樋口愉美子さんの刺繍の本を2冊

秋冬の編み物本がだいぶ出揃ってきたように思うので、この3連休の外出の折りに、ちょこちょこ本屋さんやユザワヤに立ち寄り、ぱらぱらとめくってきました。
毛糸だま秋号、Michiyoさんや風工房さんの新作本、おうち・おでかけシリーズなども含めて、その数10冊以上?
手芸本を見たいときは、大型書店に行くに限りますが(小さい本屋さんだと、手芸本の取り扱いスペースは相当ランク下というか、圏外だったりしますよね…)、私は行動圏内だと新宿にあるブックファーストが一番お気に入りです。
東京モード学園のビル内にあるせいか、ものすごく品揃えが豊富なのです。
好きなデザイナーさんの本でも、極力ネット通販は避けます。中身を見て吟味してから買います。だって、本は、場所をとるから。
印象に残ったのは、ニッターさんのブログでも話題になっていましたが、毛糸だま秋号の、イザベルさんの「On the beach」展開図。
いやさ、何が何だかわからぬ。スゴかった。拒絶反応がおきて、見なかったことにして、すぐにページをめくってしまいました。
編み図になると、要はこういうことしてるのね、と違う視点でパターン解釈できておもしろそうですが、
そんな解釈は遠慮して、私は普通に文章を追ってその通りに編もうと思います^^;
今シーズン出た本はいまのところ全見送りという、ちょっと残念な結果だったのですが、また時間が経ってから気が向いて購入する本があるかも。
風工房さんの「編み込むニット」や、すぎやまともさんのニット小物のは、かなり購入を迷う素敵な本です。

三國万里子さんの新作本は、まだですか!

手芸本は、基本的には、目を輝かせ、わあっっ!超素敵、欲しい、作りたい!編みたい!キーッ!って、手にとって5秒で即レジに持っていきたいものです。
そんな出会いは、殆どないというくらい、ないのですが、あるときは、ある。
5秒で即購入を決めて、家に持ち帰ってきたのが樋口愉美子さんの刺繍の本、2冊。

higuchi_book1

絵本のようなサイズの「2色で楽しむ刺繍生活」と、DMCのタペストリーウールが1束付録についていた「WOOL STITCH」。
どちらも、レトロな図柄を色数少なめに、余白や配列をきわめて意識して刺繍された作品を紹介しています。
可愛いです。絶妙なバランス感覚です。私もうコロリとやられました。文字通り。イチコロ。一撃必殺本。
凝りに凝ってゴージャスな(見方によってはおかん悪趣味昭和ファンシーに転ぶ危険性のある)フランス刺繍とは対極にあるものですが、緻密なのにシンプルという樋口さんのこのバランス感覚は希有。

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中身はすべて、リネンに刺繍して小物に仕立てたものを、作り方と図案、ものによっては型紙つきで掲載しています。

higuchi_book2

素敵すぎて、見てるだけで気が遠くなります。
夢のような作品を作るのがものづくりの醍醐味ですよね。

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さて、私はいまは編み物に夢中なのですが、ニット作品にこれらの刺繍を施してみたい、という無謀な思いつきを抑えることができません。
刺繍のカーディガンといえば、もちろん、三國さんのこのモヘアのカーディガンが思い浮かびます。
刺繍枠もなしに、どうやって美しく刺繍ができるのか、挑戦する勇気がとてもありません。

mikuni_book

三國さんの図案ももちろん素敵なのですが、ここに樋口さんの図案を施してみたらどうかしら、と、考えるだけで…(鼻血
私の「大好き」メーターが振り切れてしまいます!WARNING!
キッドモヘア3本取りでさらに敷居が高いので、ここはもうちょっと、普通の中細糸にモヘア1本引き揃えくらいにしておいて、ハイゲージでシンプルなカーディガンを編み、どうにかこうにか刺繍をしてみる…あおおお!ええのう!
ひとり大興奮。ああ、こういう時間が楽しい…。

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10 Comments

  1. わかりますわかりますー!
    刺繍って惹かれますよね。
    私は編み針よりも細いものをうまく取り扱える自信がないので刺繍なんて夢のまた夢と思っていたのですが、
    三國さんの素敵なニット刺繍を知って以来、やってみたい衝動が・・・
    anemoneさんは器用だからすぐに三國さんの刺繍みたいなものができるんじゃないでしょうか?!

    そうそう、三國さんのニット本。
    今シーズン出るのでしょうかね・・・?
    ぜんぜん噂を耳にしないのですが。
    私は情報に疎いので、ちゃんとチェックしておかないとと思っています。

  2. cantataさん、こんばんは**
    でしょでしょ!刺繍、大大大好き!なのです。ただし、好みがかなりピンポイントなのですが(笑)
    三國さんのロマンティックな刺繍カーディガン、ずっと挑戦してみたかったのですが、この樋口さんの本に出会ってしまったからには、もう編まねばなりません(握り拳
    刺繍自体は、全く素養がないわけじゃないんです。
    ただ、手編みニットにしたことはありません。
    まずは、三國さんの刺繍ミトンから挑戦でしょうか…。でも、私は手袋もミトンも、使わない人…。
    もう頭の中は、刺繍カーディガンでいっぱいです。あんな編み地でこんな色で、妄想が止まりません(笑)

