「冬のおでかけニット」から、三國万里子さんの「パネル柄のマフラー」

「ざくろのカーディガン」と並行して、ちょっと前の本の作品を、ちょっと前の糸で編み始めました。

panel1

2007年に雄鶏社から出版された「冬のおでかけニット」という本に掲載されている三國万里子さんの作品です。
2006〜07年にかけて、第何次かわかりませんが私に編み物ブームが再来していたので、この時期に出た本や毛糸を結構持ってます。
この後また休止してしまったので確信は持てないけど、おそらくこの本が、長く続いている「おでかけ/おうちシリーズ」の最初の本ですよね。
お持ちの方たくさんいそうです。表紙今見ても可愛い!

panel2

指定糸は「ハマナカエクシードウールL」ですが、私は当時購入したオリムパスの「ジェームス・ディーン リアル」で編んでます。
ラベルに新宿オカダヤの「520円」という値札が貼ってあり、それが赤線で消されてるから、たぶん店頭のワゴンセールで半額くらいで購入したのです。
着分あって、そのうち5玉ほど使って、別の本からかぎ針でケープを編みました。
そしてそのケープを、家に遊びにきた義姉がいたく気に入り、そんなに気に入ってもらえたならぜひ、と喜んでプレゼントした記憶があります。
今回は、その時の残りを使ってます。4玉半ほど。長期熟成された在庫糸です(笑)
7年なんて可愛いものでしょうか?
編み物って長く続けるものだから、10年、20年物なんてきっと普通にありますね。

panel3

糸の組成は毛75%・アクリル17%・ナイロン8%。50g85mなので、ブリティッシュエロイカとほぼ同じ。
普通の極太ウールに、ちりちりと細かいループが絡み付いています。化繊はこのループだろうと思います。
とても編みやすいし、編み地の風合いも可愛くて、久しぶりに取り出してきたけどやっぱり好き。

panel4

4種の模様をリピートするパターンです。
パターン通りに編むつもりだったのだけど、思いたって、模様を一部変更してみました。
パターンだと今編んでる4つ目のパネルは掛け目と3目1度のちいさい菱形が連続するレース模様ですが、
せっかくだからかねてより編んでみたいと思っていた模様編みを、練習がてら登場させました^^
編み図は「PATTERNS 風工房のお気に入り棒針模様200」という本から、no.16「左目に通す3目ノット」。
段違いにし、間に1列だけ裏編みを挟んで密に配置しました。
なんか可愛いです。ウロコみたい(笑)

1玉で3パネル編める感じで、残りが3玉ちょいだから、計12〜13パネル編んでちょっと残る感じかなぁ。
もう1つ何か模様を追加して、ランダムな順番で進めようか思案中。
現在、「生命の木」模様だけボコッと膨らんで異彩を放っております^^;
模様によってどうしても横幅や凹凸に差が出てしまうのを、ブロッキングでピシーッと揃えるつもりです。
あまり長さが出なそうなので、2巻きしてボタンで止める巻き物のようなものを思い描いてます。
裏も編んで、2重の、厚手のあったかいやつ!
最初、裏面はハマナカの「エトフ」はどうかと考えましたが、この糸はブークレといっても結構隙き間があって芯糸もちらちら見える密度。
ぬいぐるみみたいにもっこもこのむっくむくな裏側がいい。
ちょうど今、スタジオエフさんが、そんな感じの糸を発売しているので、注文してみました。

色はもちろんグレーで。
どうかな?厚みが出過ぎちゃうかしら?
編んでみてイメージするものと違ったら、普通の一重のマフラーになると思います^^;
裏をつけるつもりで、別鎖から始めてるので、モコモコむくむくマフラーにうまいこと仕上げたいです♪
糸が届くのは、ちょうどマフラー本体が完成する頃になりそう。楽しみ!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

ハマナカエトフで「Redy」を編み始めたのですが…

先週末は妙高高原〜軽井沢に連泊する旅行に行ってたこともあり、編み物小休止をしていました。
次に編むものをどれにしようか考えつつ、スワッチを編んだり、パターンをDLしたり、在庫糸のチェックをしたり。
前回検討中と書いたイザベルさんの「Seashore」なのですが、スワッチを編んだら、編み地がとても薄くて。
fingeringの糸は、これからの季節はちょっと心もとないなぁと。
かといってこのタイミングで大物に着手するとKALまでに絶対終わらないし…
太い糸でざくざく編めて、トップダウンで簡単なもの…それなら2年近く脳内queに入っている「Redy」なんかぴったりだなと閃いて、糸は夏の終わり頃に、廃盤セールで安く買えたハマナカの「エトフ」が合いそうだったので、さっそく着手しました。

redy1

カウルネックの部分を編み進めていたのですが、なんだか大きくね??と疑問符が頭上に浮かびまして。
スワッチを編んで確認し、ゲージ的には大丈夫なはずだったのですが、増し目の段を2回済ませたところで横幅を測ってみたら、Sサイズだと70cmでしかるべきところを、なんと80cm超え。
きつめを心がけて編んでいたにもかかわらず、10cmも指定サイズから外れてしまいました。
ならばXSサイズの目数で…とも思ったのですが、XSもSも、目数がたいして変わらないパターンなのでとても修復できる差ではありません。
あっさり、諦めることにしました。
原因はブークレ糸の編み辛さかな?と推測。糸のデコボコで引っかかって、手加減をうまく調節できないんです。
この手の糸を編んだのは初めてなんですが、これはちょっとした修行ですね^^;
どうにかして均一に編もうとがんばったら、腕全体が筋肉痛になってしまいました。

