「Bray」を編む糸、「Cascade 220」に決まりました!

費やしたお金もバカにならないし、時間も本当にかかってしまいましたが、「Bray」を編む糸、やっと決まりました。
はああ…長かった…長かった割には、最初からなぜこの糸を試さんの??という定番糸に落ち着きました。
なぜ試さなかったかというと、元が「Shelter」だから、普通の並太ストレートではなくもう少しクセのある糸で編んでみたかったんですよね。
おかげで、海外規格「Worsted」〜「Alan」の糸長トラップにこれでもかと引っかかりまくり。
でもその試行錯誤の過程でいろいろと糸の情報や知識も得られましたから、全くの徒労ではなかったです。

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そうして決まった糸は「Cascade 220」です。
到着した日、色がOKであることを確認したら、その勢いで全部巻いてしまい、「あ、カセの画像が撮れない」状態に^^;
匠8号で、ほぼ指定ゲージが取れました。模様編み部分、水通し後で「22目25段」です。
指定ゲージは「22目27段」ですが縦は横に比べれば調整が楽ですし、多少長めになっても身長対策で問題ありません。
とても編みやすく、またアラン模様がもりもりと浮き出て、さすが定番糸ですね。
組成は「100% Peruvian Highland Wool」とあります。殆ど艶のない、素朴な質感ですがチクチクは感じません。

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カラーは「Galaxy」。なんかカッコイイ(笑)
一言で言えば「茄子紺」です。キリっとした、甘さのない紫です。
紫は得意な色ではないのですが、「茄子紺」に限っては大好きなのです。
よく見ると、青や赤や黄色っぽい色の混じる杢糸です。光の加減では焦げ茶っぽい色にも見えます。
この不思議カラーで「Bray」を編んでみることにします。
こんな濃い色を編むのは、長い編み物人生でも初めてなんですけど!
とじはぎは日中限定の作業で^^;
「Bray」のサンプル画像が濃い紫で、そのイメージが鮮烈で、このプルを淡いトーンで編むことが考えられなくて。
糸選び苦労した分、どうか素敵なものが出来上がりますように(><) mocomoさんなゆたさん、そろそろ、KALの準備はよろしくて?
今日なんて真冬並に寒くて、いよいよアランニットの季節が到来です!
今編みかけのマフラーのきりがよいところで、わたくし、今週末〜来週中には、COします♪

…で、もちろん、「ついで買い」があります。この「ついで買い」病は不治の病。

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「Cascade 220」の中細糸の方もお試しで。色は「Ember Heather」です。
50g273yardsなので、細め。「Fingering」というより、「Heavy Lace」といった方がいいかも。
「Pomme de pin Cardigan(通称:松ぼっくりカーデ)」を編むつもりだったんですが、ちょっと細すぎるかも?

それに、イメージとしてはもうちょっと芥子色っぽいのを希望。届いた色は思ったより赤みが強かったのです。
レース糸といえば「Laar」。

この色で編んでもすごーーく可愛い気がする。
もしくは、「ざくろのカーディガン」のように、オフホワイトと合わせて細かい2色編み込みでもしようかしら?
(まず「ざくろのカーディガン」を完成させなさい!)
ちくちくしないから、ショールもいいです。レンガ色のショール。わー、欲しい!(全然決まりません)

今回も購入先は「Webs」さんです。先月末は送料から10ドル引きサービスをやっていて、ちょっとお得でした♪

編み込みといえば、Kate Daviesさんの「Yokes」という、丸ヨーク作品集が来週出版されますね。
公式サイトに情報が出ています。
このところ数日おきにraverlyの新着パターンにまるで焦らしプレイのように可愛い刺客を送り込んで来てますが、そのたびにハァハァしている私(笑)
すでに2つ3つお気に入りにいれていて、この冬の間にぜひ編みたいパターンもあります。
おもしろそうな読み物もたくさん載ってるみたい。出たら買おうと思ってます^^

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三國さん新刊「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」

三國万里子さんの新刊「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」を買いました。

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金曜日の会社帰り、「入荷してるかな?」と期待して、いつもの新宿ブックファースト手芸本コーナーへ。
あったあった。にんまり。
その場で立ち読み。最初の感想は、「え?パターン、これだけ?」
たぶんニッターのみなさま100%同じ感想を持つのではと思います。
この本、パターンブックではありません。「旅本」です。
紀行文と旅先の写真がメインで、旅から着想を得たパターンがいくつか載っている本。
全10パターンのうち、4点は小物で、着るものはメンズが1点、レディースが5点。
編み物本としては評価しづらいので、そこを期待して店頭で手にし、1850円払う気になれなくても自然なこと。
その代わりページ数は多く、また読み応えもあります。

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こんな感じでいきなり読みものから始まります。
シェットランドのメイン島、フェア島、それからアラン島、ガーンジー島を巡って、最後にロンドンで締めくくり。
それぞれの行き先で出会った人や見た場所、そこで感じたことなどが丁寧に綴られています。
単なるパターンブックではなく、こういう本が作りたかったんだろうな、と思います。
読む側に、編み物についての、これまで知らなかったであろうなにか別の視点やきっかけを与えたい、そんな意図を感じます。

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私も大好きな、先日「Manu」を編んだデザイナーKate Daviesさんのお宅訪問記。
かの有名な「アウル」を着たKateさんの(しかもセーターは着古されて毛玉だらけ)後ろ姿のなんてチャーミングなこと!
そうしてスコットランドの風景の写真は美しい。

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荒涼としたスコットランド。私も旅してみたい…。冷たい空気を吸ってみたい。
フェアアイルニットの色のヒントは島の景色からくるのか訊ねた三國さん。

