでみればとても素敵なものが誰でも編めると思うんですよ。
    (丁寧に編むというのは絶対条件として…こんな繊細なニットなわけですから)
    イサガー作品、お互い楽しんで編んでいきましょう♪

    ドミノ編み、図解本があるのですね!林ことみさんですね。このスカートを編む際にはぜひ入手しようと思います。
    ドミノ編み、白樺編み、バスケット編み、あじろ編み、いろんな呼び方があるけど基本は全部同じ技法なのかしら。
    本当、段染め糸を最も生かす編み方だと常々思っています。
    もう絶対に挑戦してみたい!
    パーセントグラデーションなんて、この作品がなかったら一生興味を持つことがなかったに違いありません。
    しかも、そこまで厚地と思わなかったですよ、実物は。
    しっかりしてますが、ちょうどいい感じでした。この形、ロングブーツとぴったりですよね^^
    上は細身のタートルネックを着たい。ベルトを巻いて…コーディネイト妄想して、まだ編んでもいないのに、編めるかどうかもわからないのに、にまにましてしまいます(笑)

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