redy2

参考までに裏目側の編み地アップ。
「Redy」は裏目側が表にくるデザインなので、私は表をみながら輪編みをして、最後に裏返すつもりでした。
9号でパターン指定ゲージ(17目25段)よりちょっとゆるめ…だと思います。
「だと思います」というのは、まったくといっていいほど目が見えないので、正確に数えられません。
もけもけの間に見え隠れする芯糸を辿っていくと、なんとなくそんな感じ?というレベル。
こんな調子だから、サイズオーバーもいたしかたない、でしょうか。orz
段数も、どうにもこうにも、見えないから本当のところは怪しい。
幸いにして「何cmまで編んだら増し目してね」という指示なので、特に問題ありませんでしたが。

編み地自体はめちゃくちゃ可愛いです。
しかも、こんなもわもわ、もけもけしてるのに、チクチクが皆無!首に押しあてても、むしろ心地よい。
糸の組成はアルパカ70%・ウール24%・ナイロン6%。
アルパカ糸って私の場合、首周りは鬼門なのに。素晴らしい(><) 着るものでも、巻きものでも、なにかでぜひ形にしたい糸です。めっちゃ編みづらいですけど。 編むときに毛羽を割らないようすごく注意して編んだので、するするっと解けました。 (「絶対解きたくないけど、万が一があり得る」と思っていたので、妙に報われた気分…とほほ) 「Redy」は編みたいので、別の糸で再登場することになりそうです^^ seashore

「Seashore」のスワッチも参考までに。匠5号使用で指定ゲージ(23目34段)が出ています。
Madelinetosh Merino Lightの「Mare」と「Caligraphy」を合わせてみました。
「Mare」は藍色に濃い「Caligraphy」を溶かしたような色味なので、絶対合うだろうと思っていましたが、
予想以上に素敵です。
この配色を使って「僕に羊の絵を描いて」プルを編んでもいいな♪
いずれにしても今は気分的にもうちょっと暖かい厚手ニットを編みたいので保留にしますが、機会を改めてぜひ。

zakuro7

そんな訳で、久しぶりに「ざくろのカーディガン」を取り出してきましたヨ。
シェットランドヤーンの手触りが嬉しい季節になりました。
根詰めて一気に編めるプロジェクトじゃないので、やはりぼちぼちペースになりますが、進めていきます^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村

【着画】ブリティッシュエロイカで編むロピセーター

「お行儀の良いロピセーター」を編むプロジェクトのまとめです^^
三國万里子さん「今日の編みもの」掲載の「クロッカス色のヨークセーター」からパターン目数を拝借し、模様はraverlyから「No bad weather」を参考にして編みました。
ロイスクレヨンのタータンチェックのフレアスカートとあわせて、「お行儀の良い着画」を撮ってみました(笑)

lopi10

横からはこんな感じ。
身丈35cmのところで止めたのですが、水通しで39cmに仕上りました。
思ったより伸びたのですが、パンツにもスカートにも合わせやすい長さになって満足です。

lopi11

背中側。
丸ヨークの減目の段が、襟ぐり間際でもう1回あったのですが、襟ぐりが詰まりそうだったので省略。
そのかわり、ゴム編みを編む際、様子を見ながら少し減目しつつ拾って詰めました。
首周りが詰まっているセーターはメンズライクになって好みじゃありません。
これくらいの開き加減が可愛いと思います。
かといって、前後差をつけないセーターは背中側が寒いから却下です!
(つけない丸ヨークも結構あるんですよね)

lopi12

今回はスカートで撮りましたが、白いシャツの上に重ねて、裾は出して、下はコーデュロイのパンツ、のようなカジュアルコーディネイトももちろん似合います。
靴はもちろんエンジニアブーツです!
むしろロピセーターはそっちが本来のあり方ですね(笑)

lopi13

丸ヨーク全体に模様は置きたくなかったので、下4分の1はメリヤス編みにして模様自体のボリュームを押さえ、ブリティッシュエロイカのようなゴツゴツした糸でもどこか繊細な雰囲気に仕上げたくて、本当に試行錯誤しました。わずか数目の模様だからこそ難しかったです。
参考パターンはあったとはいえ、頭の中にはこういう模様にしたい!というおぼろげなヴィジョンがあるわけです。それを形にするのに、深夜までかかって編んでは解いて、編んでは解いてやってたら眼精疲労にかかり、翌日は視界がぼやけてました。バカですね…。
でもその甲斐あって、思った通りのロピセーターが出来あがってとても嬉しいです。
すっかり満足しましたので、次にブリティッシュエロイカを編むときは、交差しまくろうと思います(笑)

使用糸:ブリティッシュエロイカ 
色:200番(淡い赤茶とモスグリーンが絡む杢調グレージュ)、201番(マスタード、紫が絡むレンガ色)、125番(オフホワイト)
使用量:200番を8玉弱、201番を1玉弱、125番は1/3玉くらい
使用針:匠9号(本体)匠8号(ゴム編み)
サイズ:胸囲94cm

経過レポを読んでくださった方、励ましのコメントをくださったみなさま、いつもありがとうございます^^

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村