「…この土地は花が咲き乱れるようなカラフルな場所ではないのよ。顔を地面に近づけてこそ、色がわかる」(本文引用)

フェアアイルニットは、フェア島から人気がイギリス本土に広がり、その過程で染色技術の発達も相まって、
今のような多色で満開のお花畑のようなカラフルな編み地に変化していったそう。

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三國さんがロンドンで買い求めた古着のセーターがふたつとも可愛過ぎます!
古着が大好きな三國さんの、古着に対する思い入れも書かれています。
私はこういう、流行をまったく追いかけないマイペースなところに本当に共感します。
流行っているから着る、ではなく、自分がいいと思うから着る、というスタンスはおしゃれの基本だと思ってます。
そもそも、それが他人からみておしゃれかどうか、なんて気にすることも、必要ありません。

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裏表紙。旅のコーディネイトも、真似できないセンス満載で。
ぶっかぶかの紺の素っ気ない作業着みたいなコートに、ごついリュックしょって、肩には繊細なシェットランドレースのショール。
それでもなんだか納得してしまうのは、三國さんご自身のキャラクターの強さですね。
いつも楽しみにしている扉ページのメッセージ文。今回も感動してしまいました。
よし。私も夫にセーターを編もう(笑)

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肝心のパターンの話もしなければ!
もちろん、ブリティッシュエロイカで編むアランニット、載っていましたよ。
そして、三國さんの本では実に3冊ぶりに、「これ欲しい!!」と思えるアランニットでした。
悶絶ものの可愛さです。ボリューミーなタータンチェックのギャザースカートなら持ってるわ!
ドクターマーチンをこの際購入して、同じコーディネイトしたい(笑)
今回のアランはツボにはまりました。嬉しい♪

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美しいシェットランドレースの四角いショールも。
四角いショールの使い勝手の良さが書かれていて、私もなるほどと思いました。
ravelryでもいくつかシェットランドレースショールをお気に入りにいれています。
いつか編みたいものです。
縁編みを本体に編み付ける作業は、アドレナリンでまくりの、大好きな作業なので(笑)

パターンは少ないけれども、持っていたい本です。
「毛糸だま」冬号は見送りましたので(アランニットも載ってなかったような?)
今季編むアランは「Bray」とこの三國さんの新作パターンということになりそうです^^
何色のブリティッシュエロイカにしようか。…うん、きっと指定色でそのまま編むのが一番かも!

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「冬のおでかけニット」から、三國万里子さんの「パネル柄のマフラー」

「ざくろのカーディガン」と並行して、ちょっと前の本の作品を、ちょっと前の糸で編み始めました。

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2007年に雄鶏社から出版された「冬のおでかけニット」という本に掲載されている三國万里子さんの作品です。
2006〜07年にかけて、第何次かわかりませんが私に編み物ブームが再来していたので、この時期に出た本や毛糸を結構持ってます。
この後また休止してしまったので確信は持てないけど、おそらくこの本が、長く続いている「おでかけ/おうちシリーズ」の最初の本ですよね。
お持ちの方たくさんいそうです。表紙今見ても可愛い!

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指定糸は「ハマナカエクシードウールL」ですが、私は当時購入したオリムパスの「ジェームス・ディーン リアル」で編んでます。
ラベルに新宿オカダヤの「520円」という値札が貼ってあり、それが赤線で消されてるから、たぶん店頭のワゴンセールで半額くらいで購入したのです。
着分あって、そのうち5玉ほど使って、別の本からかぎ針でケープを編みました。
そしてそのケープを、家に遊びにきた義姉がいたく気に入り、そんなに気に入ってもらえたならぜひ、と喜んでプレゼントした記憶があります。
今回は、その時の残りを使ってます。4玉半ほど。長期熟成された在庫糸です(笑)
7年なんて可愛いものでしょうか?
編み物って長く続けるものだから、10年、20年物なんてきっと普通にありますね。

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糸の組成は毛75%・アクリル17%・ナイロン8%。50g85mなので、ブリティッシュエロイカとほぼ同じ。
普通の極太ウールに、ちりちりと細かいループが絡み付いています。化繊はこのループだろうと思います。
とても編みやすいし、編み地の風合いも可愛くて、久しぶりに取り出してきたけどやっぱり好き。

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4種の模様をリピートするパターンです。
パターン通りに編むつもりだったのだけど、思いたって、模様を一部変更してみました。
パターンだと今編んでる4つ目のパネルは掛け目と3目1度のちいさい菱形が連続するレース模様ですが、
せっかくだからかねてより編んでみたいと思っていた模様編みを、練習がてら登場させました^^
編み図は「PATTERNS 風工房のお気に入り棒針模様200」という本から、no.16「左目に通す3目ノット」。
段違いにし、間に1列だけ裏編みを挟んで密に配置しました。
なんか可愛いです。ウロコみたい(笑)

1玉で3パネル編める感じで、残りが3玉ちょいだから、計12〜13パネル編んでちょっと残る感じかなぁ。
もう1つ何か模様を追加して、ランダムな順番で進めようか思案中。
現在、「生命の木」模様だけボコッと膨らんで異彩を放っております^^;
模様によってどうしても横幅や凹凸に差が出てしまうのを、ブロッキングでピシーッと揃えるつもりです。
あまり長さが出なそうなので、2巻きしてボタンで止める巻き物のようなものを思い描いてます。
裏も編んで、2重の、厚手のあったかいやつ!
最初、裏面はハマナカの「エトフ」はどうかと考えましたが、この糸はブークレといっても結構隙き間があって芯糸もちらちら見える密度。
ぬいぐるみみたいにもっこもこのむっくむくな裏側がいい。
ちょうど今、スタジオエフさんが、そんな感じの糸を発売しているので、注文してみました。

色はもちろんグレーで。
どうかな?厚みが出過ぎちゃうかしら?
編んでみてイメージするものと違ったら、普通の一重のマフラーになると思います^^;
裏をつけるつもりで、別鎖から始めてるので、モコモコむくむくマフラーにうまいこと仕上げたいです♪
糸が届くのは、ちょうどマフラー本体が完成する頃になりそう。楽しみ!