    三國さんの新作本、出ますよ!
    三國さんのツイッターで、夏頃だったか、アイルランドに新刊の仕事で取材旅行に行かれたことを読みましたもの。
    どうしましょう、舞台はアイルランドですよっ
    もうそれだけで「買い」です。
    (ブログでは、中身を吟味してから買う云々書いてたくせに…)
    楽しみですね。
    cantataさんの木の葉のカーディガンも着々と進んでいますね。
    私も、ざくろのカーディガンぼちぼち再開しようかな♪

  3. anemoneさん、こんにちは。
    刺繍の本、とても素敵ですね。

    ニットに刺繍するときには
    薄い和紙に万年筆で図案を写し
    それをしつけ糸で止めて、和紙の上から刺し、
    さし終わってから和紙を取り除きます。
    編み物学校の刺繍の時間は苦手でした(笑

  4. トモさん、こんばんは**
    コメントありがとうございます^^
    ニット刺繍、和紙という手もあるのですね!
    アドバイスありがとうございます。
    三國さんの本にも、トレーシングペーパーをしつけ糸で留めてその上から、と書かれています。
    刺繍って、刺繍枠にピンと張った状態の布にしかやったことがないので、そんなフニャフニャした状態で刺せるのかどうか疑問で疑問で。
    でも、他に方法ないですよね、まさか刺繍枠はめ込むわけにはいかないですし…。
    とにかく、やってみないことにはですね。
    編み物学校に、刺繍クラスあったのですか?それは、私からすると、とってもうらやましいです(笑)

  5. Anemoneさん、こんにちは。
    えぇ、私も釣られて鼻血ブーです。
    こういう刺繍はとても立体的なのですね。
    お写真のネイビーのミニバッグですか、赤いお花の刺繍の・・・超かわいいっ!
    確かに昭和を匂わせてくれる感じがして、いやー・・いいですよ、こういうの。

    そういえば、キルトでハンドステッチをするときに、図案を描いた薄い紙を載せて、その上からステッチして、刺繍後に紙を破く(いや、きれいにとりのぞく・・・・)という方法がありますね。

    以前、日本の編み物本でネックから編むというのを拝見して、見なきゃ良かったと思いました。 あれで皆さん編まれるのですか? すごいなぁ・・・

  6. meekさん、こんばんは^^
    そうなの!タペストリーウールと、普通の25番刺繍糸をまぜて刺繍だから、ウール部分はぽこっとふくらんで、そのコントラストがとっても効果的♪
    ネイビーに赤白の、超!!可愛いですよね(><)
    まさに昭和レトロ…それも私の大好きな系統の昭和レトロ!
    いま私の脳内刺繍カーディガンは、ベージュと紺の配色です。はぁうっとり…。
    チャコペンで図案を写し取れない素材に刺繍する場合は、紙ごとやるしかないわけですね。
    キルトもそういえば、そうですね。

    「ネックから編むセーター」の本、持ってます。
    でも、「On the beach」の編み図版の訳のわからなさは、比較にならないレベルでしたよ。
    あれで編める人、というか編もうと思う人凄いです。

  7. こんばんは^^
    編み物学校はヴォーグ編み物指導者養成校です。
    手編み、機械編み、レース、刺繍、デザイン画、フランス語、教育学
    忙しい2年間でした。

    on the beach,
    編み図を見て、納得です。40年以上この日本式で編んできたのでわかりました。
    が、自分のサイズにするのはやっぱり面倒です。
    私の場合、胸は余るのに腕回りが足りない、袖山は高すぎる。。。
    着辛そうですね、

  8. トモさん、こんばんは**
    すみません、コメントいただいていたのを、気づくのが遅れてしまいました(><) コメントありがとうございます^^ 編み物指導者養成学校…2年間みっちり、そんなにたくさんの科目を学べるのですね。 なんて幸せな環境…! 私も、あと10歳若かったら、仕事を辞めて、その道にいこうかしら??(笑) 私、学ぶなら編み物ではなく、洋裁を学びたいと、ずっと昔から心に暖めているんです…。 なかなかかなわぬ夢です。 「On the beach」日本版は、サイズ1つしかないですし、あんながっちがちに組み立てられた製図を、自分サイズに起こすのは至難でしょう。 袖山は「コンティギュアス」と呼ばれる、海外パターン独特の方法で、着やすさより簡便さを重視して発案されたものだと思います。 これのオリジナル版はとてもサイズが豊富に用意されているんですよ。 なので、胸周りはこの目数、袖周りはこの目数といった風に、選んで組み合わせ可能ですよ。 私はそのうちぜひ編んでみようと思っています^^ ちなみにフリーパターンです。

  9. 三國さんのモヘアのカーディガン、実はパピーミニスポーツで編んで刺繍したバージョンもあるのですよ。
    個展で発表されたもので、本にはありませんが。白地に朱、青、緑、黄色のカラフルな花模様でしたね。
    こちらの組み合わせならやりやすいんじゃないでしょうか (^^

  10. nokoさん、はじめまして**
    コメントありがとうございます。とても嬉しいです^^
    モヘアのカーディガンの別バージョンが存在しているのですか!
    極太のミニスポーツでカラフルな花模様…想像するに、かなり昭和レトロ??
    モヘアの繊細な雰囲気とも違って、でもそれはそれですっごいガーリーで可愛いかったことでしょう。
    刺繍カーディガン、もう絶対欲しいと思っているんですよっ!
    そうですね、取り扱いの難しいモヘアではなく、普通にストレートヤーンでひとつ練習用に編んでみてもいいですね。
    来月、新刊にあわせた個展がひらかれるそうですね。
    覗きに行ってみようと思ってます^^

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