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ハマナカエトフで「Redy」を編み始めたのですが…

先週末は妙高高原〜軽井沢に連泊する旅行に行ってたこともあり、編み物小休止をしていました。
次に編むものをどれにしようか考えつつ、スワッチを編んだり、パターンをDLしたり、在庫糸のチェックをしたり。
前回検討中と書いたイザベルさんの「Seashore」なのですが、スワッチを編んだら、編み地がとても薄くて。
fingeringの糸は、これからの季節はちょっと心もとないなぁと。
かといってこのタイミングで大物に着手するとKALまでに絶対終わらないし…
太い糸でざくざく編めて、トップダウンで簡単なもの…それなら2年近く脳内queに入っている「Redy」なんかぴったりだなと閃いて、糸は夏の終わり頃に、廃盤セールで安く買えたハマナカの「エトフ」が合いそうだったので、さっそく着手しました。

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カウルネックの部分を編み進めていたのですが、なんだか大きくね??と疑問符が頭上に浮かびまして。
スワッチを編んで確認し、ゲージ的には大丈夫なはずだったのですが、増し目の段を2回済ませたところで横幅を測ってみたら、Sサイズだと70cmでしかるべきところを、なんと80cm超え。
きつめを心がけて編んでいたにもかかわらず、10cmも指定サイズから外れてしまいました。
ならばXSサイズの目数で…とも思ったのですが、XSもSも、目数がたいして変わらないパターンなのでとても修復できる差ではありません。
あっさり、諦めることにしました。
原因はブークレ糸の編み辛さかな?と推測。糸のデコボコで引っかかって、手加減をうまく調節できないんです。
この手の糸を編んだのは初めてなんですが、これはちょっとした修行ですね^^;
どうにかして均一に編もうとがんばったら、腕全体が筋肉痛になってしまいました。

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参考までに裏目側の編み地アップ。
「Redy」は裏目側が表にくるデザインなので、私は表をみながら輪編みをして、最後に裏返すつもりでした。
9号でパターン指定ゲージ(17目25段)よりちょっとゆるめ…だと思います。
「だと思います」というのは、まったくといっていいほど目が見えないので、正確に数えられません。
もけもけの間に見え隠れする芯糸を辿っていくと、なんとなくそんな感じ?というレベル。
こんな調子だから、サイズオーバーもいたしかたない、でしょうか。orz
段数も、どうにもこうにも、見えないから本当のところは怪しい。
幸いにして「何cmまで編んだら増し目してね」という指示なので、特に問題ありませんでしたが。

編み地自体はめちゃくちゃ可愛いです。
しかも、こんなもわもわ、もけもけしてるのに、チクチクが皆無!首に押しあてても、むしろ心地よい。
糸の組成はアルパカ70%・ウール24%・ナイロン6%。
アルパカ糸って私の場合、首周りは鬼門なのに。素晴らしい(><) 着るものでも、巻きものでも、なにかでぜひ形にしたい糸です。めっちゃ編みづらいですけど。 編むときに毛羽を割らないようすごく注意して編んだので、するするっと解けました。 (「絶対解きたくないけど、万が一があり得る」と思っていたので、妙に報われた気分…とほほ) 「Redy」は編みたいので、別の糸で再登場することになりそうです^^ seashore

「Seashore」のスワッチも参考までに。匠5号使用で指定ゲージ(23目34段)が出ています。
Madelinetosh Merino Lightの「Mare」と「Caligraphy」を合わせてみました。
「Mare」は藍色に濃い「Caligraphy」を溶かしたような色味なので、絶対合うだろうと思っていましたが、
予想以上に素敵です。
この配色を使って「僕に羊の絵を描いて」プルを編んでもいいな♪
いずれにしても今は気分的にもうちょっと暖かい厚手ニットを編みたいので保留にしますが、機会を改めてぜひ。

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そんな訳で、久しぶりに「ざくろのカーディガン」を取り出してきましたヨ。
シェットランドヤーンの手触りが嬉しい季節になりました。
根詰めて一気に編めるプロジェクトじゃないので、やはりぼちぼちペースになりますが、進めていきます^^

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【着画】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター

「お行儀の良いロピセーター」を編むプロジェクトのまとめです^^
三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」からパターン目数を拝借し、模様はraverlyから「No bad weather」を参考にして編みました。
ロイスクレヨンのタータンチェックのフレアスカートとあわせて、「お行儀の良い着画」を撮ってみました(笑)

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横からはこんな感じ。
身丈35cmのところで止めたのですが、水通しで39cmに仕上りました。
思ったより伸びたのですが、パンツにもスカートにも合わせやすい長さになって満足です。

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背中側。
丸ヨークの減目の段が、襟ぐり間際でもう1回あったのですが、襟ぐりが詰まりそうだったので省略。
そのかわり、ゴム編みを編む際、様子を見ながら少し減目しつつ拾って詰めました。
首周りが詰まっているセーターはメンズライクになって好みじゃありません。
これくらいの開き加減が可愛いと思います。
かといって、前後差をつけないセーターは背中側が寒いから却下です!
(つけない丸ヨークも結構あるんですよね)

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今回はスカートで撮りましたが、白いシャツの上に重ねて、裾は出して、下はコーデュロイのパンツ、のようなカジュアルコーディネイトももちろん似合います。
靴はもちろんエンジニアブーツです!
むしろロピセーターはそっちが本来のあり方ですね(笑)

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丸ヨーク全体に模様は置きたくなかったので、下4分の1はメリヤス編みにして模様自体のボリュームを押さえ、ブリティッシュエロイカのようなゴツゴツした糸でもどこか繊細な雰囲気に仕上げたくて、本当に試行錯誤しました。わずか数目の模様だからこそ難しかったです。
参考パターンはあったとはいえ、頭の中にはこういう模様にしたい!というおぼろげなヴィジョンがあるわけです。それを形にするのに、深夜までかかって編んでは解いて、編んでは解いてやってたら眼精疲労にかかり、翌日は視界がぼやけてました。バカですね…。
でもその甲斐あって、思った通りのロピセーターが出来あがってとても嬉しいです。
すっかり満足しましたので、次にブリティッシュエロイカを編むときは、交差しまくろうと思います(笑)

使用糸:ブリティッシュエロイカ 
色:200番(淡い赤茶とモスグリーンが絡む杢調グレージュ)、201番(マスタード、紫が絡むレンガ色)、125番(オフホワイト)
使用量:200番を8玉弱、201番を1玉弱、125番は1/3玉くらい
使用針:匠9号(本体)匠8号(ゴム編み)
サイズ:胸囲94cm

経過レポを読んでくださった方、励ましのコメントをくださったみなさま、いつもありがとうございます^^

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BT「Shelter」の代用糸を模索する〜「Swans Island」編

たかがツイード、されどツイード。ツイード糸を求めてはからずも放浪の旅をしてしまいました。
(ツイード地の洋服、大好きなのに、今までツイードヤーンを編んだことがなかったという衝撃の事実)

ツイードヤーンの定番って、何でしょうか。
国内メーカーの糸だったら、もう廃盤になってしまいましたがハマナカの「ツイードバザール」がまず思い浮かびます。
あとは…オリムパスの「エバーツイード」とか、同じハマナカだと「ソノモノツイード」。
パピーの「ソフトドネガル」と「ボットナート」。思いつくのはこれくらい。
海外メーカーだと、今をときめくBrooklyn Tweedの「Shelter」と「Loft」をまず筆頭に、あとはRowanの「Felted Tweed」と…
あとが続きません。そもそもツイードヤーンを編んだ経験がない私には難問。
杢糸ならたくさんあります。でも探しているのはネップが入っているツイード糸です。
例えばモヘアやシルクやカシミアやアンゴラ糸は各社取り揃えて用意していますけど、ツイード糸って、意外なほどない!なかった!
ブークレやループやファーと同じように、ファンシーヤーン的位置付けなのでしょうか。

そんな中、BTは本当に隙き間を埋めてきたなぁと感服しています。
「Shelter」より太いツイードヤーンはあっても、この太さはなかなか見つけられません。
「Loft」は50gで275yardの中細。中細のツイードヤーンなんてニッチな糸、現行だと他にあるんでしょうか。
特筆すべきは、「Shelter」と「Loft」は、適合針の号数が異様に広くて、一応公式サイトだと「Shelter」はUS 7〜9号(4.5〜5.5mm)、「Loft」はUS 0〜4号(2〜3.5mm)とありますが、正直raverlyのパターンや作品群を見ていると、「あってないようなもの」です。
実際、日本橋の「Keito」さんには、JP 6号針で編まれた「Loft」のプルがサンプルとして展示されていましたが、その編み地は別にスカスカじゃないのです。
私が以前編んだ「Breckon」(プロジェクトページ)というカーディガンは指定糸が「Loft」ですが、代用するなら合太糸がお勧めされていて、私も40g120mの合太糸で編みました。
同様なことは「Shelter」でも言えて、50gで128mと聞くと、私の感覚では並太です。
でも、4mm程度の細さ(US 5.5〜6号)でも普通に編まれている印象。

こんな感じで「Shelter」も「Loft」も太いんだか細いんだか、標準ゲージがありません。
使う号数と手加減によって、ハイゲージでもローゲージでも編めますので、お好みでどうぞっていう糸。
ただでさえ種類の少ないツイードヤーンの中で、パターンに合った代用糸を見つけるのは至難の技だなというのが、結論。
「BT」のカタログの作品を気に入ったら、とりあえず「Shelter」か「Loft」で編むのが失敗なさそう。

今回私は「Bray」をどうしても「Shelter」以外の糸で編みたくて(理由は以前ブログでも書いた記憶がありますが、「Shelter」の編み地サンプルを触ってみたら、なんと、あまり好みの質感ではなかったのです。もちろん、糸の良し悪しではなく、個人の嗜好の話です)探して廻り、なかなか良さげな糸を見つけました。

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Swans Islandの「All American Collection Worsted」。
今秋、新発売された糸のようです。
渋めの色揃えも、素朴な糸の質感も、画像からその魅力があふれんばかりに伝わってきて、この糸で編む「Bray」が完璧に想像できたので、取り寄せてみることにしました。
色は「Pomegranate」。深みのある、大好きな赤です。
はい、とうにツイードヤーンで代用糸を見つけるのは諦めました。

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1色を決め打ちできる訳も無く、もう1色。(できればもう3色くらい欲しかったです^^;)
濃いターコイズブルーの「Atlantic」。
ああもうこの色で編むアランはさぞかし素敵だろうと、想像するだけで鼻血です。

ちなみに公式サイトで注文しました。送料がバカ高かったですが、事前の住所確認もあり、丁寧に段ボール梱包され、表の伝票には「120ドル」と書いてくれて(※大嘘です)関税回避も万全な体制でした。

でだ。
「Bray」の指定ゲージは、US 8号(=JP 10号)でメリヤス編み「18目27段」、模様編み部分「22目27段」です。
この「All American Collection」は80gで210yardなのですが、「Shelter」が50gで140yardなので、計算上は大体同じ太さです。
標準ゲージはUS 7号使用で17目なので、まぁこれも許容範囲かと思っていたのですが、スワッチを編んでみたら、前回NGだった「Rowan Felted Tweed Aran」ほどかけ離れてはいませんが、どうにも代用糸としては太かった…orz
認識がやっぱり私は相当甘いようです。
1目2目の違いでも、身幅となればそれは相当な長さになってくるわけですしね…。

というか、「Shelter」さん、あんたいったいどんな糸なのよ??
その糸長で、私の記憶ではかなり太い見た目だったのに、謎は深まる一方。
「もしかしたら、指定糸でもこのゲージは私は出せないんでは…?」という疑問が湧き起こり、
敵を知れば百戦危うからず、でしたっけ?(←かなり適当なので怒らないでください)
実際に編んでみないとこれは代用糸なんて見つけられないわと半ば業を煮やし、会社帰り「Keito」さんに行き、一匹捕獲してきました。

shelter

案の定、JP 10号では「Shelter」でも指定ゲージが出せませんでした。
両方ともJP 8号で編み、「Shelter」の方は22目27段、「All American Collection」だと22目24段で、ブロッキング後のサイズは縦横10.5cmになりました。
「Shelter」を使うなら8号で編めば問題なさそう。
でもしかし、この赤で編む「Bray」、欲しかったな…。
「All American Collection」も、針の号数を下げれば調整可能だと思いますが、この糸をこれ以上細い針で編むのは嫌です。
編む手が完全に拒否しています。毛糸には編みたい号数がおのずと存在するんです!

編み心地に関してですが、どちらもかなりよろしくないです。
特に「Shelter」はボソボソ、もそもそしていてネップ(&巨大なおがくず)が引っかかる引っかかる、「All American Collection」も結構凹凸があるのでするするとはいきません。これまでは編みやすい糸ばかり編んでいたので、編む手が悲鳴を上げています。
実はどちらのスワッチも、いったん編み上げて水通しをしたあと、模様編みの交差の間違いに気づいて編み直しているんですが、水で洗ったあとだと、幾分編みやすくなりました。
本番で編むときも、カセの状態でいったん水に通したほうが、獣脂が落ちて柔らかくなって良さげ。
「Shelter」の、ゲージの激しい振り幅も、なんとなく納得しました。太いんだけど、空気を含む太さなのですね。
撚りが強くみっしりどっしりしている「All American Collection」はいかにも伝統的なアラン糸ですが、
「Shelter」はふわふわもわもわ、ぼそぼそしてるけど弾力もあり、と本当に不思議な質感です。

さて、もうどうしたらいいのやら、でも、立ち止まっていては楽しみにしている「Bray KAL」が始まってしまいます!
こうやって試行錯誤しているとゲージ的にはNGでも他のパターンでいくらでも活用できそうな素敵糸がボンボコ溜まっていくので、結果オーライですがいい加減決めたいです(泣)
いまちょうどタイミングよく、「Webs」さんが送料サービス中&これならもう完璧に間違いないだろう(ほんとか?)という定番糸で、「Bray」を編んでみたい!という色があったので、3度目?4度目?の正直で注文してみようと思います。
果たして果たして。

長くなりましたが、最後に覚え書き。
2月以来、久しぶりに訪問した「Keito」さんでしたが、前回は「Shelter」だけだったところ、「Loft」も取扱いを始めていて、実物が拝めたのはありがたかったです。「Loft」は質感も編み地も大変好ましい糸でした。これはぜひとも本家に注文しなくちゃ!です。
それから「Madelinetosh」の「Tosh Merino Light」と「ユニコーンテイル(少量カセ)」の限られた色だけでしたが、コーナーができてました。
これも実物を見たことがない色が拝めて貴重でした。

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【完成】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター

三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」と、raverlyから「No bad weather」をコラボして「お行儀の良いロピセーターを編む」プロジェクト、2週間で完遂!

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コメント欄で早い早い言われて、「そんなかなあ?」と思いましたが、着手したのが10月5日頃だったと思うので、2週間とちょっと。
うむむ。概ね1ヶ月に1着完成ペースの私にしては、異様に早いスピードだったかもしれません^^;
針も糸も太いですし、早くヨークに辿り着きたくて本体を相当一心不乱に編んでいたからでしょう。

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水通しをしたら、身丈は35cm→39cm、身幅は48cm→47cmに変化しました。
身丈がやや足りず、身幅がゆったりだったので、結果的には良かったです。
スワッチの水通しではサイズ変化がなかったので、身丈を少し足して、それでも短いかと思っていたのですが、
期せずしてパンツに合わせやすい丈になりました。

今回、ロピだったら必ずといっていいほど配置されている、裾と袖口の模様を、ずいぶん迷いました。
「No bad weather」には入りませんし、ヨークだけ編み込みなところがいいのかも、と敢えて入れませんでした。
入れてたらもっと本格的にノルディックなロピ感が出たと思います(笑)

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着やすくて暖かいですし、3色のシンプルで落ち着いた配色も、すごく気に入っています。
水通しして編み地が落ち着いたら、ロピセーターというより、普通の編み込みプル化してしまいましたが、
むしろこれくらいが普段使いにちょうど良いです。
ロピは本当に分厚くてかさばりますもの(ワイルドな質感はすごく好きですが)。

着画は、今週末は時間がとれないので、来週末以降に撮ろうと思います^^

***************

さて、いよいよ寒くなってきましたので、次もどんどんいきます!
mocomoさんなゆたさんと計画している「Bray」KAL(11月後半〜12月にかけて編む予定)までもうちょっと時間があるので、何にしようかな。
松ぼっくりカーデ、私も編みたい(><) だけど、毛糸棚を覗いてみましたが、オレンジ〜茶系のちょうどいい感じの毛糸が見当たらず…。

興味津々(でもまだ注文していない)「Loft」のオレンジ色なんか使って編んだら本当素敵そう。

今日はraverlyでイザベルさんの新作「Seashore」がリリースされましたが、試作段階からとても可愛くて、楽しみにしていました。
というか、イザベルさん自身が可愛過ぎて激萌えです(このヘアスタイルがあんまりお似合いなので、以前コメントしちゃったもの!)
これは手持ちのPluckyかTosh Merino Lightで編めそうです。スワッチを試してみて、良さげならこれかな^^
こうして、新たな刺客が現れると、編みたいものリストの順番はどんどん入れ替わっていくのです。
(来月の、三國さんの新刊も、かなり危険ですね?三國ファンのみなさま:笑)

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【海外通販】もしも、注文した糸が届かなかったら?

海外メーカーの糸を買うときに、欧米の通販サイトを利用したり、メーカーに直接注文するニッターさんは多いと思います。
私もその1人です。
直接海外から取り寄せれば、どのメーカーでも、色や太さの選択肢がたくさんあって、送料を考えても国内で買うより安上がりなことが多いですし、大体において無事届きますから、私は海外通販派。
でも、もちろん、海外通販にはリスクが伴います。
「Webs」さんや「Jimmy Beans」さんなど大手の総合通販サイトから、小さな糸メーカーや個人染色家まで、素敵な糸がオンラインでたっくさん販売されている今の時代。サポートの質はビジネスの規模によらないとは思いますが、もしサポートの薄い通販サイトで買い物をしてしまったとき。
そして、待てど暮らせど、糸が届かなかった場合はどうしましょう。
以下「Paypal」ユーザー限定のお話ですが、少しでも参考になればと、私の体験を書いてみます。

************

Apple Tree Knit」さんに、ショール編み専用のグラデーションヤーンを注文したのは8月の中旬でした。
オーダーメイドで、自分の欲しい色や太さをリクエストし、染色してもらう方式です。
発送までだいたい4週間かかります。
発送しましたメールが届いたのが9月16日。ほぼ予定通りの発送日で、楽しみに到着を待っていました。
2週間経っても届かなかったので、心配になり、先方に「届かないから追跡番号があるなら教えて」とメールしたものの、返答なし。
またもやどっか違う国に行ってしまったのね、まあそのうち届くでしょうと暢気にかまえていたら、気づけば1ヶ月経過。
公式サイトにコンタクトフォームがあったから、そこからまた問い合わせをしてみました。なしのつぶて。
「あ〜これはやられたな」と。最悪詐欺られたかも…?と。
送料込みで42ドルだったので、まあ、諦めようと思えば諦めのつく金額だったのですが、
なんか悔しいので夫にその時点で「注文した毛糸が届かないの」と愚痴ってみました。
そしたら「何で支払ったの?Paypal?それなら条件はあるけど返金してもらえるよ」しれっと言うではないですか!
海外通販でPaypalを使う場合の、常識なのかもしれませんが、私は全く知りませんでした。
郵便事故も、詐欺に引っかかるのも、全部自己責任だと思い込んでました。

夫が言っていたのは、Paypalの「ショッピングプロテクション(買い手保護)」というシステムのことです。
システムの(ものすごく)詳しい内容はこのページに載っています。
簡単に言うと、「注文したものが届かない」「届いたものが破損している」などといったトラブルが起きたときに、
Paypalのアカウント管理画面からSeller(売り手)に「異議申し立て(Dispute)」を行って問題解決(Resolution)を図る仕組み。

早速私も、「Resolution Center」にアクセスし、Sellerへ「届かないんだけど、どーなってますがな」とDispute。
今までと違うのは、「Paypal経由である」ということです。
なんだか、個人でぽちぽちコンタクトするより、効力がありそうじゃありませんか?
すでに「これで勝つる」的な心持ちになっていたところに、どしゃーっと冷や水が。
なんと、送信完了画面で、「支払い日から45日間経過しています。保障期間を過ぎているため、この異議申し立ては無効です」とのメッセージ表示。

W T F !!!(良い子は使っちゃいけない表現)

こちらには事情があったのです。それは、今回の品物が、「注文してから発送までに4週間かかる」ということ。
その時点ですでに30日は経過しています。そして、海外からの荷物は、普通2週間は待ちませんか?
これはいくらなんでも不条理過ぎる、だってオーダーメイドならそんなことはいくらでもあり得るはず、と憤り、
なんとか事情を説明したくて、その場でPaypal Japanのカスタマーセンターに電話をかけてしまいました。
私の話を聞いた担当者の方は、状況をすぐに理解し、2度もメールを無視するSellerにそれは酷いですねといたく同情してくれたあと、驚きの発言を。
「実は、11月から保障期間が45日から180日に延長されることになったんですよ」
「!!!」
「今回の件は、保障期間延長前ですが、特別対応として、保障させていただきます」
なんというグッドタイミング!もうびっくりでした。
こういうことが頻繁に起きていて、規約改定につながったそうです。

そこからは話が早かったです。
まず私のCloseされてしまっていた「異議申し立て」が当日中に復活し、「クレーム」にランクアップされました。
「クレーム」は、「異議申し立て」で埒があかない場合の、次のステージです。
今度はPaypal側がSellerにコンタクトをとり、発送追跡番号を強制的に問い合わせます。
もし、10日間Sellerから返答がなかった場合、「発送されなかった」という扱いになり、その時点で返金手続きがなされるとのこと。
(詳細はわかりませんが、Sellerの方には何らかのペナルティーがあるのでしょうか?)

paypal

Paypal Japanの担当者は、「必ず返金しますからご安心ください」と何度も強調していて、
ありがたいけど、本当にありがたいんだけど、もう私は電話口で「あんたどっちの味方なの??」って内心本当に意外で。
普通こういう場合、返金なんてしたくないからどうにかしてSeller側を有利にもっていこうとするのかとばかり。
返金の条件は「保障期間内であること」「Sellerに私から連絡を取ってみたけど無駄だったという事実があること」の2つを満たしていれば良いようです。

そういうわけで、すっかり晴れ晴れした気分で10日間待つことになりました。
そうしたら、ものすごいオチが待っていました…。
なんと、Paypal側でクレーム対応をしてもらったその翌日。1ヶ月余経って、届きました
先方の発送日は、9月15日。PRIORITY MAILです。普通は1週間で届くところを。
一体どこに滞留していたのか、嬉しいというより、脱力…。orz
このままだと返金されてしまうので、すぐに「Resolution Center」にアクセスして「クレーム」のキャンセル手続きをしました。
「品物が届いた」など、理由を選択して「クレームをキャンセルする」ボタンを押すだけです。
やれやれです。まったく予想してなかった一件落着でした。

でも、まだプチオチがあるのです。
キャンセル手続きをした翌日、なんとPaypal Japanカスタマーセンターから家に電話がありました。
「クレームをキャンセルされていましたが、無事届いたのですか?届いた品物の状態は問題なかったでしょうか?」
もう本当びっくりです。状況確認の電話まであるとか…。
さらに、「今回Paypalをご利用いただいた感謝の気持ちとして、5ドル送金させていただきます」
はぁ???
「なんでですか?なんかのキャンペーンなんでしょうか?」「いえ、ご利用いただいた感謝の気持ちです」
「…ありがとうございます…」
ありがたく受けとりましたが、こんな手厚いサポートしてたらPaypalつぶれちゃわないでしょうか。
だって、受ける印象として、Paypalは返金手続きやる気満々なんですもの…。
全てが口頭ベースですよ。品物が届かないというのも、Sellerと音信不通というのも、一切の証拠はないのです。
いやぁ本当に、凄いと思いました。
それでもPaypalにとってメリットのほうが大きいから、こういうサポート体制をしいているんでしょうね。
私自身、海外通販において、支払いにPaypalが使えるかどうかってものすごく重要な要素ですから。
今回の1件で、ますますこれからもPaypalを使ってやったる〜っっと心に誓いましたよ。

ニッターのみなさま、もし海外から毛糸が届かなくても、Sellerにトンヅラされてしまっても、諦めないでくださいね。
Paypal支払いであれば、返金してもらえます。180日以内なら。
泣き寝入り無用です。

appletree

こちらが届いた糸。カラー名は「Sand and Stone Gradient」。
問い合わせに一切返信してくれないお店なので、もう二度と買うことはありませんが、糸はとても素敵なものでした。
ピンクベージュ〜グレーがかった薄紫〜グレー〜オフホワイトに変化していきます。
113gで384m。合太です。使い切りでショールを編もうと思います。
パターンは、Paypalからいただいた5ドルを充てて、こちらを購入しようかなと^^

長文、失礼しました!

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【経過】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター その3:ヨーク完成

ちくちくとヨークを編み進めて、大体こんなものかな?というところまで来ました。
本体は三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」のパターンを使い、編み込み模様はraverlyから「No bad weather」を参考にしました。

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「クロッカスのセーター」とは模様が違うので、減目は全然違う段で行っています。
「クロッカスのセーター」は20目1模様、「No bad weather」は6目1模様なので、1回に減目される目数も違います。
今回、まるっとチャート通りの模様は編まないことにしてたので、手持ちの本をつらつら眺めて研究。
丸ヨークの減目は大まかなパターンがありますね。
トップバストのあたりで1回、肩線のあたりで1回、首周りに近いほうで2回。
模様の1サイクルが大体それに合わせて考えられている印象。
私の場合、前後のラグラン線にあたる部分でまず数目減らし、編み込み模様をスタートしてから3回、減目しました。
パターンだともう1回減目の段があるんですけど、このあとのゴム編みでだいぶ詰まりそうだし、あまりきつきつに首元が詰まったセーターは好みじゃないので、省略するつもりです。

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裏側、糸始末はこれだけの量。輪に編んでいたのに、案外多い。
3段の段差があって4目先、なんていう場合、斜めに糸を渡らせちゃダメですよね?
こういう場合、糸を切らなくてもいいのかどうか、聞ける編み物の先生がいたらなあと(><) でも普通に考えてダメだろうと思ったので潔く切りました。 lopi5

トルソーにかけてみました。モコモコしちゃってるのは水通しで落ち着くはず。
試着もしてみましたが、やはりサイズは大きめでした。
ロピセーターだからオーバーサイズでもいいか、と思ってます。
その、大きめにぶかっとした感じ、好きでした。短いかと思っていた身丈もちょうどいい。
袖はもともとちょうどよい長さでしたし、全体に、私が思う通りに出来上がりそうです^^
でも、試着したら暑くて暑くて5分も着てられません。
もうね、このセーターにダウン着たらアラスカ余裕だわ!オーロラ鑑賞行きたいわ!

lopi6

参考にした模様のパターンがあったとはいえ、結構ちょこちょこと改変してしまいました。アドリブで。
1段終わると、次の段に入る前に、どう編もう…(10分考える)…こんな感じかな?…(気に入らない、ほどく)ならどう編もう…(10分考える)
ほんとにちょっとした模様なのに頭振り絞って考えて、だいぶ疲れたので、次回はちゃんとこんな風に全模様パターンを網羅したスワッチをあらかじめ用意しようと思いました。(←注:当たり前のことです
今回難易度が高くなってしまったのは、どうにかして1段に3色の糸が渡ることを避けたせいです。
ロピセーターで1段に3色使うのは普通ですけど、裏の渡り糸が3本になると編み地が固くなるから嫌(経験則)。
2色だけでバリエーションを持たせ、かつ下の段とのつながりやバランスを考え、減目しなくちゃいけない段は同色部分を作らないといけないし、と結構縛りがあって、4目や3目の模様になればなるほど難しかった。
たぶん私はこうやってスワッチを用意しても、それが連続する模様になったらまた「なんか印象違う!」ってなって、その場で考え込みそう。orz

とりあえず苦労の甲斐あって?当初の「お行儀の良いロピセーターを作る」という目論みは、果たされつつあります。
(というか遠目だとお行儀良すぎてあまりロピに見えないという話も^^;)
もう少し模様を工夫できたかも…なんて、考えだすとほんとーーーにキリがないので、これで良しとします。
残すは襟ぐり、糸始末、仕上げ作業。完成まであともう少しです^^

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【経過】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター その2:身頃と袖を合体

ブリティッシュエロイカで編む(お行儀の良い)ロピセーター、両袖を同時編みし、身頃をぐるぐる編みして合体させ、ヨークまで辿り着きました。
針も太いし、ひたすらメリヤス編みなので、ここまではあっという間に来ちゃいました^^;
目数は三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」のパターンから取っています。
これから取りかかるヨークはraverlyから「No bad weather」の模様を借りて編みます。

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9玉購入して、7玉消費。あと2玉とちょっと残っています。
配色糸も混ざってくるし、ヨークはかなり減目するので、ギリギリ間に合うか?というところ。
「クロッカスのセーター」より、ゲージが若干緩いので、身幅も袖幅もパターン指定より数cm大きくなっています。
「ちょっと大き過ぎ?」という不安がよぎったので、一昨年の冬に編んだロピーカーディガンに重ねてチェックしたところ、身幅はやや狭く、袖幅は同じくらい、袖丈はこちらの方が長かったです。
カーディガン、袖丈が短かったなぁと常々思っていたので、袖は大丈夫そう。
ゆったり身幅(48cm)もロピセーターと思えば全然普通幅でした。
手持ちの「アイスランドロピセーター」本のパターンサイズも見てみましたが、概ねS〜Mサイズの中間くらい。
身丈はいま35cmですが、自分の身長(165cm)を考えると、もうちょっと長く編んでも良かったかも…。
これでも「クロッカスのセーター」より2cm長く編み足したのですが、あと3cm欲しかった感じ。
そこまで致命的じゃないのでこのままいきますけど。

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前後差は、後ろ身頃に当たる部分を数段多く編んで作ります。
この部分と袖を「目と段のはぎあわせ」で。
「No bad weather」のパターンだと、前後差は引き返し編みで形成していました。
日本の編み物本の丸ヨークセーターは、「クロッカスのセーター」方式で作る前後差しか見たことがありません。
こちらの方が初心者にもわかりやすく、引き返し編みをやったことがない人でもできる方法だからですね。
「へちま襟」の編み方にも、同じことを思います。
海外のパターンでは「へちま襟」は大体引き返し編みで編んでいくけど、
日本のパターンだと、襟を別に編んであとから襟ぐりに縫い付ける方法しか(少なくとも私は)見たことがないです。
前後差はどっちの方法でもいいけど、「へちま襟」はぜひ前立てから続けて引き返し編みで編みたい。

考えてみれば、海外パターンを編み始めるまで、引き返し編みなんて、私殆どやったことがなかったです。
なぜなら、肩下がり以外に、引き返し編みはこの国の編み物本に基本的に登場しないので…。
今は動画で様々な引き返し編みの技法を簡単に学べて、自分に合った方法(もしくは糸やパターンにあった方法)を選べるようになってるし、今後は引き返し編みも、国内パターンにもうちょっと使われるといいな、なんて。
(袖山だって作れますしね!)

さて、いよいよお楽しみの編み込みが始まります♪
「No bad weather」の模様を土台にして、自分で少し模様を編み足すかもしれません。
様子を見つつ…ちょっと試行錯誤してみます。

ところで、ブリティッシュエロイカを平編みしていると、交差したくなります
交差したくて交差したくて、どうしたらいいんでしょう。(知らんがな
次にブリティッシュエロイカを編むときは、おとなしくアランセーターにします…。

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